読者の声:スプレッド拡大期の対処について
読者からいただいた質問メールをご紹介させていただきます。これからFXオプションを始めようと検討中の方に参考になる内容です。
FXオプションを始めたばかりの方からの質問です。
こんにちは。先日FXオプション口座を開設して疑問がわいたのでメールさせていただきました。
ここから米ドル円が下げそうな感じがするので、米ドル円でプットオプションの買いを仕掛けようと思っています。
でも、スプレッドが凄く広い気がするのですが・・・「ASK−BID」で0.4とか0.6とか開いています。
いつもこんなものでしょうか?
以下、この質問への私からの返信メールです。
A様、メールありがとうございます。
ご指摘のとおり、現在のFXオプションのスプレッドは大きく拡大中です。これは、新型コロナウイルス騒動でで為替のボラティリティが大きくなっていることが一番大きな要因です。
いつもは米ドル円の「ASK−BID」のスプレッドは0.06−0.1程度です。
それが、0.4とか0.6に開いているのでさぞビックリされているだろうと思います。
正直、私も相当ビックリしています。
こういう時期にプットオプション買いを仕掛けるというのは一考を要するところですよね。
スプレッドは広いものの、大きく動きそうであればプットオプション買いを仕掛けるのも有効かもしれません。
私自身は、この高ボラティリティ相場は「売りを仕掛けるチャンス」とみています。
現在3本のコールオプション売り+2本のプットオプション売りを保有中です。
高ボラティリティ相場にてスプレッドは広くなっているものの、「売り」で使用する「ASK」値も通常時の数倍になっています。
リスクはあるものの、「売り」で攻めるには面白い時期とみています。
ボラティリティが下がり、スプレツドが通常の0.06−0.1程度に下がってきたらプットオプション買いなどの「買い」を検討しようかと思っています。
以上、少しでも参考になれば幸いです。ーーー終わり(一部編集しています)
スプレッド拡大期の対処 補足説明
FXだと「スプレッドが拡大しているのは良いところはほとんどない」という部分が多いのですが、FXオプションではそうでもない部分があります。
その辺を、補足させていただきますね。
そもそも部分として・・・
FXオプション口座をお持ちでない方は、「スプレッドが拡大している」という状況がわかりにくいかもしれません。
ここで、薄青色部分をご覧ください。
「ビッド1.257ーアスク1.780」
ビッドとアスクの差がFXオプションのスプレツドです。
スプレッド:1.780−1.257=0.5230
「ビッド1.339−アスク1.847」
スプレッド:1.847−1.339=0.5080
この日もコールオプション・プットオプションともに0.50以上に拡大中です。
いつもの米ドル円であれば、0.06−0.1程度です。通常の5倍以上なんです。
これだけ広いと、流石に「買い」は分が悪い感じがしています。
その一方、これでも「売り」で受け取るプレミアムは通常の数倍という高水準です。
現在値から2円程度離れていても、「売り」で10万通貨の売買であれば、1〜2週間で5万円くらい受け取れることもあります。
値動きは激しいもの、損失時の対処などを決めて行うのであれば良い収益機会にできそうな感じがします。
この環境を踏まえて、ここは「売り中心で攻める」という方針でやっています。
FXオプションからのスワップ投資 目次
- 第1回:FXオプションを使ってスワップポイント投資の安全性を高めた運用法
- 第2回:スワップポイント生活 低リスク+含み損減とできる方法実行中
- 第3回:FXオプション注文画面の見方「権利行使価格」「権利行使期日」「プレミアム」の仕組み
- 第4回:FXオプション プレミアム売買の仕組み
- 第5回:「途中決済」「スポット」「キャッシュ」の違い FXオプション決済方法
- 第6回:コールオプション買い「損失上限あり・利益上限なし」はこう使う
- 第7回:コールオプション売り「利益上限あり・損失上限なし」はこう使う
- 第8回:プットオプション買い 暴落相場をリスク限定で攻める有効な一手
- 第9回:プットオプション売り FXよりも安値でポジションが作れる仕組み
- 第10回:FXオプションからのスワップ投資 概観
- 第11回:スワップポイント生活の新しい形 手順1〜4
- 第12回:【準備】FXオプションからのスワップ投資 売買ルール編
- 第13回:【運用通貨選び】高スワップポイント手動は失敗の元
- 第14回:【運用資金目安】「リスク管理のための保有数量基準」について
- 第15回:【仕掛け方 3つの型】「一の型」「二の型」「三の型」考え方と基準
- 第16回:【FXオプション⇒FX変換後の運用ルール】 5つの攻め方
- 第17回:ポジション増のタイミング
- 第18回:FXオプション 運用上重要な基本事項 まとめ
- 第19回:「損するかもしれないリスク」と「大損するリスク」FXオプションで確実に軽減する方法
- 第20回:FXオプション 実践者が感じる4つのデメリット
- 第21回:「損失限定・小資金で勝負」「上げ相場でも下げ相場でもスワップ投資」
- 第22回:往来相場を狙うストラングル売り戦略 魅力と欠点
- 第23回:大きな変動相場を取るストラドル買い戦略 短期と長期 使い分けのポイント
- 第24回:低リスクで利益率10%戦略 概要と失敗時の対処法
- 第25回:FXオプションを使い始めてFXの成績も良くなったのはなぜ?
- 第26回:超高ボラティリティ相場で有効 ストラングル売り戦略
- 第27回:読者の声:スプレッド拡大期の対処について
- 第28回:FXオプションをFX投資家の「もう一つの収入源」にする
- 第29回:FXオプション失敗からの教訓【2020年3月】
- 第30回:玉帳記入徹底のすすめ FXオプション失敗からの教訓その1
- 第31回:FXオプションの玉帳記入方法
- 第32回:失敗しないためにログイン前に決めるべき3つの事:FXオプション失敗からの教訓 その2
- 第33回:特殊ルール追加と基本ルールの位置づけ:FXオプション失敗からの教訓 その3
- 最終回:スワップ派 もう一つの砦 ここまでの実績と今後の展開
- 参考資料:移動平均線とRSIを使用 MT4に設定する方法
最後まで読んでいただきありがとうございます。
FXオプションで使っているのはサクソバンク証券です。