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判断基準とポジションの取り方【FXオプション⇒FX変換後の運用ルール】

FXオプション FX変換後 ルール

FXポジション発生してからの運用ルールです。

 

大底圏・天井圏などをどのように攻めていくのかの基本ルールについての解説です。

 

 

運用第二段階:FXポジション発生後

 

この運用法は、FXオプションの段階から利益がでてきます。基本形としている「一の型」を1年続けるだけでも、結構な利益額になります。

 

前回の最後に書いた、2019年のFXオプション部分の利益約90万円は、そのほとんどが「一の型」からの利益です。

 

でも、「一の型」でいつもいつも「プレミアム利益受取」だけで終わるということはありません。

 

FXオプション⇒FXポジションに変換というパターンが必ず発生してきます。

 

変換パターンは4つあります。

 

FXオプション⇒FX変換パターン

 

  • コールオプション買い⇒米ドル円上昇時にFX米ドル円買いポジションに変換
  • コ−ルオプション売り⇒米ドル円上昇時にFX米ドドル円売りポジションに変換
  • プットオプション買い⇒米ドル円下落時にFX米ドル円売りポジションに変換
  • プットオプション売り⇒米ドル円下落時いFX米ドル円買いポジションに変換

 

FXオプション⇒FXへの変換条件は、下記ページを参照ください。

 

 

このページの「その3:権利行使日(満期日)到来によるFXポジションへの変換」のところでまとめています。

 

FXポジションが発生したら、運用は第二段階にはいります。

 

ここのルールを元に運用をしていきます。

 

FXポジション発生後の運用ルール

 

ポジション操作を行う局面は、具体的には5つあります。

 

  • 大底圏
  • 天井圏
  • 転換
  • 下落後の往来相場
  • 上昇後の往来相場

 

大底圏などの判断は、連載中に紹介した2つのテクニカル指標を目安にしています。

 

 

毎朝、このチャートをチェックして、5つの動きのどれかがでてきたと判断したら、売買検討をしていきます。

 

最初に書いておきますが、FXオプション⇒FXポジションに変換したポジションを活かすのが基本ではあるのですが、中には「仕掛け 三の型」のような単純にFXポジションで攻めることもあります。

 

具体的な、攻め方を順番に説明させていただきます。

 

大底圏の判断と攻め方

 

大底の判断は、日足RSIで行います。

 

大底の判断目安

 

  • RSI30未満

 

RSI30割れでの買いは、一般的によく使われているポジションの取り方です。

 

RSIの性質上、「短期で大きく下げた時」や「ズルズルと下げ幅が拡大してきた時」に発生します。

 

米ドル円日足チャートでRSIを表示を表示させるとわかるのですが、RSI30割れとなるのは、年に数回です。

 

最近RSI30割れになったのは、2019年8月12日です。

 

RSI30割れ局面の画像

 

RSI30割れ 仕掛け

 

この日、米ドル円は105.066円まで下げています。

 

薄赤色で示したRSIは27.9758と30を割り込んでいるのが確認できるはずです。

 

こういう時に「大底」との判断の元、ポジションを入れていきます。

 

使うポジション

 

  • コールオプション買い
  • FX新規買い

 

使うのは、このどちらかのポジションです。

 

「コールオプション買い」は、「上げ相場で利益・下げ相場で損失」で「損失限定・利益限定なし」という性質のFXオプションポジションです。

 

RSI30割れとなる局面は、まだまだ下げそうなときでもあるので、損失を限定できるコールオプション買いが有効に使えます。

 

もう一つの選択肢は、「単純にFXで米ドル円買いポジション」です。

 

コールオプション買いは「リスク限定」というメリットがある反面、「期日の存在」「利益が出るまで相応の上昇が必要」などのデメリットがあります。

 

単純なFX買いは、「1銭でも上昇すれば利益が乗り出す」というメリットがある反面、「更に下げれば大きな損失に繋がる」というデメリットです。

 

その局面で、それぞれのメリット・デメリットを勘案して使うポジションを決めます。

 

現段階は、「今の下げ局面はどのへんか」「FXでの保有買いポジション数量」などを目安にしています。

 

2020年1月現在の目安

 

  • 下げ局面が初期であれば更に大きく下げる可能性があるのでリスク限定型のFXオプションを使う。
  • 下げ局面が長く続いているところでのRSI30割れは、大底の可能性濃厚なので、FXで攻める。
  • 保有FXポジション数量が少ないので、FXでの買いポジションを優先的に作る。

 

今のところ、こんな感じで考えています。

 

8月12日の105.066円は、今から見れば、絶好の買場という感じのする局面です。

 

でも、当時ここで買えた方はほとんどいないはずです。

 

こういう大きく下げる局面は、「大底化もしれない」という気持ちがあっても、「いやいや、まだまだ下げるかもしれない」と見えてしまうところです。

 

よく言われてることですが、こういう時が「大底」なんですよね。

 

この運用法では、実際にここを「買場」として狙っていきます。

 

ただ、注意すべきこともあります。

 

RSIで大底を攻める際の注意点

 

それは「長い期間続く下げ相場」です。

 

先程のページの画像2をご覧ください。

 

RSI30割れが何段階も続く局面

 

RSI30割れ 仕掛け 2

 

昨年の米ドル円日足チャートとRSI推移の画像です。

 

2019年は、4月から8月まで米ドル円は下げ続けました。112円から104円台まで下げています。

 

過去に何度かあった20円・30円という下げから比べると下げ幅はそれほど大きいものではありませんが、下げ期間は4ヶ月に及んでいます。

 

この下げ期間、RSIが30割れになったのは4回あります。

 

下げ期間が長くなると、RSI30割れが2回・3回と重ねて起こりやすくもなります。

 

当然ではありますが、この下げ相場でRSI30割れが1回なのか3回になるのかなどはわかりません。

 

ポジション操作は、この辺を意識しながらやっていきます。

 

下げが2段階以上となるときの使い分け

 

具体的には、分割で対応していきます。

 

下げ相場突入してRSI30割れとなったら「2回目・3回目・4回目」くらいまでのRSI30割れを想定してやっていく訳です。

 

過去の下げ相場をみても、4回目くらいまでを想定しておけば大体対応ができているようなのです

 

現在の分割方針

 

  • 最初にコールオプション買い
  • 2回目以降FX買いポジション
  • ポジションが数量上限に達したときはコールオプション買い

 

下げ相場でRSI30割れが1回だけだったときにも、着実に利益を得やすい形です。

 

RSI30割れが1回だけで上昇に転じて、権利行使期日が到来してもさらに上昇濃厚なときは、そのままFXでの米ドル円買いポジションに変更していくという選択肢もあります。

 

長い期間に何段にも分けて大きく下げていくようなときは、2段目以降の買いは単純なFXポジションでいきます。

 

ただ、資金に対する保有ポジション数量基準は厳守します。2020年1月在1200万円で40万通貨です。

 

この40万通貨の基準には「FXオプション買い」は含んでいません。

 

コールオプション買いは、損失が限定されているので大きく下げても含み損が大きくならずに済むからです。

 

下げ相場のRSI30割れで、FXの保有ポジション数量が増やせないときは、このコールオプション買いを入れていきます。

 

当面、この形でやっていきます。

 

大底圏:コールオプション買いの「期間」「権利行使価格」の選び方

 

コールオプション買いの権利行使までの期間は、2〜3カ月と長目の方が望ましいと思っています。

 

一応の目安はこうしています。

 

コールオプション買いの目安

 

  • 権利行使までの期間は2〜3カ月
  • プレミアムは1以下
  • 権利行使価格:現在値よりも2円高以内

 

コールオプション買いは、ポジション作成時にプレミアム代金を払う立場です。プレミアム1のコールオプション買いを10万通貨購入すれば、支払代金はこうなります。

 

  • プレミアム支払代金:1×10万通貨=100,000円

 

損失がこの範囲に限定されるとはいえ、これくらいの金額になると、支払がきついときもあります。

 

FXオプションの仕組み上、「権利行使までの日数が長い」「権利行使価格が現在値に近い」、これらの条件が重なると、プレミアム価値はどんどん高くいなります。

 

なので、権利行使価格が1円くらい上でもプレミアムがもっと安く済むコールオプション買いを選択することもあります。

 

いずれにしても、基準はまだまだ検討段階ですが「大底圏濃厚」というときにきっちりポジションを入れられるようにしていくつもりです。

 

天井圏の判断と攻め方

 

天井圏の判断も、日足RSIを使います。

 

天井圏の判断目安

 

  • RSI70超

 

米ドル円のRSI値が70を超えたら「天井圏」との判断で、ポジションを作成検討に入る感じです。

 

天井圏RSI70目安は、大底圏の判断で使った「RSI30未満」同様、ご存じの方も多いと思います。

 

日足RSI70超の発生頻度は、多くても年に数回です。

 

最近70超となったのは、2018年10月1日です。、

 

RSI70画像

 

転換2

 

前回RSI70を超えたのは、もう1年以上前ですね。

 

米ドル円相場は、2018年10月にRSI70超となったあたりの114円前後を天井にして3か月後の翌年1月の104円台まで下げています。

 

こういう時に、「天井」との判断の元、ポジションを入れます。

 

天井圏で使うポジション

 

  • プットオプション買い
  • FX米ドル円売りポジション

 

プットオプション買いは、「下げ相場で利益・上げ相場で損失」で「利益限定なし・損失限定」という性質を持ちます。

 

もしも、10月のRSI70超となったときに、期間3カ月くらいのプットオプション買いを仕掛けていれば大きな利益が乗ったことでしょう。

 

「天井圏」の可能性が高いとはいえ、RSI70超となるようなときは、表面上は「米ドル円がまだまだ上昇しそうだ」というときでもあります。

 

実際、更に大きく上昇するようなことだってあります。

 

そういう時に「売り」で勝負をするのですから、「損失限定」という性質を持つプットオプション買いが有効に使える局面です。

 

ただ、状況によっては「FXでの米ドル円売りポジション」を単純に仕掛けることもあります。

 

プットオプション買いは、「損失限定」ではあるものの「最終利益にするのは難しい」という一面も持っています。

 

 

記事中「プットオプション買い 注文画面の見方」の部分で詳しくまとめています。

 

一方、単純なFX売りポジションであれば、ポジションを作って1銭でも下げれば利益がのりはじめます。

 

この使い分けについては、後半で書かせていただきます。

 

RSI70超が何度も発生する局面に注意

 

大きな上げ相場の最終局面にRSI70超となることが多いのですが、長期間の上げ相場となると、RSI70超が何回も発生することがあります。

 

所謂「ダマシ」です。

 

RSI70超が何度も発生するパターン

 

転換2

 

この画像では、大きな上げ相場で4回RSI70超となる局面が発生しています。

 

2018年の米ドル円相場は、長期間上げ傾向で推移しました。

 

こういう時期は、RSI70超が2回・3回・4回と何度かに分けて発生します。

 

初期に仕掛けたポジションは「損失」となる可能性が高くなるので、予め対策を考えておく必要があります。

 

この回数はあらかじめわかるものではありません。

 

天井圏:FXとオプションの使い分け

 

この局面には、RSI30未満のときと同様「分割」で対応していきます。

 

過去の値動きとRSI70超発生状況をみると、相当大きな上げ相場でも、大体「4回」くらいまでの想定しておけば対応できそうです。

 

現在の使い分けの基準

 

  • 最初にプットオプション買い
  • 2回目以降FX売りポジション(両建て)
  • 両建てにできなくなったらプットオプション買い

 

RSI70超、最初は「ダマシ」となる可能性が濃厚なので「損失限定」のプットオプション買いで攻めていきます。

 

2回目以降は、FXで保有中の「米ドル円買いポジション」と両建てになるような形で売りポジションを入れていきます。

 

以下のようなイメージです。

 

米ドル円売りポジションの入れ方 まとめ

 

  • 米ドル円20万通貨買いポジション保有
  • 2回目のRSI70超
  • 米ドル円10万通貨売りポジション
  • 3回目のRSI70超
  • 米ドル円10万通貨売りポジション追加(合計20万通貨)
  • この時点での保有ポジション(売り20万通貨ー買い20万通貨)
  • 完全両建てになったら、次はプットオプション買いにする

 

こんな感じです。

 

RSI70超となる局面は、「米ドル円が天井圏に入った可能性が高い」ということなので、保有中の米ドル円買いポジションの決済を検討しても良い時期です。

 

「決済」をしてもよいのですが、私としてはここは「両建て」を使います。

 

両建てを使うメリットは、「買いポジションにスワップポイントを蓄積し続けられる」「売買を中断せずに続けていける」などがあります。

 

ここで作った売りポジションは、米ドル円が下げたら利益確定する予定のものです。決済してしまえば、買いポジションが残ります。

 

その買いポジションには、両建て期間もスワップポイントが蓄積されているという訳です。

 

FX口座が、完全両建てとなったら「プットオプション買い」で対応していきます。

 

利益は出にくいものの、「損失限定」できるので、積極的に使っていくつもりでいます。

 

プットオプション買いの「期間」「権利行使価格」の選び方

 

プットオプション買いの「期間」「権利行使価格」については、こう考えています。

 

プットオプション買いの目安

 

  • 権利行使までの期間は2〜3カ月
  • プレミアムは1以下
  • 権利行使価格:現在値よりも2円高以内

 

実際の売買では、その時点の資金状況・利益状況をみてきめます。

 

米ドル円のプットオプションは、コールオプションよりもプレミアムが高い傾向にあります。

 

プットオプション買いは、プレミアム代金を払う立場なので、この負担がきつくなることもあり得るのです。

 

権利行使価格は、現在値に近いほど利益が出しやすくなるものです。

 

でも、プレミアム負担も大きくなるので、現在値より2〜3円くらいのちょっと離れたところでプットオプション買いを仕掛けるということもあるかもしれません。

 

以上のような感じで「天井圏」を攻めていきます。

 

下げ転換の攻め方

 

この運用で意識している3つ目のポイントが「下げ転換」です。

 

上げ相場が終わり、下げ相場に転換したかもしれないというところで、「大きな下げ相場に備えたポジションを入れる」ルールにしています。

 

基準はこうしています。

 

  • 現在値が75MAを割ったあとの大陰線⇒デットクロス+大陰線の形

 

デットクロスによる転換 局面

 

転換1

 

テクニカル指標の教科書に必ずかかれている「デットクロス」の形です。

 

この形が発生したら、ポジションを仕掛けます。

 

単純にデットクロスとなるだけでなく、そのあとに大き目の陰線が発生したところで「下げ転換確定」とする見方です。

 

ここでポジション操作をします。

 

仕掛けるポジション

 

  • プットオプション買い
  • FX新規売り又は買いポジション決済

 

プットオプション買いは、「下げ相場で利益・下げ相場で損失」「利益限定なし・損失限定」という性質を持ちます。

 

 

この中の「プットオプション買いの全体像」で詳しい特徴をまとめています。

 

下げ転換シグナルは一過性のもので終わり、実際には下げないこともあります。

 

そういう時は、「損失限定」させて利益を追いかけていけるプットオプション買いの活躍時です。

 

「下げ転換」のポジション操作は、このプットオプション買いを基本と考えています。

 

あとは、状況に応じて「FX新規売り又は買いポジション決済」も使います。

 

その時点のデットクロスがどれだけ強力と感じるかどうかで、ポジション操作の内容を変えていきます。

 

この下げ転換は、「天井」「大底」以上に的確に掴むのが難しい局面です。

 

どうしてもダマシが多くなってしまいがちです。

 

それでも、なんらかの手を打つ必要があると考えています。

 

「下げへの転換」を意識する理由

 

一般的に相場の転換には、「下げ⇒上げへの転換」と「上げ⇒下げのへの転換」の2つの意味があります。

 

この運用法では、「上げ⇒下げへの転換」だけを意識しています。

 

「FXオプションからのスワップ投資」は、FXのスワップ投資同様に米ドル円買いのようなポジションを長期保有します。

 

FXポジションを保有するようになると、いつの時期もある程度の「米ドル円買いポジション」を持っていることになります。

 

敢えて上げ転換を意識せずとも、上げ相場となれば利益が乗る仕組みになっています。

 

なので、上げ転換は意識しないでやっています。

 

下げ相場は事情が違います。

 

買いポジションを常時保有する状況なので、「下げ相場」が大きくなると、大きめの含み損を抱えてしまうことになります。

 

「下げへの転換シグナル」だけは注意せねばなりません。

 

1万通貨30万円くらいの資金配分で運用しているので、5円や10円規模の下げであれば問題なく耐えることは可能です。

 

ただ、20円規模の下げともなれば精神的にきつくなることもありえますし、30円規模の下げであれば強制ロスカットが現実に起こりえます。

 

「天井圏」で「下げ相場向けのポジション」をうまく乗せられれば、そのあとに下げ相場が到来しても問題はありません。

 

でも、実際の運用では「天井圏」のシグナルが発生しないまま下げ相場に突入することがよくあります。

 

以上の可能性を考慮すると「下げへの転換」は意識せざるを得ないのです。

 

プットオプション買いの選び方

 

「下げ転換」と判断したときに作るプットオプション買いの基準は以下のようにしています。

 

  • 権利行使日までの期間は2〜3カ月
  • プレミアムは1以内
  • 権利行使価格は、現在値から少し離れていてもよい

 

「損失限定」で下げ相場を追いかけていくポジションです。できればプレミアムは高目になっても利益となりやすい「現在値近辺の権利行使価格」にしたいところです。

 

プレミアムが1くらいのプットオプション買いだと、30万通貨購入で30万円のプレミアム購入代金が必要になります。

 

結構な金額ですよね。

 

「下げ転換」がでたものの下がらないようなときは、この30万円が全て損失になる覚悟も必要です。

 

ここは無理はしません。

 

下げ転換で一番怖いのが、そこから10円・20円の大きな下げとなるような展開です。

 

その下げを想定するのであれば、現在値よりも3円くらい離れているプットオプション買いでも、十分に「下げ相場対策」となるポジションが作れます。

 

どの辺が良いのかは、実際の売買でいろんなパターンを試しながらやっていきます。

 

今後の課題:ダマシが多くいという現実

 

この「下げ転換」でのポジション対応の悩みどころは、「ダマシが多いところ」です。

 

デットクロスのダマシ

 

転換2

 

過去の「デットクロス+大陰線」となっても、実際には下げずに上げ続けたケースがでてきまうs。

 

数週間前の売買も、そのパターンにはまっています。

 

 

この時は、「デットクロス+大陰線」という形を確認してから以下の売買をしています。

 

  • プットオプション買い 30万通貨
  • 米ドル円買いポジション20万通貨決済

 

当時保有していたポジションが30万通貨でしたので、3分の2を決済しています。

 

かなり思い切ったポジション操作です。

 

この時は、米国とイランの緊張が高まり「第三次世界大戦に発展するかも」と言われていた時期です。

 

下げ相場の含み損対策だけであれば、プットオプション買い30万通貨だけでよかったのです。

 

でも・・・

 

「米国とイランの緊張関係は、簡単には収まりそうにない。米ドル円も下げる展開がしばらく続くかもしれない」

 

・・・という考えが進んで・・・

 

安値で買い直すこともねらって、20万通貨の決済をしています。

 

このポジション操作の結果は、裏目にでてしまいました。

 

今回のケースに関しては、「プットオプション買い」のみにしておくというのが最良の選択肢だったという気がします。

 

今後もこんな売買をしながら、現実に利益を大きくできる形にしていく予定です。

 

往来相場の考え方と攻め方

 

往来相場は、利益を手堅く乗せていく時期と考えています。

 

具体的には、この時期は2つの利益の獲得を想定しています。

 

  • スワップポイントの蓄積
  • FXオプションでのプレミアム利益上乗せ

 

スワップ投資では、往来相場は「スワップポイントを貯めこむ」だけです。

 

「FXオプションからのスワップ投資」では、FXオプションを使って更に利益を乗せていく予定でいます。

 

往来相場といっても2種類あります。

 

  • 上昇後の往来相場
  • 下落後の往来相場

 

局面がどちらかによって攻め方が違ってきますので、2つに分けて説明させていただきます。

 

まずは、「往来相場の判定」です。

 

往来相場の判定

 

その往来相場が「上昇後」か「下落後」かの判定は、移動平均線と現在値の位置をみてきめます。

 

往来相場局面 画像

 

米ドル円 往来相場

 

判断基準はシンプルです。

 

上昇後の往来相場

 

「75日移動平均線よりも現在値が上にある状況」

 

画像@部分です。米ドル円が上げ相場に入り、75日移動平均線を上回ってからの往来相場を「上昇後の往来相場」として狙います。

 

下落後の往来相場

 

「75日移動平均線よりも現在値が下にある状況」

 

画像A部分です。米ドル円が下げ相場となり、75日移動平均線を下回ってからの往来相場を「下落後の往来相場」として狙っていきます。

 

米ドル円は、昔から「往来相場の時期が長い」傾向にある通貨ペアです。

 

動くときは短期間に10円くらい動くのですが、その後は一定範囲の往来相場を続けて、数ヶ月後くらいに再び動き出す、そんな感じです。

 

スワップ投資だと、この往来相場は「スワップポイントと貯める」だけしかできません。

 

FXオプションを使えば、往来相場を「プレミアム受取利益」を上乗せするチャンスとして活用できます。

 

具体的には、以下のようなポジションを乗せていきます。

 

上昇後の往来相場 ポジションを入れるタイミング

 

「上昇後の往来相場」となったら、次はポジションを入れるタイミングを待ちます。

 

上昇後の往来相場 ポジションを入れるタイミング

 

「RSI60以上+その辺が天井圏と感じる時」

 

一番目の目安は日足RSIで60以上です。その状況で、その辺が天井圏と感じるような時にポジションを仕掛けていきます。

 

「その辺が天井圏と感じる時」というのはあやふやな表現ですが、具体的には以下のような状況を意味します。

 

  • 米ドル円がそこから大きく上昇する可能性薄い
  • RSI値が60を超えてから下げ気味である
  • 何度か上げ下げを繰り返し往来相場を形成している

 

既に書いた「天井」目安は日足RSI70以上でした。そこまで上昇しそうにないと感じる局面です。

 

この中で「RSI値が60を超えてから下げ気味」というのは、ここのとことの米ドル円日足チャートでRSIを表示させると納得して頂けるかもしれません。

 

「上昇後の往来相場」ではRSI70を超えることは滅多にありません。

 

でも、往来相場の上げのときにRSI60まではいくんです。

 

往来相場時のRSIの動きを見ていると、60くらいでもたつくような時はその辺が当面の高値になることが多いのです。

 

そんなところを狙って仕掛けていきます。

 

完ぺきに見極めることは不可能です。

 

ただ、これらの基準である程度は「往来相場が続きそうだ」というところが掴めていると感じています。

 

上昇後の往来相場 仕掛けるポジション

 

ここで仕掛けるのはFXオプションです。

 

仕掛けるポジション

 

  • コールオプション売り

 

仕掛けるポジションは「コールオプション売り」です。

 

 

コールオプション売りは、「下げ相場で利益・上げ相場で損失」となり「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。

 

損失は限定されていないものの、「利益となりやすい」傾向があるので「勝ちやすい勝負で利益上乗せ」を狙うのに有効です。

 

先日も1本仕掛けています。

 

 

今回は、米ドル円109.939円のときに権利行使日に110.379円以下であれば最終利益を確保できるポジションです。

 

現在値よりも約40銭以内の上昇で済めば利益ですので、「勝ちやすいポジション」という訳です。

 

当然ですが、「絶対に勝てるポジション」ではありません。

 

大きく上昇すれば「大きな損失」となるリスクもあります。

 

この部分の対応も決めています。。

 

米ドル円が大きく上昇するようであれば、FXで保有中の米ドル円買いポジションの利益も増えている状況です。

 

なので、FXオプションで損失がでてもFXポジションの利益増加で相殺できます。

 

ポジション全体の収支計算イメージ

 

  • FXオプション 損きり
  • FXポジション 利益確定
  • ポジション全体では差引少し利益

 

場合によっては、「FXオプション損きり+FX利益確定」で損益相殺のような売買をしていきます。

 

これまでコールオプション売りは、4回くらい仕掛けています。

 

最終的に損失となったポジションもあるのですが、数千円程度と少額だったのでFXポジションを決済して相殺するパターンの売買はしていません。

 

コールオプションの選び方

 

仕掛けるコールオプションの選び方は、仕掛け「二の型」と同様に考えています。

 

 

この中の「「二の型」プレミアム・権利行使日・権利行使価格の選定」のところをご覧ください。

 

コールオプション仕掛け目安

 

  • 権利行使価格:現在値よりも高いところ
  • プレミアム0.3以上を目安
  • 権利行使日までの期間:1ヶ月半以内くらい

 

「米国金利」「ボラティリティ」が低下している時期などはこの条件に見合うコールオプション売りができないかもしれません。

 

そういう時はポジション作成を見送ります。

 

下落後の往来相場 ポジションを入れるタイミング

 

「下落後の往来相場」は、「利益上乗せ」を狙うだけではありません。

 

将来FX口座で安値の米ドル円買いポジションを作るための仕掛け時期」としても意識しながらやっています。

 

下落後の往来相場 ポジションを作るタイミング

 

「下げが落ち着いてきたと感じる局面」

 

2つの往来相場 局面

 

米ドル円 往来相場

 

画像上の「2下落後の往来相場」としている部分が仕掛けの目安です。

 

米ドル円が下げ続けているようなところは避けます。

 

下げが一息ついて、少し往来し始めたようなところが理想です。

 

その時は、「当面の底」と感じていても、そこから更に下げるようなこともあります。

 

こういう下げを、安値でFXポジションを作る好機として活かせる仕組みもいれていきます。

 

冒頭でも書きましたが、下落後の往来相場で狙っていることは2つあります。

 

下落後の往来相場で狙っていること

 

  • 往来相場を活用して利益上乗せする。
  • 更に下げるなら「安値でFXポジションを作るチャンス」とする。

 

この欲張りな2つの目的を自然に達成できる方法があります。

 

下落後の往来相場ポジション 仕掛け「一の型」を使う

 

このタイミングで検討するのは、FXオプションを使った仕掛けです。

 

仕掛けるポジション

 

  • プットオプション売り

 

プットオプション売りは、「上げ相場で利益・下げ相場で損失」で「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。

 

 

プットオプション売りは、権利行使日に権利行使価格よりも下げるようであれば、「権利行使価格で米ドル円買いポジションに変換する」仕組みも持っています。

 

「下落後の往来相場で狙っていること」で書いたように、ここは往来相場で利益を上乗せするだけの時期とは考えていません。

 

将来のFX買いポジションの種をまくところでもあるんです。

 

このプットオプション売りは、仕掛け「一の型」での追加ポジションでもあります。

 

 

この記事の「一の型(下げ相場での仕掛け」のポイント」からの部分で説明しています。

 

この局面で作るプットオプション売りの選考基準も「一の型」と同じです。

 

プットオプション売り 選考基準

 

  • 権利行使価格:米ドル円現在値近辺
  • プレミアム:1.5以上の利益になるタイプ
  • 権利行使期日:3〜6ヶ月くらいの期間

 

ここでできる米ドル円買いポジションは、普通にFXでポジションを作るよりも有利な点が2つあります。

 

  • もともと権利行使価格が現在値よりも安値
  • スプレッド1.5円相当以上のプレミアム受取利益はそのまま

 

うまくやれば、現在値よりも2円以上安値のFXポジションが作れます。

 

 

このパターンで留意しておくことがあります。

 

FXオプション⇒FX変換の留意点

 

それは「いつもFXポジションにできるわけではない」ということろです。

 

このプットオプション売りの仕掛けは、そのあとの値動きによってポジションの清算方法が違ってきます。

 

  1. 権利行使日:米ドル円が権利行使価格よりも上昇⇒プレミアム利益受取のみ
  2. 権利行使日:権利行使価格よりも米ドル円が下落⇒プレミアム利益受取+米ドル円買いポジション

 

FX口座で米ドル円買いポジションが発生するには、米ドル円が権利行使価格よりも下げる必要があります。なので、いつも「安値でFXポジションが作れる」というものではありません。

 

そういう場合は、「プレミアム利益受取」のみでその取引は終了です。

 

そして、次の仕掛けチャンスがくるのを待ちます。

 

混乱しやすい部分なので、ちょっと整理しておきましょう。

 

下落後の往来相場の仕掛けとそのあとの流れ

 

  1. 下落後の往来相場と判断⇒ポジション仕掛け決定
  2. プットオプション売り仕掛ける
  3. 原則権利行使日まで保有、状況によって途中決済もあり
  4. 権利行使日まで保有:米ドル円値が権利行使価格よりも上⇒プレミアム受取利益のみで終了
  5. 米ドル円値が権利行使価格よりも下⇒プレミアム受取利益+権利行使価格のFX買いポジション

 

基本的に、仕掛けのときは「底値に近い」という判断でポジションを作ります。

 

ただ、そのあと更に下げるなんてのはよくあることです。

 

そういう時を「安値で米ドル円買いポジションを作るチャンス」として活用していきます。

 

見通しがズレたら、「良い方向」に考えてやっていく訳です。

 

いわば「災い転じて福となす」というところですね。

 

 

いつも見通しがピッタリ合っていたらどうするんだ?


 

適格な見通しに自信がある方は、普通にFXで運用した方が良いかもしれません。

 

私は、米ドル円は専門外だから、見通しにはそれほど自信がないんです。

 

だから、予め「ダマシ」や「見通しが崩れた時を想定内としてやっています。

 

このルールだと、権利行使までの期間が3〜6ヶ月と長目になります。

 

何度か仕掛けているうちにFXオプション⇒FXポジションに変換」となるポジションがでてくるはずです。

 

いずれのパターンになるにせよ、下落後の往来相場でこれらのポジションを仕掛けていくことで、利益の上乗せをしていく算段です。

 

往来相場 運用の課題

 

「上昇後の往来相場」でも「下落後の往来相場」では、今も検討中の課題があります。

 

この往来相場の判断で入れるポジションは、いずれも「大きく変動」すると不利になりかねない側面があります。

 

不利になる局面

 

  • 上昇後の往来相場⇒大きな上昇相場に突入する場合
  • 下落後の往来相場⇒大きな下げ相場に突入する場合

 

ルール通りにポジションを作った後に、このような展開になると、含み損を大きくする形になってしまいます。

 

当然のことながら、どんなテクニカル指標を使おうと、完ぺきに相場を見通すことはできません。

 

現在は「75日移動平均線と米ドル円現在値」のシンプルな形で判断をしています。

 

もう少し良い判断基準があれば、それを採用したいと考えています。

 

こういうテクニカル指標は、複雑にすればするほ「一定期間しか使えない指標」にもなってしまいます。

 

長く運用していくために、少々のダマシがあっても長期間で見れば利益上乗せに貢献してくれる指標でなければいけません。

 

この辺は、しばらく試行錯誤と検証を続けていくことになりそうです。


FXオプションからのスワップ投資 目次

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

FXオプションで使っているのはサクソバンク証券です。

 

2020/01/22


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