MT4 理想のエントリーパターン2016
今のところこのパターンに合うロジックのEAを基本に動かしています。私の理想とするエントリーパターンは、5つほどあります。
- 値動きの激しい時間帯を避ける。
- 翌日にポジションを持ちこさない。
- スプレッド拡大時にポジションは持たない。
- 運用通貨は、主要3通貨に絞る
- 休みのあるEA
以下、補足説明させていただきます。
その1:値動きの激しい時間帯は避ける。
ご存知の通り、欧州市場の始まるときや米国市場が本格化するニューヨーク時間など、為替市場が激しく動く時間帯は大きく取るチャンスでもあります。
スキャルピング系のトレーダーでは、この時間帯中心に売買をする方もいます。
EAでもこの激しい時間帯を狙ってエントリーするタイプもあるのですが、私はあまり好みません。この辺は、裁量トレードの運用スタイルが影響しているのかもしれません。
私が裁量トレードで行っているサヤすべり取りでは、激しい値動きは不要だからです。
参考:サヤすべり取り レポート
そのため、この時間帯は寝ています。6時になると4歳の息子に本を読み聞かせながら寝かしつけを行うのが私の習慣なのですが、疲れている時はそのまま寝てしまいます。
基本的に寝る時間は、夜9時です。朝5時起床なので睡眠時間は8時間ということになります。なので、裁量トレードのために深夜起きていることは滅多にありません。
このトレードスタイルは、緊張感も少なくストレスも少なく済むのでFXを長く続けていくには向いています。MT4自動売買でも、今のところは同じように考えてやっています。
裁量トレードでのんびりやっているせいか、自動売買でも激しい売買には馴染めないようなのです。
激しく動く市場で次から次へと利益を積み上げていくのを見ているのは気持ちが良いものです。でも、逆回転して損きりが連続すると、そのまま病院に行きたくなるくらい気持ちが悪くなります。
自動売買でも自分に合うトレードスタイルがあるんですよね。
こういったこともあって、「値動きの激しい時間帯」にガンガン売買をするタイプは今のところ外しています。
その2:翌日にポジションを持ちこさない
そして、出来るだけポジション保有日数が少ないEAを選ぶようにしています。これは、数回前に書いた「スワップポイント差負担軽減」と重なる部分です。
値動きが激しいと自動売買では、大きく値が飛んでしまって想定外の逆指値が約定して損失を被ることがあります。FX専門用語で「刈り取られる」という現象です。
為替市場がほぼ24時間動いていて、システムで管理されるという仕組みである以上、定期的に異常値が表示されるのはやむを得ないと思っています。
ネット上で話題になるほどではないほどほどの異常値は通常でもちょこちょこと発生します。こういう異常値で損きりなどされると本当に気持ちがへこみます。重要指標発表時や朝方のスプレッド拡大時に刈り取られることも結構あります。一番の対応策は、「翌日に持ち越さないこと」だと思っています。
ポジション保有日数・保有時間が短ければ短い程この「刈り取られるリスク」は低くなります。
商用EAのロジックがいかに優秀でも、為替の突発的な動きで刈り取られていてはどうしようもありません。
その3:スプレッド拡大時にポジションを持たない
先ほどの部分とも重なるりますが、「スプレッド拡大時にポジションを持たない」という部分も重視します。
- 重要指標発表時
- 日本時間朝方
などです。月曜日の朝方など、商いが閑散としている時間帯が特に要注意です。EAでスプレッド拡大時にはポジションを持たないようにしているものも多いので、その辺はEA説明ページにて確認をしています。
その4:運用通貨は、主要3通貨に絞る
主要3通貨とは「米ドル・ユーロ・円」です。これら3通貨は、世界の基軸通貨でもあるため売買ボリュームも多くスプレッドも安定しています。
豪ドル円や英ポンド円なども悪くはないのですが、たまに値がついていないようなところで損きりされてしまうということがあります。チャート上に、その時間帯だけ長いひげがでているようなケースです。
不思議なことに想定外に良い方にすべって「利益が増えた」という経験は一度もしたことがありません。
この傾向は、マイナー通貨になるほど強くなります。その度にMT4業者にクレームを入れるのも疲れるものでもあります。
なので、自作EAでは、「逆指値を外して手動決済」にしています。損きりの逆指値を入れておかなければ異常値で刈られてしまうリスクはほぼなくなるからです。
でも、商用EAではプログラムがいじれないので私達一般人は対応しようがありません。なので、今のところ主要3通貨のEAだけを使うようにしています。
MT4使い方2016 目次
「MT4使い方2016」の目次です。
- 第1回:MT4 成功と失敗 3年間の振り返り
- 第2回:MT4に不可欠VPS 無料と有料とメモリの話
- 第3回:MT4失敗例その1:優秀な成績のEAで失敗
- 第4回:MT4失敗例その2:データ不足のバックテストで失敗
- 第5回:MT4失敗例その3:スプレッド拡大時に刈り取られる
- 第6回:MT4失敗例その4:ポジションを増やすタイミングを誤る
- 第7回:ミラートレーダーで得たMT4教訓
- 第8回:MT4 VS ミラートレーダー比較
- 第9回:MT4失敗例 その5:自作EAの可能性と壁
- 第10回:MT4 完全自動売買と半自動売買 2つの使い方
- 第11回:MT4シグナルを使用した半自動売買
- 第12回:投資で儲ける2つの方法 裁量トレードで勝つための鉄則
- 第13回:MT4自動売買の勝機 20年以上前から抱き続けた夢の実現
- 第14回:MT4で検証 その2:絶対はないが相性の良いシグナルは存在
- 第15回:MT4の落とし穴 勝率100%の魔力
- 第16回:MT4最適化の呪縛と利用法
- 第17回:MT4商用EA 2つの基本事項
- 第18回:MT4 長期運用の原則
- 第19回:MT4自動売買 利益期日目標はなぜNGなのか?
- 第20回:MT4商用EA選び 4つのポイント
- 第21回:MT4商用EA損益グラフ 2つの理想形
- 第22回:PF(プロフィットファクター) MT4商用EAで留意するポイント
- 第23回:MT4自動売買隠れコスト スワップポイント差コストへの対応
- 第24回:自動売買スワップポイント差負担軽減 2つの策
- 第25回:MT4で多頻度売買EA 体験談
- 第26回:MT4 理想のエントリーパターン2016
- 第27回:MT4 EAに休みは必要なのか?
- 第28回:MT4EA 個別売買ルールの中身
- 第29回:その1:1000通貨スタートの原則 MT4安全運転7原則
- 第30回:その2:1MT4 1EA MT4安全運転7原則
- 第31回:その3:稼働EAを一気に増やさない MT4安全運転7原則
- 第32回:その4:資金を限定する MT4安全運転7原則
- 第33回:その5:EAに期待し過ぎない MT4安全運転7原則
- 第34回:その6:絶不調時にEAを止めない MT4安全運転7原則
- 第35回:EA絶不調 夜明け前が一番暗いは本当なのか? MT4安全運転7原則
- 第36回:その7:売買数量を増やすタイミング MT4安全運転7原則
- 第37回:売買数量増加 留意している4ポイント MT4安全運転7原則
- 最終回:MT4長期利用者たちの共通点と感じること