利益出しやすいFXオプション 運用公開しない理由
FXオプション連載の最後です。
参考までに、ここまでの運用成績などを紹介させて頂きます。
FXオプションは、使い方次第で、安定して利益をだせる手段に出来ます。
でも、このブログで成績公開していない理由なども説明させて頂きます。
FXオプション 最初の数年は失敗の連続
FXオプションの運用は、数年前より試験的に続けてきました。
玉帳記入を始めたのは2019年からです。
いつものことながら、何度も失敗を繰り返し、試行錯誤しながらやってきました。
2021年までは、勝ったり負けたりでなかなか安定しませんでした。
これは、いろんな実験をしていたせいでもあります。
今回紹介した戦略意外にも様々な戦略を考えては実行し、損失を出したり、含み損を増やすハメとなり追い詰められたりもしています。
ただ、これらの失敗のお陰で自分に合う運用スタイルをある程度固めることが出来ました。
2022年の月別収支はこうなっています。
月 | 損益金額 |
---|---|
1月 | 40,350円 |
2月 | 369,180円 |
3月 | 653,840円 |
4月 | 509,888円 |
5月 | 729,430円 |
6月 | 1,634,725円 |
7月 | ー247,500円 |
8月 | 647,090円 |
合計 | 4,337,003円 |
この運用益は、米ドル円のみの運用です。実際にはFX+FXオプションの組み合わせでやっていますので、その合計利益となっています。
円安を想定した仕掛けを中心にやています。なので、当然と言えば当然の利益なのかもしれません。
2022年独自の要因もあります。
2022年はやりやすい年
2022年は、金利上昇やウクライナ情勢などの影響で、値動きが激しく、ボラティリティが高水準で推移しています。
高ボラティリティは、プレミアム上昇の大きな要因です。
この高ボラティリティ状況が続いていることは、FXオプションにとって「買い」「売り」それぞれにメリットがあります。
- 値動きが激しいので「買い」で利益を出しやすい
- 売りで大きなプレミアムを受取れる
今のところ、「買い」「売り」の両方で稼ぐチャンスが多い状況なのです。
もっとも、「買い」に関しては、ボラティリティが下がりだすとプレミアムが下がり始めるので、その辺の注意が必要です。
でも、現在の世界情勢を見る限り、オプションで稼ぎやすい環境はまだまだ続くそうです。
ブログでの運用公開について
今のところ、オプション運用は、ループイフダン+カバードコール戦略として定期的に記事にしています。
お気づきだと思いますが、オプション運用の主力ポジションは、この運用法ではありません。
実は、これ以外のオプション運用記録は、ブログ公開口座にはしていないのです。
好調な利益を出しているFXオプション運用ですが、運用公開はしていないのには理由があります。。
それは、オプション運用がまだまだ一部の方しか利用していないからです。
「売り」を自由に出来る口座も、サクソバンク証券しかありません。
ブログでFXオプション運用をしている人も、ほとんど見ません。
こういう状況で、ブログなどで公開運用をしていくと、多くの人が似たようなポジションを持ってしまう可能性があります。
ポジションが偏るのは、サクソバンク証券さんにとっても、投資家にとっても良くありません。
スプレッドが拡がる要因になったり、新規売買値が提供されなくなったりなど、不測の事態を引き起こしかねません。
そんな事が実際に起きれば、FXオプションサービス自体がダメになってしまうかもしれません。
FXオプションは、投資家には非常に有益な投資商品です。
「儲けやすく」あるいは「損しにくく」などのリスク調整が自分でできます。投資家は、「とても手堅く稼ぐ」あるいは「リスク少なく大きく稼ぐ」など、FXでは不可能な売買を実現できます。
このサービスは、是非とも長く続けて欲しいものです。
なので、自然に利用者が増えてくれるのを待っています。
投資家にある程度浸透したと判断できるようであれば、公開口座としてブログに定期的に運用を載せていけると思います。
最初は「限定」するのが有効
この連載中、「FXオプションは良くわからない」というメールをいくつか頂きました。
FXとは違うので、仕組みを完全に理解するには時間がかかると思います。
無理して使う必要はないと思います。
最初のうちは「限定」して使うと良いです。
今回の連載で、様々な連載を紹介しました。
その中で「気に入った」ものだけを使ってみるのです。
例えば、先程紹介したループイフダン運用で使っているのは「カバードコール戦略」のみです。
基本的に「コール売り」しか使いません。
しかも、売買ルールを決めておいて、その条件をみたした時だけ、「コール売り」を仕掛けています。
ループイフダンでは、以下の条件の時にコール売りを入れています。
ループイフダンが最大本数になったらコール売りを仕掛ける。
一般的に「下げ相場突入濃厚」という時に、下げに強いコール売りを仕掛けています。
これ運用では、これ以外の状況でオプションは基本的に使いません。
オプションを初めてやる時も、これと似たような感じで「限定」してみてはいかがでしょう。
慣れてきたら、いろんな仕掛けを試していけば良いです。
FXオプションは、投資家にとっては、とても有益です。
是非とも、皆様の売買戦略に組み込んでご利用くださいませ。
FXオプション講座2022 目次
- 第1回:コール買い プット買い 小資金で大儲けの理屈と落とし穴
- 第2回:コール売り・プット売りが勝ち易いのはなぜか?
- 第3回:「売り」で負けることもある 現実の事例
- 第4回:オプションの権利行使価格の見方使い方
- 第5回:最大損失を減らす方法 リスク調整その1
- 第6回:損しにくくする方法 リスク調整その2
- 第7回:インフレ対策にコール売りを使う
- 第8回:荒れ相場でFXオプションで起こる3つの現象
- 第9回:FXとFXオプション比較 6つの売買の復習
- 第10回:まちぶせ戦略・・利益を取りながら目標値まで待つ
- 第11回:一攫千金戦略・・大変動期で大きく狙う
- 第12回:ビッグヘッド戦略・・・長期目線での上げ相場狙い
- 第13回:ツインドラゴン戦略・・・攻撃力2倍で攻める
- 第14回:キングギドラ戦略・・・3倍の凄さとデメリット
- 第15回:ストラングルの売り・・高ボラティリティに仕掛けるメリット
- 第16回:損きりすべきときにしなかった実例
- 第17回:カバードコール戦略の特徴と仕掛け方
- 第18回:リアル運用:カバードコール戦略体験談
- 第19回:乗換技その1:買いポジションの含み損を減らす方法
- 第20回:乗換技その2:下げ相場で有利なポジションを作る方法
- 第21回:現実のポジション解説:下げ相場で有利なポジションを作る方法
- 第22回:乗換の技 その3 売りポジションの含み損を減らす方法
- 第23回:乗換の技 その4 コール売り⇒コール売り
- 第24回:乗換の技 その5 プット売り⇒プット売り
- 第25回:コール売り⇒プット売り 方向転換したいときの乗換
- 第26回:利益出しやすいFXオプション 成績公開しない理由
ここで使っているFXオプション口座はサクソバンク証券です。