投資で儲ける2つの方法 裁量トレードで勝つための鉄則
裁量トレードで勝つためには、それなりの条件を満たす必要があります。私の考え方をまとめました。
裁量トレードで勝つための鉄則
前回書いた「投資で儲ける2つの方法」とはこれです。
- 運用技術をもとにした裁量トレード
- 感情を入れない自動売買
裁量トレードで勝つには運用技術が必須、そうでなければ人間の感情を完全に排除した自動売買、このどちらかが投資で勝つ方法という意味です。
私がやっている運用法でいけば、「運用技術をもとにした裁量トレード」は、サヤすべり取りやスワップポイントサヤ取りなどがそれに当てはまります。
- サヤすべり取り(基礎は●●▲■にまとめてあります)。
- スワップポイントサヤ取り
運用技術と書くとたいそうなもののように感じるかもしれませんが、要は「利益を出すためのやり方」をきっちりと身に着けるという意味です。
サヤすべり取りは、「場帖・グラフ」でその技術を磨きます。スワップポイントサヤ取りは、技術とは言えないかもしれませんが、定期的にやるべき事項をしっかりとやることが大切であり、欲を出しすぎるとうまくいかなくなるというのは他の運用法と同じです。
私の裁量トレードでは、長期的視野での売買が中心なのでこういうやり方になるのですが、短期売買でも考え方は同様だろうと思われます。
裁量トレードでは、一朝一夕で安定した利益が出せるようにはなりません。「正しいやり方」というお手本や理想形があり、それを元に自分の技術を磨き続けていくのが王道です。
リアルトレードバトル上位常連組のインタビューなどをみても、自分のやり方を確立している人ほど成績が安定しているようです。裁量トレードで勝つのに最も重要な技術がしっかりしてくることで、自分の感情も加えて利益を出していくことが可能となります。
余談ですが、「磨きぬいた感情」はFXで大きく勝つために大切です。
ポジションを保有して、想定通りの水準まで利益を伸ばしていくためには、自分の対する自信が確立している必要があります。自信が確立するためのもっとも良い方法は、日々の売買が想定通りにできて利益を積み上げていくことです。
私の運用法でも、場帖・グラフ記入をする目的の一つも「感情を磨く事」になります。
- 「相場に過熱感がある。ここで手を出してはマズイ」
- 「ここは、怖くても少しでもポジションを乗せるべきだ」
場帖・グラフ記入をある程度やると、こういう部分がわかるようになってきます。さらに続けていくことでその感覚は更に深い所を感じ取るようになっていきます。
それに基づいて売買をして利益を出していくようになると「自信」がついてきます。自信がついてくると「次は納得のいく水準までもう少し引っ張ってみよう」という良い意味での欲が出てきます。
これが、トレードで利益伸ばしていくことに繋がっていきます。
誰でも同じとはいかない
このやり方は、1日1分程度の作業で済むので誰にでもできます。ただ、その習熟度や運用成績は個人差がでてしまいます。同期間に誰でも同じように利益が出るという形にはなりません。
1日1分程度とはいっても、場帖・グラフをずっと続けていくのは根気がいります。書いたり書かなかったりしている人と、毎日基礎を意識しながら記入している人では成長の度合いは当然のごとく違ってきます。
私は、豪ドル円だけでもう11年・株式や商品先物も通算すると25年くらいやっています。ある程度やって「これで利益を出していける」という自信がつくところまでやれば、その後はよほどのことがない限り続けられるだろうと思います。
どこまでやればそのレベルまでいくのかは、やはり個人差があります。
「運用技術をもとにした裁量トレード」は、この辺がキツイところかもしれません。
もう一つ勝つ方法があるとすれば、これとは真逆の方法です。「感情を入れない自動売買」が、誰にでも利益をもたらしてくれる可能性があります。
その理由は、「感情が大損をもたらす」という現実があるからです。
感情が大損をもたらすという現実
私は、FXでも株式でも大損のもっとも大きな原因は「感情」だと思っています。想定外の大きな損きりをした時、多くの方が同じ項目を敗因として挙げます。、
- ルールを守れなかった。
- 熱くなってしまった。
人間は、優秀な基礎能力を持っています。特にリスクには敏感で「想定できる痛み」には予め対応しようと動く傾向があります。なので、事前に作る売買ルールはどなたも大損はしにくい内容のものができます。
でも、守れないんです。
それは、あなたが悪いわけではありません。
人間の性なんです。
これまで私自身が多くの失敗をしてきました。証券会社や生命保険会社勤務時代やメルマガ発行して多くの投資家と関わってきて実感していることがあります。
「人間は簡単には変わらない」
そう、変わらないんです。売買ルールを作って、守ろう守ろうと頑張ってもなかなか出来ない原因の一つがここにあります。変わるための一つの方法が「運用技術を磨くこと」です。運用技術を磨くことです。
人間は、自分を成長させようとするときには、自然に「今までの自分を変えていこう」という行動をとるからです。だからこそ、運用技術を磨くことで感情も磨かれて損きりもできるようになっていきます。
もしも運用技術を磨かずに勝とうと思えば、半端に感情を入れていくのは大怪我の元です。その場合、その感情を取り除いて売買をするという選択肢が有効となります。
MT4使い方2016 目次
「MT4使い方2016」の目次です。
- 第1回:MT4 成功と失敗 3年間の振り返り
- 第2回:MT4に不可欠VPS 無料と有料とメモリの話
- 第3回:MT4失敗例その1:優秀な成績のEAで失敗
- 第4回:MT4失敗例その2:データ不足のバックテストで失敗
- 第5回:MT4失敗例その3:スプレッド拡大時に刈り取られる
- 第6回:MT4失敗例その4:ポジションを増やすタイミングを誤る
- 第7回:ミラートレーダーで得たMT4教訓
- 第8回:MT4 VS ミラートレーダー比較
- 第9回:MT4失敗例 その5:自作EAの可能性と壁
- 第10回:MT4 完全自動売買と半自動売買 2つの使い方
- 第11回:MT4シグナルを使用した半自動売買
- 第12回:投資で儲ける2つの方法 裁量トレードで勝つための鉄則
- 第13回:MT4自動売買の勝機 20年以上前から抱き続けた夢の実現
- 第14回:MT4で検証 その2:絶対はないが相性の良いシグナルは存在
- 第15回:MT4の落とし穴 勝率100%の魔力
- 第16回:MT4最適化の呪縛と利用法
- 第17回:MT4商用EA 2つの基本事項
- 第18回:MT4 長期運用の原則
- 第19回:MT4自動売買 利益期日目標はなぜNGなのか?
- 第20回:MT4商用EA選び 4つのポイント
- 第21回:MT4商用EA損益グラフ 2つの理想形
- 第22回:PF(プロフィットファクター) MT4商用EAで留意するポイント
- 第23回:MT4自動売買隠れコスト スワップポイント差コストへの対応
- 第24回:自動売買スワップポイント差負担軽減 2つの策
- 第25回:MT4で多頻度売買EA 体験談
- 第26回:MT4 理想のエントリーパターン2016
- 第27回:MT4 EAに休みは必要なのか?
- 第28回:MT4EA 個別売買ルールの中身
- 第29回:その1:1000通貨スタートの原則 MT4安全運転7原則
- 第30回:その2:1MT4 1EA MT4安全運転7原則
- 第31回:その3:稼働EAを一気に増やさない MT4安全運転7原則
- 第32回:その4:資金を限定する MT4安全運転7原則
- 第33回:その5:EAに期待し過ぎない MT4安全運転7原則
- 第34回:その6:絶不調時にEAを止めない MT4安全運転7原則
- 第35回:EA絶不調 夜明け前が一番暗いは本当なのか? MT4安全運転7原則
- 第36回:その7:売買数量を増やすタイミング MT4安全運転7原則
- 第37回:売買数量増加 留意している4ポイント MT4安全運転7原則
- 最終回:MT4長期利用者たちの共通点と感じること