FXオプションからのスワップ投資 売買ルール編
FXオプションからのスワップ投資、ここからは売買ルールに沿って、どうやって運用をしていくかの説明に入ります。
まずは、事前準備からです。
【準備】FXオプションからのスワップ投資
この運用法は、大きな流れで「上げ相場」「下げ相場」と一定の相場観を持ちながらやっていきます。
その判断は、シンプルなテクニカル指標を使って行います。
2019年12月現在、売買判断に使っているのは2つです。
- 75日移動平均線
- 日足RSI
それぞれテクニカル指標としては、基本中の基本みたいなものなのでご存じない方は少ないだろうと思います。
移動平均線は、トレンド系のテクニカル指標で、設定した本数の平均値によるグラフです。相場の流れをみるのに有効な指標です。
RSIは、オシレーター系のテクニカル指標です。相場の「上げすぎ」「下げ過ぎ」を判断するのに有効です。
この2つのテクイカル指標をみながら売買をしています。
75日移動平均線:大きな流れを見るために使う
この移動平均線と米ドル円現在値をみながら、大まかに「上げ相場」「下げ相場」の判断をします。
米ドル円現在値が75日移動平均線を上回っている時
米ドル円現在値が75日移動平均線を下回っている時
FXでの移動平均線は、一般的には時間足や5分足など短めの時間軸で使うパターンが多いかもしれません。
この運用法では、「数ヶ月単位の大きな流れ」をみます。そのため、使う時間軸も日足、しかも75日移動平均線なのでかなり長目になります。
「FXオプションからのスワップ投資」は、スワップポイントを貯めながらやプレミアム受取を続けながらやっていくのを基本としています。
目先上げようと下げようと、この75日移動平均線との関係に変化がなければ「上げ」「下げ」の見通しはそのままです。
この運用法では、これくらい大雑把に相場をみるのが良いと思っています。
天井・大底の目安:日足RSI
米ドル円の天井・大底の判断として「日足RSI」を使います。期間は14です。
この天井・大底は「コールオプション買い」「プットオプション買い」を入れる予定にしているところです。
RSI値が70を超えたところ
RSI値が30を割ったところ
過去数年の米ドル円日足チャートをみると、RSIが70を超えたり30を割ったりするのは年に数度です。
後から見れば、その辺が目先の「天井」「大底」ということが多いようなので使っています。
無論、この方法で、完ぺきに「天井」「大底」を掴めるものではありません。
大きな上げ相場・下げ相場では、3回くらいに渡ってRSIが70を超えたりするようなときもあります。
それでも過去のチャートでは、ある程度の天井圏・大底圏をみる目安としては使えそうなのです。
以上が、この運用法で使う2つのチャートです。
私は、この2つの指標を表示させたチャートを毎日みています。
MT4などを使えば簡単に設定できますので、その設定方法もご紹介します。
売買のためのチャート設定
このページにMT4に、移動平均線とRSIを設定する手順をまとめました。
多分、MT4の操作をしたことがないという方でも簡単にできるはずです。
毎日の作業時間は1分程度
チャート設定が終わったら、運用開始です。毎日やる作業はこれです。
- チャートをみて「米ドル円の方向性」を確認する。
- ルールに沿って、売買するかどうか決める。
豪ドル円でやっているような、場帳や手書きグラフなども、今のところ使いません。
これを朝方などの時間の空いているときにやるだけですので、時間は1分程度です。
ここで「今日は売買無し」と決めたらあとは何もしません。
翌日になれば「スワップポイント1日分が増加」して「プレミアム減少による利益増加」もあるかもしれません。長く続けていくことで利益を増やしていきます。
日中の米ドル円値を見なくても問題ありません。
大きな流れでの売買を中心とするので、短期売買をする必要もないからです。
このチャートを使って、売買ルールに従い、ポジション操作をしていくことになります。
FXオプションからのスワップ投資 目次
- 第1回:FXオプションを使ってスワップポイント投資の安全性を高めた運用法
- 第2回:スワップポイント生活 低リスク+含み損減とできる方法実行中
- 第3回:FXオプション注文画面の見方「権利行使価格」「権利行使期日」「プレミアム」の仕組み
- 第4回:FXオプション プレミアム売買の仕組み
- 第5回:「途中決済」「スポット」「キャッシュ」の違い FXオプション決済方法
- 第6回:コールオプション買い「損失上限あり・利益上限なし」はこう使う
- 第7回:コールオプション売り「利益上限あり・損失上限なし」はこう使う
- 第8回:プットオプション買い 暴落相場をリスク限定で攻める有効な一手
- 第9回:プットオプション売り FXよりも安値でポジションが作れる仕組み
- 第10回:FXオプションからのスワップ投資 概観
- 第11回:スワップポイント生活の新しい形 手順1〜4
- 第12回:【準備】FXオプションからのスワップ投資 売買ルール編
- 第13回:【運用通貨選び】高スワップポイント手動は失敗の元
- 第14回:【運用資金目安】「リスク管理のための保有数量基準」について
- 第15回:【仕掛け方 3つの型】「一の型」「二の型」「三の型」考え方と基準
- 第16回:【FXオプション⇒FX変換後の運用ルール】 5つの攻め方
- 第17回:ポジション増のタイミング
- 第18回:FXオプション 運用上重要な基本事項 まとめ
- 第19回:「損するかもしれないリスク」と「大損するリスク」FXオプションで確実に軽減する方法
- 第20回:FXオプション 実践者が感じる4つのデメリット
- 第21回:「損失限定・小資金で勝負」「上げ相場でも下げ相場でもスワップ投資」
- 第22回:往来相場を狙うストラングル売り戦略 魅力と欠点
- 第23回:大きな変動相場を取るストラドル買い戦略 短期と長期 使い分けのポイント
- 第24回:低リスクで利益率10%戦略 概要と失敗時の対処法
- 第25回:FXオプションを使い始めてFXの成績も良くなったのはなぜ?
- 第26回:超高ボラティリティ相場で有効 ストラングル売り戦略
- 第27回:読者の声:スプレッド拡大期の対処について
- 第28回:FXオプションをFX投資家の「もう一つの収入源」にする
- 第29回:FXオプション失敗からの教訓【2020年3月】
- 第30回:玉帳記入徹底のすすめ FXオプション失敗からの教訓その1
- 第31回:FXオプションの玉帳記入方法
- 第32回:失敗しないためにログイン前に決めるべき3つの事:FXオプション失敗からの教訓 その2
- 第33回:特殊ルール追加と基本ルールの位置づけ:FXオプション失敗からの教訓 その3
- 最終回:スワップ派 もう一つの砦 ここまでの実績と今後の展開
- 参考資料:移動平均線とRSIを使用 MT4に設定する方法
最後まで読んでいただきありがとうございます。
FXオプションで使っているのはサクソバンク証券です。