【2020年版】FXオプション初心者が利益を出すために知っておくべき事
FXオプションは、様々な使い方ができます。
FXオプションだけで使うもよし、FXポジションを強化あるいは防衛するために使うという方法もあります。
当サイトでは、現実にFXオプションを使って利益を出す状況もお見せしています。
このページで基本部分を抑えて頂き、実際に利益を出せるようになって頂ければと思っています。
現在「買」「売」の両方できるFXオプションを扱っているのはサクソバンク証券だけです。
FX運用安定のためにぜひ活用して欲しいサービスです。
FXオプションとは
為替相場をもとに売買するという点では、FXとFXオプションは同じです。
ただ、FXオプションの売買では2つの権利があります。
- コール・オプション(買う権利)
- プット・オプション(売る権利)
このコールオプション・プットオプションをそれぞれ「買」「売」を行います。
豪ドル円85円のコールオプションであれば「豪ドル円を85円で買える権利」ということです。
豪ドル円85円のプットオプションであれば「豪ドル円を85円で売る権利」ということです。
FXオプションは、この権利を売買します。
ここでの85円を「権利行使価格」といいます。
豪ドル円が90円や80円になれば、FXオプションでも損益が発生するのですが、単純なFXポジションとは損益の出方が違います。
オプションで売買される権利行使価格には値段がついていて、これを「プレミアム」といいます。
オプションを買うと、「コール・オプション買い⇒FXで買いポジションを保有した状況」あるいは「プット・オプション買い⇒FXで売りポジションを保有した状況」とそれぞれ同じようなポジションがでてきます。
ただ、同じようなだけで同じではありません。
その違いは、4つの売買形態の特徴をみていただくとわかります。。
FXオプション 4つの売買
FXオプションの基本的な売買形態は、4つあります。
- コール・オプションの買い:買う権利の買い
- コール・オプションの売り:買う権利の売り
- プット・オプションの買い:売る権利の買い
- プット・オプションの売り:売り権利の売り
オプショントレーダーは、これら4つを様々に組み合わせながら複雑なポジションを組みます。
オプションの世界はとても深く、様々な使い方ができます。
私もオプションの存在は知ってはいたのですが、FXでオプションが出来る口座があることは最近知りました。
私は、FXポジションを守りながら利益を増やすことを目的に単純な仕掛けをしています。
まずは、この4通りそれぞれの特徴をご説明します。前提条件は下記で行います。
- 権利行使価格:85円
- プレミアム(オプションの代金):1円
本来のFXオプションはプレミアムにスプレッドが存在します。FXと同様に「ASK」と「BID」があり、私達投資家はその値で売買をします。
このスプレッドがFX業者の収益源という仕組みです。
実際の取引画面はこんな感じです。
初めてみた方は、不思議な感じがするかもしれませんね。
馴染みのある数字が並んでいるものの、それぞれに「売」と「買」があって期限もあります。でも、基本部分を理解してしまえば、その魅力も段々と見えてくるはずです。
今はわからなくても気にしないでください。
ここでは、便宜上、プレミアムのスプレッドはゼロで設定条件を上記に統一します。
コール・オプションの買い:買う権利の「買い」
豪ドル円が上昇すれば、利益が大きく出るポジションです。仮に90円まで上昇すれば、「90円ー85円ープレミアム代金1円=4円」の利益となります。
FXで買いポジションを保有していて手数料を1円分(プレミアム代金)取られているような状況とも言えます。
逆に下げたときは損失が限定されます。
豪ドル円が80円まで下落しても、損失はプレミアムの1円のみです。
このポジションでは、含み損増加で苦しむことはありません。
まとめると「上げ相場で利益は大きく出る可能性あり、下げ相場での損失は限定」これがコール・オプション買いの特徴です。
コール・オプションの売り:買う権利の「売り」
豪ドル円が下落あるいはプレミアム代金以内の上昇にとどまれば、利益が出るポジションです。
ただ、利益額はプレミアム代金に限定されます。そして、豪ドル円上昇した場合損失が大きく出るリスクがあります。
この状況は、先程の「コール・オプションの買いの場合」の正反対となります。
仮に豪ドル円が90円となれば、「90円ー85円ープレミアム代金1円=4円」の損失となります。
この場合、豪ドル円上昇が86円までであれば為替上昇による損失がプレミアム代金以内に収まるため、合計収支はプラスとなります。
その代わり、豪ドル円が80円まで下落したとき、利益はプレミアムの1円で増えることはありません。
まとめると「上げ相場で損失が大きくでる可能性あり、下げ相場での利益は限定」これが、コール・オプション売りの特徴です。
プット・オプションの買い:売る権利の買い
豪ドル円が下落すれば、利益が大きく出るポジションです。仮に80円まで下落すれば、「85円ー80円ープレミアム代金1円=4円」の利益となります。
下げ相場が大きければ、その利益額は大きく膨らむこともあります。
逆に下げたときは損失が限定されます。
豪ドル円が90円まで上昇しても、損失はプレミアムの1円のみです。
「コール・オプション買い」同様に、このポジションでも、含み損増加で苦しむことはありません。
まとめると「下げげ相場で利益は大きく出る可能性あり、上げ相場での損失は限定」これが、プット・オプション買いの特徴です。
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プット・オプションの売り:売る権利の売り
豪ドル円が上昇あるいはプレミアム代金以内の下落にとどまれば、利益が出るポジションです。
利益額はプレミアム代金に限定されます。そして、豪ドル円がプレミアム代金よりも下落した場合損失が大きく出るリスクがあります。
仮に豪ドル円が権利行使日に80円となれば、「85円ー80円ープレミアム代金1円=4円」の損失となります。
この場合、豪ドル円下落が84円までであれば為替上昇による損失がプレミアム代金以内に収まるため、合計収支はプラスとなります。
その代わり、豪ドル円が90円まで上昇しても、利益はプレミアムの1円で増えることはありません。
まとめると「下げ相場で損失が大きくでる可能性あり、上げ相場での利益は限定」これが、プット・オプション売りの特徴です。
今後の値動きでどうなるかを列挙するとこうなります。
- 期日までは、豪ドル円上げなら下がり(利益増あるいは損失減))、豪ドル円下げなら上がる(利益減あるいは損失増)。
- 日数が経てば時間的価値減少とともに下がりやすい(利益増または損失減)。
- 利益が取りやすいものの利益上限は限定される。
- 大きな円高となれば、相応の含み損となる。
- 豪ドル円が期日に権利行使価格よりも上がればプレミアム分の利益を受け取れる。
- 豪ドル円が期日に権利行使価格よりも下がればプレミアム分の利益を受け取って買いポジションが発生する。
尚、要注意は下げ相場です。
豪ドル円プットオプション売りは、豪ドル円買いポジションと同じ宿命を負っています。つまり、豪ドル円下げ相場では含み損となるということです。
この含み損も、現在値で豪ドル円買いポジションを作ったよりは少なくて済むのですが、10円・20円の円高となればそれなりの含み損となりえます。
このリスクは、資金管理や損きりで臨機応変に対応していきます。
この戦略での大切な条件は、プットオプション売りの権利行使価格を現在値よりも安値を選ぶことです。
こうすることで短期的に円高になりそうだと思ったときには、「現在値よりも安値で豪ドル円買いポジションを作る布石」としてFXオプションが使えることになります。
まあ、この説明は実際にポジションを作って、その推移を見ていかないとわからない部分もあります。
実際の売買は以下などでまとめていますので、興味が持てたらご一読ください。
運用通貨は違いますが、考え方は同じです。
FXオプション⇒FX買いポジションに変身させることも可能
ちなみに、プットオプション売り保有で豪ドル円が下落した場合、損きりせずに豪ドル円買いポジションとする方法もあります。
この清算方法は「スポット」と呼ばれています。
この清算方法を使った場合、豪ドル円が下落したときには「豪ドル円85円買いポジション+プレミアム1円受取」という状況も作れます。
以上、オプション4つの基本形の収支の出方です。
多分、オプションに馴染みのない方は大いに混乱しているだろうと思います。でもあ、すぐに慣れるはずですので、ご心配は要りません。
FXオプションサービスは、サクソバンク証券が提供しています。
トルコリラ円での高スワップポイントと相場変動時のスプレッド力に定評のあるFX業者です。FX口座開設後にバニラオプション口座開設のための書類を出すことで取引ができるようになります。
この4種類の注文を組み合わせて戦略を作っていきます。
FXオプションで利益を出す 現実の運用法
当ブログでは、実際にFXオプションを使って利益を出しています。
その運用法は「FXオプションからのスワップ投資」と呼んでいます。
運用状況はこちらにてまとめています。
もし、お時間があれば以下の連載からお読みになることをおすすめいたします。
これは、メルマガ「相場生活入門」にて連載した記事をブログ上でまとめたものです。
FXオプションの基礎部分から実際の運用ルールまでをまとめています。
FXオプションからのスワップ投資
- 第1回:FXオプションを使ってスワップポイント投資の安全性を高めた運用法
- 第2回:スワップポイント生活 低リスク+含み損減とできる方法実行中
- 第3回:FXオプション注文画面の見方「権利行使価格」「権利行使期日」「プレミアム」の仕組み
- 第4回:FXオプション プレミアム売買の仕組み
- 第5回:「途中決済」「スポット」「キャッシュ」の違い FXオプション決済方法
- 第6回:コールオプション買い「損失上限あり・利益上限なし」はこう使う
- 第7回:コールオプション売り「利益上限あり・損失上限なし」はこう使う
- 第8回:プットオプション買い 暴落相場をリスク限定で攻める有効な一手
- 第9回:プットオプション売り FXよりも安値でポジションが作れる仕組み
- 第10回:FXオプションからのスワップ投資 概観
- 第11回:スワップポイント生活の新しい形 手順1〜4
- 第12回:【準備】FXオプションからのスワップ投資 売買ルール編
- 第13回:【運用通貨選び】高スワップポイント手動は失敗の元
- 第14回:【運用資金目安】「リスク管理のための保有数量基準」について
- 第15回:【仕掛け方 3つの型】「一の型」「二の型」「三の型」考え方と基準
- 第16回:【FXオプション⇒FX変換後の運用ルール】 5つの攻め方
- 第17回:ポジション増のタイミング
- 第18回:FXオプション 運用上重要な基本事項 まとめ
- 第19回:「損するかもしれないリスク」と「大損するリスク」FXオプションで確実に軽減する方法
- 第20回:FXオプション 実践者が感じる4つのデメリット
- 第21回:「損失限定・小資金で勝負」「上げ相場でも下げ相場でもスワップ投資」
- 第22回:往来相場を狙うストラングル売り戦略 魅力と欠点
- 第23回:大きな変動相場を取るストラドル買い戦略 短期と長期 使い分けのポイント
- 第24回:低リスクで利益率10%戦略 概要と失敗時の対処法
- 第25回:FXオプションを使い始めてFXの成績も良くなったのはなぜ?
- 第26回:超高ボラティリティ相場で有効 ストラングル売り戦略
- 第27回:読者の声:スプレッド拡大期の対処について
- 第28回:FXオプションをFX投資家の「もう一つの収入源」にする
- 第29回:FXオプション失敗からの教訓【2020年3月】
- 第30回:玉帳記入徹底のすすめ FXオプション失敗からの教訓その1
- 第31回:FXオプションの玉帳記入方法
- 第32回:失敗しないためにログイン前に決めるべき3つの事:FXオプション失敗からの教訓 その2
- 第33回:特殊ルール追加と基本ルールの位置づけ:FXオプション失敗からの教訓 その3
- 最終回:スワップ派 もう一つの砦 ここまでの実績と今後の展開
- 参考資料:移動平均線とRSIを使用 MT4に設定する方法