MT4に不可欠VPS 無料と有料とメモリの話・・・MT4の使い方2016 第2回
VPSの概略と私の利用経緯などについてまとめました。
VPSメモリの話
ウィキペディアによると、「VPSとはバーチャル・プライベート・サーバの略で、一台の物理的なサーバコンピュータ上で仮想的なサーバコンピュータを何台も起動する技術(仮想機械; Virtual Machine)によってつくられた仮想的なサーバコンピュータである。」となっています。
まあ、この説明だけだとしすてむ音痴の私などはチンプンカンプンです。
要するにFXだけに限って表現すれば「MT4を24時間動かしておくための技術」ということになります。MT4運用をするうえで、VPS知識は不可欠です。でも、管理上システム的知識などはそれほど必要としません。
よく「私でも使えるだろうか」なんて不安を持つ方もいます。私も、そういう不安を持った一人で下。でも、慣れれば大丈夫ですので、あまり心配はなさらないようにして下さい。。
ご存知の方も多いですが、MT4を24時間有効に作動させるためには、「パソコンをつけっぱなしにしておく」という方法もあります。
実際に話を聞いてみると、MT4ユーザーでパソコンを稼働させたままにしているという方も結構います。当然パソコンの消耗も激しいようなのですが、VPS代よりは「パソコン代+電気代」の方が安いという見方もあるようです。
私は、費用はかかるかもしれませんが、パソコンの電源OFFでも問題なく稼働するVPSを使ってMT4運用をやっています。今使っているのはABLENETです。「ABLENET」は、大手の3分の2くらいの値段が魅力です。
参考:VPS 比較
メモリは小さければ小さいほど動かせるMT4数やEA数は少なくなります。大体の方が1Gから始めて、軌道に乗るに従いメモリを増やすという感じになるようです。
初めての方は1Gか2Gで十分です。
ABLENETの場合、一番お手軽な1Gでは年間19,200円で済みます。ただ、メモリ2倍の2Gでも料金は24,915円とちょと上乗せした程度なので、最初から2Gというのもありかもしれません。
ちなみに、大手では1Gで25,000円〜30,000円くらいします。
私の現在のABLENET契約メモリは4Gです。利用料金は仮想デスクトッププランの「Win3」で年間利用額は44,343円です。
私も最初は1Gからスタートして、2G⇒4Gと増やしてきました。
これまで使った業者は3社、「お名前.COM」「SPPD」「ABLENET」です。それほど大きな違いはないのですが、「お名前.COMは料金は高いのですが設定は簡単です。
他の2社は料金は安いものの設定は若干手間がかかるという感じです。手間がかかるとはいっても、最初だけなのであまり気にする必要はないかもしれません。一度動かしてしまえば、管理はどこも手間はほとんどかかりません。
MT4口座を3つくらい動かし始めた頃より2Gでもメモリ不足を感じていました。4Gとなるとかなり余裕があるので、メモリ不足からは解放されます。
現在は、4つのMT4口座で5つのEAを動かしています。
今後、数年をかけてMT4で年間1000万円程度の利益を出せるようにしたいという目標があります。その目標に到達する頃には、稼働EA数は現在の3〜4倍まで増やすことになりそうです。そうなるとVPSメモリも4Gでは不足するので、いずれ8Gへと増強することになるかもしれません。
ただ、目標までいくにはまだまだ壁があるはずなので、一歩ずつ進んでいければと思っています。
無料のVPS
FX業者さんの中には無料のVPSを用意しているところもあります。例えば、FOREX.COMさんです。私もタイアップEAの運用で使っている口座です。
入金額30万円+月間売買数量50万通貨で毎月利用料が無料という条件です。実は、私の売買量でも無料基準に該当はしているのですがまだ利用はしていません。
正直、月50万通貨の売買数量というのは難しい方もいると思います。売買量の基準は手動注文でも問題はないのですが、自動売買である程度は売買数量がある状態が望ましいです。
普段からこれくらいの売買数量がある方であれば、売買の何割かをFOREX.COMで行うようにするというのもありです。私も、現在利用中のVPSメモリに余裕が無くなったら検討するつもりでいます。
MT4使い方2016 目次
「MT4使い方2016」の目次です。
- 第1回:MT4 成功と失敗 3年間の振り返り
- 第2回:MT4に不可欠VPS 無料と有料とメモリの話
- 第3回:MT4失敗例その1:優秀な成績のEAで失敗
- 第4回:MT4失敗例その2:データ不足のバックテストで失敗
- 第5回:MT4失敗例その3:スプレッド拡大時に刈り取られる
- 第6回:MT4失敗例その4:ポジションを増やすタイミングを誤る
- 第7回:ミラートレーダーで得たMT4教訓
- 第8回:MT4 VS ミラートレーダー比較
- 第9回:MT4失敗例 その5:自作EAの可能性と壁
- 第10回:MT4 完全自動売買と半自動売買 2つの使い方
- 第11回:MT4シグナルを使用した半自動売買
- 第12回:投資で儲ける2つの方法 裁量トレードで勝つための鉄則
- 第13回:MT4自動売買の勝機 20年以上前から抱き続けた夢の実現
- 第14回:MT4で検証 その2:絶対はないが相性の良いシグナルは存在
- 第15回:MT4の落とし穴 勝率100%の魔力
- 第16回:MT4最適化の呪縛と利用法
- 第17回:MT4商用EA 2つの基本事項
- 第18回:MT4 長期運用の原則
- 第19回:MT4自動売買 利益期日目標はなぜNGなのか?
- 第20回:MT4商用EA選び 4つのポイント
- 第21回:MT4商用EA損益グラフ 2つの理想形
- 第22回:PF(プロフィットファクター) MT4商用EAで留意するポイント
- 第23回:MT4自動売買隠れコスト スワップポイント差コストへの対応
- 第24回:自動売買スワップポイント差負担軽減 2つの策
- 第25回:MT4で多頻度売買EA 体験談
- 第26回:MT4 理想のエントリーパターン2016
- 第27回:MT4 EAに休みは必要なのか?
- 第28回:MT4EA 個別売買ルールの中身
- 第29回:その1:1000通貨スタートの原則 MT4安全運転7原則
- 第30回:その2:1MT4 1EA MT4安全運転7原則
- 第31回:その3:稼働EAを一気に増やさない MT4安全運転7原則
- 第32回:その4:資金を限定する MT4安全運転7原則
- 第33回:その5:EAに期待し過ぎない MT4安全運転7原則
- 第34回:その6:絶不調時にEAを止めない MT4安全運転7原則
- 第35回:EA絶不調 夜明け前が一番暗いは本当なのか? MT4安全運転7原則
- 第36回:その7:売買数量を増やすタイミング MT4安全運転7原則
- 第37回:売買数量増加 留意している4ポイント MT4安全運転7原則
- 最終回:MT4長期利用者たちの共通点と感じること