MT4 2つの使い方
私のMT4運用は、2種類の使い方をしています。デモ口座の活用法についてもまとめてみました。
完全自動売買と半自動売買
MT4 2つの使い方
私のMT4の使い方は、大きく2つに分かれます。
- MT4シグナルを使用した半自動売買
- 完全な自動売買
完全な自動売買というのは、VPS環境を利用してEAを動かしたままにしておくことです。ここ3年間の私の成績は以下にてまとめています。
このページの一番下の方です。初年度は負けているのですが、2年目からはプラスとなっています。内訳は、この間まで大雑把に書いていたものとは違ってしまっています。正確に集計したところ、数字との違いが発覚したためです。
人の記憶とはいかにあやふやなものか、痛感しました。
私の中では初年度に100万円くらい負けて翌年は100万円くらい勝ったはずだったのですがmどちらの数字も半分くらいだったようです。これからは、毎年集計して正確な記録を追加していきます。
今年は現在のところ、+20万円くらいです。この20万円の集計対象は「完全な自動売買」によるものです。
「MT4シグナルを使用した半自動売買」は、半裁量でもあるので集計が難しいところがあるのですが、南アフリカランド円売買などでは指標的な役割を担ってくれています。
半自動売買系はデモ口座も活用
半自動売買の売買シグナルは、デモ口座も活用しています。デモ口座でEAを動かしておいて売買が発生したら裁量トレード口座で同じポジションを作るという使い方です。
余談ですが、私は、「いけそう」と思ったEAをデモ口座で動かすことはしません。1000通貨でもよいのでリアル口座で動かします。
デモ口座は、どうしても管理が甘くなり真剣さに欠けてしまうからです。また、デモ口座で絶好調だったりすると逆に焦ってしまって「いきなり大き目の売買数量でリアル口座で動かす」なんて真逆の行動もしたくなります。
1000通貨でも良いのでリアル口座で動かすことで、収支に敏感になりEA独自のクセのようなものも掴み易くなります。仮に絶好調でも、焦って売買数量を増やすという気持ちもリアル口座であれば少しは抑えられます。
そんな私でも半自動売買的な使い方をする時にはデモ口座をよく使います。
これも、本音を言えば完全に自動売買で行いたいのです。でも、通貨ペアによってはスプレッドやスワップポイントなどの取引条件がMT4では大きく不利になることがあるというやむを得ない事情があります。
例えば、MT4シグナルを活用したばいばいで裁量トレード口座で保有しているユーロ・ポーランドズロチのスワップポイントは6月17日時点でこうでした。
EUR/PLN 10万通貨
- 買い:ー740円
- 売り: +96円
買いと売りのスワップポイント差が、600円以上と非常に大きく開いています。これでは長期保有するとかなり不利になるので、くりっく365を使ってポジションを作りました。現在、10万通貨相当のポジションをくりっく365にてユーロ円とポーランドズロチ円の合成通貨にて保有しています。
この場合のスワップポイントは以下のようになります
ユーロ円10万+ポーランドズロチ円44万
- 買い:−556円
- 売り:+556円
1か月もポジションを保有すればスワップポイントだけで万円単位で差がでてきます。スプレッド的にも合成通貨でやった方が良いときもあるのです。
単純にEUR/PLN売買にすれば証拠金は半分程度で済むのですがスワップポイントでこれだけ差がでると長期保有前提の売買では、合成通貨でやった方が良いという判断になります。
これほど極端ではありませんが、南アフリカランド円でもMT4の方が取引条件は不利になる傾向があります。米ドル円やユーロ円などメジャー通貨では遜色ないのですが、この辺はやむを得ないところかもしれません。
メモリに余裕があればデモ口座で放ったらかし売買も面白い
話はちょっとズレますが、私のデモ口座活用はもう一つあります。それは「なんとなく良さそうなEAを試す」ためです。
自作EAや無料EAで、「一見良さそうだけど長期で動かしてどうなるかわからない」というものがよくあります。そういうEAは、デモ口座で放ったらかしにしておきます。たまに口座を開けて売買履歴をみて確認して使えるかどうかの判断をします。
最低3か月くらいは動かします。案外良いEAが見るかることもありますので、VPSのメモリに余裕があればおすすめします。
MT4使い方2016 目次
「MT4使い方2016」の目次です。
- 第1回:MT4 成功と失敗 3年間の振り返り
- 第2回:MT4に不可欠VPS 無料と有料とメモリの話
- 第3回:MT4失敗例その1:優秀な成績のEAで失敗
- 第4回:MT4失敗例その2:データ不足のバックテストで失敗
- 第5回:MT4失敗例その3:スプレッド拡大時に刈り取られる
- 第6回:MT4失敗例その4:ポジションを増やすタイミングを誤る
- 第7回:ミラートレーダーで得たMT4教訓
- 第8回:MT4 VS ミラートレーダー比較
- 第9回:MT4失敗例 その5:自作EAの可能性と壁
- 第10回:MT4 完全自動売買と半自動売買 2つの使い方
- 第11回:MT4シグナルを使用した半自動売買
- 第12回:投資で儲ける2つの方法 裁量トレードで勝つための鉄則
- 第13回:MT4自動売買の勝機 20年以上前から抱き続けた夢の実現
- 第14回:MT4で検証 その2:絶対はないが相性の良いシグナルは存在
- 第15回:MT4の落とし穴 勝率100%の魔力
- 第16回:MT4最適化の呪縛と利用法
- 第17回:MT4商用EA 2つの基本事項
- 第18回:MT4 長期運用の原則
- 第19回:MT4自動売買 利益期日目標はなぜNGなのか?
- 第20回:MT4商用EA選び 4つのポイント
- 第21回:MT4商用EA損益グラフ 2つの理想形
- 第22回:PF(プロフィットファクター) MT4商用EAで留意するポイント
- 第23回:MT4自動売買隠れコスト スワップポイント差コストへの対応
- 第24回:自動売買スワップポイント差負担軽減 2つの策
- 第25回:MT4で多頻度売買EA 体験談
- 第26回:MT4 理想のエントリーパターン2016
- 第27回:MT4 EAに休みは必要なのか?
- 第28回:MT4EA 個別売買ルールの中身
- 第29回:その1:1000通貨スタートの原則 MT4安全運転7原則
- 第30回:その2:1MT4 1EA MT4安全運転7原則
- 第31回:その3:稼働EAを一気に増やさない MT4安全運転7原則
- 第32回:その4:資金を限定する MT4安全運転7原則
- 第33回:その5:EAに期待し過ぎない MT4安全運転7原則
- 第34回:その6:絶不調時にEAを止めない MT4安全運転7原則
- 第35回:EA絶不調 夜明け前が一番暗いは本当なのか? MT4安全運転7原則
- 第36回:その7:売買数量を増やすタイミング MT4安全運転7原則
- 第37回:売買数量増加 留意している4ポイント MT4安全運転7原則
- 最終回:MT4長期利用者たちの共通点と感じること