FXオプションからのスワップ投資 ここまでの実績と今後の展開
FXオプションからのスワップ投資2020年版、今回が最終回です。
ここまでの実績と今後の展開についてまとめました。
ここまでの成績 2019年3月〜2020年4月
この運用法を開始したのは2019年3月です。ここまでの運用成績は以下のような感じになっています。
- 2019年 −149,886円
- 2020年 547,680円
- 1月 345,680円
- 2月 125,700円
- 3月 29,200円
- 4月 47,100円
- 59,134円
参考:4月9日時点状況
2020年は運用開始から2年目に入ます。
まだ、数百万円単位の利益には届かないのですが、地道に種をまき続けています。
運用開始時の米ドル円相場が111円台くらいでした。現在の米ドル円は107〜108円前半で推移しています。
この一年間、全体的には円高気味での変動が続いていました。
この相場推移で、「米ドル円買いポジション中心」でやっていて利益にできているのはFXオプションを使っているお陰です。
利益額自体は少ないものの、損失になっていないだけでも、FXオプションの効果はあったと感じています。
いくつかの失敗もあったものの、それは全てこれからの運用の肥やしとしていきます。
ルールをきっちり守っていけるようになれば、年間利益数百万円以上の利益が確保できるようになってくるとみています。
スワップ派 もう一つの砦
FXオプションは、スワップ派にとってもう一つの砦のようなものだと思っています。
この連載中、米国・豪国などで金利引き下げがありました。
先進国は総ゼロ金利時代というかつてない特殊な状況です。
これにより、FX各口座のスワップポイント水準も大きく低下しています。
米ドル円などの先進国通貨ペアでのスワップポイント投資は難しい時期になりました。
一方、メキシコペソやトルコリラなどの新興国通貨は、まだまだ高金利です。ただ、これら通貨ペアでのスワップポイント投資での資産つくりは難しいところがあります。
FXが個人でできるようになって15年くらいになりますが、これら高金利通貨ペアで大きな資産をつくれたという話は未だに聞いたことがありません。
机上の計算では、誰にでも簡単に大きな資産が作れそうなのですが、現実にそれを形にした人は多分ほとんどいません。
スワップポイント投資で現実に資産形成の実績が出来ているのは、豪ドル円などの先進国通貨ペアに限られます。
私自身も、豪ドル円です。その豪ドル円も現在の水準では「スワップポイント目当てにポジションを保有しよう」という運用法は難しいところです。
私はスワップ派の投資家ですが、スワップポイント目的の新興国通貨ペア保有をしないのは、昔からの読者の方であればご存じかと思います。
でも、視点を変えれば、スワップ投資のような形で資産を増やしていく方法はまだあります。
その一つが、今回紹介した「FXオプションからのスワップ投資」です。
FXオプションでは、スワップポイント受取に似たプレミアム受取という仕組みがあります。「損しにくいポジション」を作ることもできます。
プレミアム受取で「損しにくいポジション」を作っていけば、FXでのスワップポイント投資をさらに手堅くした運用が可能となります。
この運用法でも、この考えでのポジションが基本形になっています。私は、この「FXオプションからのスワップ投資」を「スワップ投資 もう一つの砦」として築いていくつもりです。
2020年は、利益を乗せていく流れをお見せしたいです。
頑張ります。
FXオプションからのスワップ投資 目次
- 第1回:FXオプションを使ってスワップポイント投資の安全性を高めた運用法
- 第2回:スワップポイント生活 低リスク+含み損減とできる方法実行中
- 第3回:FXオプション注文画面の見方「権利行使価格」「権利行使期日」「プレミアム」の仕組み
- 第4回:FXオプション プレミアム売買の仕組み
- 第5回:「途中決済」「スポット」「キャッシュ」の違い FXオプション決済方法
- 第6回:コールオプション買い「損失上限あり・利益上限なし」はこう使う
- 第7回:コールオプション売り「利益上限あり・損失上限なし」はこう使う
- 第8回:プットオプション買い 暴落相場をリスク限定で攻める有効な一手
- 第9回:プットオプション売り FXよりも安値でポジションが作れる仕組み
- 第10回:FXオプションからのスワップ投資 概観
- 第11回:スワップポイント生活の新しい形 手順1〜4
- 第12回:【準備】FXオプションからのスワップ投資 売買ルール編
- 第13回:【運用通貨選び】高スワップポイント手動は失敗の元
- 第14回:【運用資金目安】「リスク管理のための保有数量基準」について
- 第15回:【仕掛け方 3つの型】「一の型」「二の型」「三の型」考え方と基準
- 第16回:【FXオプション⇒FX変換後の運用ルール】 5つの攻め方
- 第17回:ポジション増のタイミング
- 第18回:FXオプション 運用上重要な基本事項 まとめ
- 第19回:「損するかもしれないリスク」と「大損するリスク」FXオプションで確実に軽減する方法
- 第20回:FXオプション 実践者が感じる4つのデメリット
- 第21回:「損失限定・小資金で勝負」「上げ相場でも下げ相場でもスワップ投資」
- 第22回:往来相場を狙うストラングル売り戦略 魅力と欠点
- 第23回:大きな変動相場を取るストラドル買い戦略 短期と長期 使い分けのポイント
- 第24回:低リスクで利益率10%戦略 概要と失敗時の対処法
- 第25回:FXオプションを使い始めてFXの成績も良くなったのはなぜ?
- 第26回:超高ボラティリティ相場で有効 ストラングル売り戦略
- 第27回:読者の声:スプレッド拡大期の対処について
- 第28回:FXオプションをFX投資家の「もう一つの収入源」にする
- 第29回:FXオプション失敗からの教訓【2020年3月】
- 第30回:玉帳記入徹底のすすめ FXオプション失敗からの教訓その1
- 第31回:FXオプションの玉帳記入方法
- 第32回:失敗しないためにログイン前に決めるべき3つの事:FXオプション失敗からの教訓 その2
- 第33回:特殊ルール追加と基本ルールの位置づけ:FXオプション失敗からの教訓 その3
- 最終回:スワップ派 もう一つの砦 ここまでの実績と今後の展開
- 参考資料:移動平均線とRSIを使用 MT4に設定する方法
最後まで読んでいただきありがとうございます。
FXオプションで使っているのはサクソバンク証券です。