特殊ルール追加と基本ルールの位置づけ:FXオプション失敗からの教訓 その3
失敗前から売買ルールは重視していたのですが、3月の特殊相場では何度もルール違反をしてしまいました。
一応、その言い訳から読んでくださいまし。
言い訳するな。
そう言わずに、読んでください。
読者の皆様も似たような状況に陥ることがあるかもしれません。
特殊相場にこだわりすぎた。
3月のFXオプション相場は高ボラティリティの影響を受けて、これまで経験したことがない状況となりました。
- プレミアムが通常にの数倍に上昇した。
- 「売り」と「買い」のスプレッドも通常時の数倍となる。
この特殊な状況を利用したポジションも何度か仕掛けています。
普段は作らないようなポジションを何度か作っています。
一部は「ルール違反」とわかってやっているんです。
でも、この特殊相場に対応するため、「ルール違反」を正当化していました。
4月に入り、ボラティリティも相当落ち着いてきています。
玉帳で振り返ってみると、改めて感じることがあります。
- 高ボラティリティの時期でも、通常ルールを守っていれば問題なかった。
- 利益を上乗せするのであれば、ちょっとだけ特殊ルールを加える程度でよい。
プレミアムが通常の数倍に上昇して、「ものすごいチャンス」という気持ちになって興奮気味の恥ずかしい運用をしていたと反省しています。
こんな時期でも「いつも通りやっていればよかった」ってことなんです。
基本ルール厳守で勝てる
この運用法の売買ルールは以下にてまとめてあります。
各項目の解説は、この連載でやらせていただきました。
今後は、今回のような高ボラティリティの特殊相場になっても、この基本ルールを厳守していく方針です。
高ボラティリティを活かして仕掛ける時のために、「特殊ルール」を追加することにしました。
- 新規仕掛けは「売り」の短期ポジションのみとする。
- いかなるときもオーバーポジションとはしない(禁止事項)。
「売り」の短期ポジションとは、具体的にはコールオプション売り・プットオプション売りのことです。
高ボラティリティ時には、プレミアムが数倍に上昇するとともに、スプレッドも通常の数倍となります。この状況での「買い」はいつも以上に分が悪いです。
それと「オーバーポジション」には2つの意味があります。
- 最大保有数量を超える
- コールオプション売りを規定以上に仕掛ける
運用資金30万円に1万通貨を最大保有数量目安としています。現在は40万通貨です。
特殊相場であってもこの基準を厳守していきます。
もう一つの「コールオプション売り」は、FX買いポジションに対するヘッジの役割で使用しています。
この役割の性質上、FX買いポジション数量がコールオプション売りの最大数量となります。
例えば、こういう状態が最大数量です。
- FX買いポジション20万通貨⇒コールオプション売りの最大数量20万通貨
FX買いポジション数量とコールオプション数量が同数量になっています。、
この例で「オーバーポジション」というのは、20万通貨を超えるコールオプション売りを仕掛けてしまうような状況をいいます。
読者の皆様へ
2020年3月ほどの高ボラティリティ相場は、あと数年はないかもしれません。
数年後でも、基本ルールを守りながら、少しだけ特殊ルールで利益上乗せをしていくつもりです。
そのためにも大切なんです。
「売買ポイントは、ルール化しておく」
この部分、これからFXオプションに取り組まれる方には必ず意識して欲しいところです。
FXオプションからのスワップ投資 目次
- 第1回:FXオプションを使ってスワップポイント投資の安全性を高めた運用法
- 第2回:スワップポイント生活 低リスク+含み損減とできる方法実行中
- 第3回:FXオプション注文画面の見方「権利行使価格」「権利行使期日」「プレミアム」の仕組み
- 第4回:FXオプション プレミアム売買の仕組み
- 第5回:「途中決済」「スポット」「キャッシュ」の違い FXオプション決済方法
- 第6回:コールオプション買い「損失上限あり・利益上限なし」はこう使う
- 第7回:コールオプション売り「利益上限あり・損失上限なし」はこう使う
- 第8回:プットオプション買い 暴落相場をリスク限定で攻める有効な一手
- 第9回:プットオプション売り FXよりも安値でポジションが作れる仕組み
- 第10回:FXオプションからのスワップ投資 概観
- 第11回:スワップポイント生活の新しい形 手順1〜4
- 第12回:【準備】FXオプションからのスワップ投資 売買ルール編
- 第13回:【運用通貨選び】高スワップポイント手動は失敗の元
- 第14回:【運用資金目安】「リスク管理のための保有数量基準」について
- 第15回:【仕掛け方 3つの型】「一の型」「二の型」「三の型」考え方と基準
- 第16回:【FXオプション⇒FX変換後の運用ルール】 5つの攻め方
- 第17回:ポジション増のタイミング
- 第18回:FXオプション 運用上重要な基本事項 まとめ
- 第19回:「損するかもしれないリスク」と「大損するリスク」FXオプションで確実に軽減する方法
- 第20回:FXオプション 実践者が感じる4つのデメリット
- 第21回:「損失限定・小資金で勝負」「上げ相場でも下げ相場でもスワップ投資」
- 第22回:往来相場を狙うストラングル売り戦略 魅力と欠点
- 第23回:大きな変動相場を取るストラドル買い戦略 短期と長期 使い分けのポイント
- 第24回:低リスクで利益率10%戦略 概要と失敗時の対処法
- 第25回:FXオプションを使い始めてFXの成績も良くなったのはなぜ?
- 第26回:超高ボラティリティ相場で有効 ストラングル売り戦略
- 第27回:読者の声:スプレッド拡大期の対処について
- 第28回:FXオプションをFX投資家の「もう一つの収入源」にする
- 第29回:FXオプション失敗からの教訓【2020年3月】
- 第30回:玉帳記入徹底のすすめ FXオプション失敗からの教訓その1
- 第31回:FXオプションの玉帳記入方法
- 第32回:失敗しないためにログイン前に決めるべき3つの事:FXオプション失敗からの教訓 その2
- 第33回:特殊ルール追加と基本ルールの位置づけ:FXオプション失敗からの教訓 その3
- 最終回:スワップ派 もう一つの砦 ここまでの実績と今後の展開
- 参考資料:移動平均線とRSIを使用 MT4に設定する方法
最後まで読んでいただきありがとうございます。
FXオプションで使っているのはサクソバンク証券です。