MT4自動売買の勝機 20年以上前から抱き続けた夢の実現
自動売買は私が証券万だったころからの夢でした。その頃から感じていたことを今実行に移しています。
感情を入れない自動売買
完全にお任せでやる自動売買がもう一つの方法です。
株式投資をしていたころ、移動平均線などのチャートをみながらいつも思っていたことがあります。
「このチャート通りにやれば儲かりそうだ」
そう思って、何度か挑戦したことがあります。でも、何度やってもうまくいきませんでした。失敗の主因は「感情」です。
シグナル通りやって利益が出ているときは、良いのです。損きりが重なり始めるとダメになっていきます。損きりが重なることなど、最初から想定内のはずなのですが、2連敗・3連敗となってくると自分の作った売買ルール守れなくなってくるのです。
このやり方は、手動では限界があります。少なくとも、「誰にでも出来る方法」ではありませんでした。
私が証券万だった当時は、パソコン自体がまだ普及していませんでした。パソコン・インターネットともに存在はしたものの。金持ちや専門家の研究道具のような感じだったのです。
昔書いたことがあるのですが、私の生まれた岩手県住田町で最初にパソコンを購入したのは多分私です。なぜかと言えば、隣町に始めてできたパソコン販売店で住田町最初の購入者だったからです。
当時、気仙郡と言われる2市2町の地域内でパソコンを販売している店はそこだけでした。購入価格は14万8千円で、当時中学生だった私は半分を新聞配達で貯めて、半分を親に頼みこんで出してもらったのです。
なんか、話の方向性がズレてきたね。
あっ、そうですね。話を戻しますね。
証券万になって、数年後くらいにやっとダイヤルアップ接続という普及型インターネットの初期タイプが登場します。
あれから20年、やっと「感情」を完全に外した自動売買が誰にでも出来る時代となりました。
前回「感情が大損を招く」こいとについて触れました。それならば、感情を完全に外したトレードには勝機があるということにもなります。
師匠である林輝太郎の著書にも、「自動売買で勝てる可能性」については何か所かで触れられています。当時は、MT4も何もなくパソコンもインターネットも普及していなかった時代です。
それなのに「休みを入れられれば自動売買に勝機がある」など、現代にも通じる指摘をされているのは流石です。
「いつもポジションを持っていたら勝てない」
これは、裁量トレードでは常識でもあります。ポジションを持たずにはいられない状況を「ポジポジ病」などとも表現しています。このポジポジ病は、多くのトレーダーが「やってはいけない禁止事項」としているものでもあります。
でも、熱くなってしまうと我慢できなくなるのもので、何年経っても苦労させれるところです。
MT4でEAを作るようになり、「自動売買が誰にでも勝てるもう一つの方法」という想いは確信となりつつあります。バックテスト機能のお蔭で、検証がとても楽になったというのも見逃せない部分です。
最近のMT4運用状況
動かしているEAにもよるのですが、英国国民投票のような荒れ相場では、MT4による自動売買が結構活躍してくれます。
「トレーリングストップで幸せに一本勝ち」の24日の利益は917円なのですが1000通貨売買での成績なので、「Morning_Limited」と同様の10万通貨売買に換算すれば91,700円となります。
どちらも動きが出たらポジションが発生するタイプです。長期保有はしないのでスイス・ショックのように値がつかない現象さえ起きなければ、大怪我する可能性は薄くやっていけます。
販売されているEAには、本当にいろんなタイプがあります。表向きの利益状況に惑わされてはいけません。「自分の理想とする売買をしてくれるEA」を見つけることも、EA選びでの重要なポイントかなと思っています。
私の基準は、この連載の後半で書かせていただく予定です。
MT4使い方2016 目次
「MT4使い方2016」の目次です。
- 第1回:MT4 成功と失敗 3年間の振り返り
- 第2回:MT4に不可欠VPS 無料と有料とメモリの話
- 第3回:MT4失敗例その1:優秀な成績のEAで失敗
- 第4回:MT4失敗例その2:データ不足のバックテストで失敗
- 第5回:MT4失敗例その3:スプレッド拡大時に刈り取られる
- 第6回:MT4失敗例その4:ポジションを増やすタイミングを誤る
- 第7回:ミラートレーダーで得たMT4教訓
- 第8回:MT4 VS ミラートレーダー比較
- 第9回:MT4失敗例 その5:自作EAの可能性と壁
- 第10回:MT4 完全自動売買と半自動売買 2つの使い方
- 第11回:MT4シグナルを使用した半自動売買
- 第12回:投資で儲ける2つの方法 裁量トレードで勝つための鉄則
- 第13回:MT4自動売買の勝機 20年以上前から抱き続けた夢の実現
- 第14回:MT4で検証 その2:絶対はないが相性の良いシグナルは存在
- 第15回:MT4の落とし穴 勝率100%の魔力
- 第16回:MT4最適化の呪縛と利用法
- 第17回:MT4商用EA 2つの基本事項
- 第18回:MT4 長期運用の原則
- 第19回:MT4自動売買 利益期日目標はなぜNGなのか?
- 第20回:MT4商用EA選び 4つのポイント
- 第21回:MT4商用EA損益グラフ 2つの理想形
- 第22回:PF(プロフィットファクター) MT4商用EAで留意するポイント
- 第23回:MT4自動売買隠れコスト スワップポイント差コストへの対応
- 第24回:自動売買スワップポイント差負担軽減 2つの策
- 第25回:MT4で多頻度売買EA 体験談
- 第26回:MT4 理想のエントリーパターン2016
- 第27回:MT4 EAに休みは必要なのか?
- 第28回:MT4EA 個別売買ルールの中身
- 第29回:その1:1000通貨スタートの原則 MT4安全運転7原則
- 第30回:その2:1MT4 1EA MT4安全運転7原則
- 第31回:その3:稼働EAを一気に増やさない MT4安全運転7原則
- 第32回:その4:資金を限定する MT4安全運転7原則
- 第33回:その5:EAに期待し過ぎない MT4安全運転7原則
- 第34回:その6:絶不調時にEAを止めない MT4安全運転7原則
- 第35回:EA絶不調 夜明け前が一番暗いは本当なのか? MT4安全運転7原則
- 第36回:その7:売買数量を増やすタイミング MT4安全運転7原則
- 第37回:売買数量増加 留意している4ポイント MT4安全運転7原則
- 最終回:MT4長期利用者たちの共通点と感じること