MT4 成功と失敗 3年間の振り返り
私のMT4運用が定着してきています。まだ年数百万円というレベルで安定するほどではないのですが、月10万円くらいのペースで年間100万円くらいは見込める状況です。たまに、MT4での自動売買がうまくいかないというメールも頂きます。
自動売買運用上、少しでも参考になればという意味も含めて現段階でのMT4運用のポイントについてまとめさせていただくことにします。
ここまでのMT4運用
私のMT4運用は、これまでは以下のような感じでやってきました。
- 以前はMT4口座を持っているだけで特に運用はしていなかた。
- 3年前からプログラムの勉強をする。
- 2014年:自作EA中心の運用
- 2015年より:商用EA+自作EAによる運用
MT4のEA作成にはずっと興味がありました。ただ、独学ではなかなか身に着けることができずに何度も挫折していたのです。
プログラムつくりを教えてくれたのは、saru999さんです。彼のブログでEA作りの勉強会を始めるというので参加させていただき、いろんな技術を学びました。
参考:saru999さんのブログ●FXでバフェット流・キャピタルゲインを求めて●
勉強会はすでに終了しています。私自身は、勉強会が終わってからもずっとEA作りを続けていて、作成本数は250本くらいとなっています。
MT4 2015年からの状況
でも、昨年の作成本数は数十本と大分減りました。この理由はいくつかあります。
- 同じような成績のEAばかり出来るようになってしまった。
- あせって沢山稼働させないための措置でもある。
- 商用EA発掘にも時間を割き始めた。
EAは、ある程度の制作パターンが固まってくるとガンガン作れてしまいます。でも、200本を超えたあたりから動かしてみると似たような売買をするものが多くなっておりました。
これは、作成技術に幅がないのが一番の原因です。EA制作者としても、じっくりと他のEAを研究していく時期に入ったということだと思っています。
自作EAをガンガン作ると、「沢山のEAを稼働させたくなる」という弊害もあります。しかも、早く儲けたいという欲もからむためにリアルで動かしてしまいたくなるのです。
こういうパターンは、大体失敗に繋がります。
売買パターンが似たようなEAを一気に動かせば、調子が悪くなる時期も重なるために、将来的に大きなリスクを抱えることになります。私自身数年前にこれで100万円くらいの損失を出した経験があります。
これらの状況から、昨年くらいから1本1本を丁寧に作る形に変更してきています。
それと同時に商用EAもちょこちょこと動かし始めています。
商用EAを選ぶ基準はある程度決まっているのですが、なかなかその基準に合うものがありません。少し動かして止めたものも数本あります。動かしている商用EAは現段階で3本ほどあります。その選択基準についてはこの連載でも紹介させていただきます。
使っているMT4口座
今使っているMT4口座は4つあります。
- OANDAJAPAN
- FXTF MT4
- FOREX.COM
- 楽天FX(旧FXCM)
最近主力としているのが「FXTF MT4」です。スプレッドが米ドル円0.3銭と狭いのを有効活用させて頂いております。
目立たない部分ですが、この口座はスワップポイントの売りと買いの差が小さいという特徴もあります。このため、普通に裁量トレードを行ったりポジションを長期保有するのにも向きます。
両建てでリスクえお抑え込んだスワップポイントサヤ取り(異業者両建て)でも何気によく使う口座の一つでもあります。
個性的な口座なので、しっかりと使いこなしていくつもりでおります。
MT4使い方2016 目次
「MT4使い方2016」の目次です。
- 第1回:MT4 成功と失敗 3年間の振り返り
- 第2回:MT4に不可欠VPS 無料と有料とメモリの話
- 第3回:MT4失敗例その1:優秀な成績のEAで失敗
- 第4回:MT4失敗例その2:データ不足のバックテストで失敗
- 第5回:MT4失敗例その3:スプレッド拡大時に刈り取られる
- 第6回:MT4失敗例その4:ポジションを増やすタイミングを誤る
- 第7回:ミラートレーダーで得たMT4教訓
- 第8回:MT4 VS ミラートレーダー比較
- 第9回:MT4失敗例 その5:自作EAの可能性と壁
- 第10回:MT4 完全自動売買と半自動売買 2つの使い方
- 第11回:MT4シグナルを使用した半自動売買
- 第12回:投資で儲ける2つの方法 裁量トレードで勝つための鉄則
- 第13回:MT4自動売買の勝機 20年以上前から抱き続けた夢の実現
- 第14回:MT4で検証 その2:絶対はないが相性の良いシグナルは存在
- 第15回:MT4の落とし穴 勝率100%の魔力
- 第16回:MT4最適化の呪縛と利用法
- 第17回:MT4商用EA 2つの基本事項
- 第18回:MT4 長期運用の原則
- 第19回:MT4自動売買 利益期日目標はなぜNGなのか?
- 第20回:MT4商用EA選び 4つのポイント
- 第21回:MT4商用EA損益グラフ 2つの理想形
- 第22回:PF(プロフィットファクター) MT4商用EAで留意するポイント
- 第23回:MT4自動売買隠れコスト スワップポイント差コストへの対応
- 第24回:自動売買スワップポイント差負担軽減 2つの策
- 第25回:MT4で多頻度売買EA 体験談
- 第26回:MT4 理想のエントリーパターン2016
- 第27回:MT4 EAに休みは必要なのか?
- 第28回:MT4EA 個別売買ルールの中身
- 第29回:その1:1000通貨スタートの原則 MT4安全運転7原則
- 第30回:その2:1MT4 1EA MT4安全運転7原則
- 第31回:その3:稼働EAを一気に増やさない MT4安全運転7原則
- 第32回:その4:資金を限定する MT4安全運転7原則
- 第33回:その5:EAに期待し過ぎない MT4安全運転7原則
- 第34回:その6:絶不調時にEAを止めない MT4安全運転7原則
- 第35回:EA絶不調 夜明け前が一番暗いは本当なのか? MT4安全運転7原則
- 第36回:その7:売買数量を増やすタイミング MT4安全運転7原則
- 第37回:売買数量増加 留意している4ポイント MT4安全運転7原則
- 最終回:MT4長期利用者たちの共通点と感じること