MT4自動売買 スワップポイント差負担軽減 2つの策
前回、MT4口座のスワップポイント差は長期間でみると思わぬ負担になることを書きました。その影響を軽減するための方法は2つあります。
一つは「スワップポイント差の小さいMT4口座を使う事」でこれについては、日本のMT4業者としてはFXTFMT4口座の条件が良いとご紹介しています。
参考:FXTF MT4
もう一つは、「スワップポイントの発生しにくいEAを使う事」です。大した頃ではないのですが、MT4で余計なコストをかけずにやっていく工夫です。
スワップポイントが発生しにくいEAを使う
スワップポイントは、基本的に翌日に持ち越さねば発生しません。
その基準はだいたい翌朝5時〜7時頃となっています。
その日発生したポジションをその時間までに決済してしまうEAであれば、スワップポイント発生はなくスワップポイント差負担を気にする必要もなくなります。
言い換えれば、出来るだけ「ポジションを翌日に持ち越さないEA」を使うようにしています。所謂「デイトレ」「スキャルピング」系のEAです。
このタイプのEAであれば、OANDAJAPAN以外のどのMT4口座でもスワップポイント差は気にしなくて済みます。
この手のEAは沢山販売されているので、探せば簡単にでてきます。ただ「短命なEAが多い」気がします。
発売されて半年くらいすると姿が見えなくなってしまうのです。皮肉な話ですが、宣伝が派手であればあるほど短命という傾向もあります。
発売から半年は様子見
私自身、使うEAは発売から半年たっているようなものが多いです。今年好調な「Morning_Limited」も発売してから1年半が経過しようとしています。
発売されてすぐに試したくなることもあるのですが、そこは我慢です。例え入手しても本格運用は避けます。
半年も様子を見ていれば、そのEAが今後も使えそうかどうかの感触が掴めてきます。
私は、安定した力を持っているEAであれば数年間あるいはもっと長い期間稼ぎ続けてくれるだろうと思っています。
半年くらい様子を見て、すぐに調子を崩すEAを外していけばリスクを高めずにそういうEAに巡り合える可能性が高まります。そうやって選んだEAと長く付き合っていくのが、私のMT4運用です。
ただ、私のこの考えが正しいかどうかはまだわかりません。
MT4利用者の中には「EAは定期的に交換していくべき」あるいは「ずっと使えるEAは存在しない」と持論を主張している方もいます。いずれも、私よりもMT4に詳しい方々です。
もしかすると彼らの方が正しいのかもしれません。
私自身は、今の考え方とやり方で利益が出るようになってきています。しばらくは、今の考えで「長く使える商用EA」探しを続けるつもりです。
スキャルピングEAにも挑戦したいが・・・
1日の間に何度もポジションを持つ「スキャルピング系のEA」かなり販売されています。
流れが合えば短期で大きく稼いでくれるので人気も高いようです。
ただ、今使っているEAにこのタイプはありません。
過去に「スキャルピング系EA」に近いものを動かしたことがあるのですが、成績が安定せずに停止させた経緯があります。
ポジションを3本4本と重なることが多い成果、損きり時の金額が大きくなりがちです。短期で大きな損きりが続くと、EAを止めたくなってしまうのです。
私は「スキャルピング系EA」が嫌いなわけではありません。基本的にEAの好き嫌いはないので、広い視野で商用EA探しを続けていくつもりです。
MT4使い方2016 目次
「MT4使い方2016」の目次です。
- 第1回:MT4 成功と失敗 3年間の振り返り
- 第2回:MT4に不可欠VPS 無料と有料とメモリの話
- 第3回:MT4失敗例その1:優秀な成績のEAで失敗
- 第4回:MT4失敗例その2:データ不足のバックテストで失敗
- 第5回:MT4失敗例その3:スプレッド拡大時に刈り取られる
- 第6回:MT4失敗例その4:ポジションを増やすタイミングを誤る
- 第7回:ミラートレーダーで得たMT4教訓
- 第8回:MT4 VS ミラートレーダー比較
- 第9回:MT4失敗例 その5:自作EAの可能性と壁
- 第10回:MT4 完全自動売買と半自動売買 2つの使い方
- 第11回:MT4シグナルを使用した半自動売買
- 第12回:投資で儲ける2つの方法 裁量トレードで勝つための鉄則
- 第13回:MT4自動売買の勝機 20年以上前から抱き続けた夢の実現
- 第14回:MT4で検証 その2:絶対はないが相性の良いシグナルは存在
- 第15回:MT4の落とし穴 勝率100%の魔力
- 第16回:MT4最適化の呪縛と利用法
- 第17回:MT4商用EA 2つの基本事項
- 第18回:MT4 長期運用の原則
- 第19回:MT4自動売買 利益期日目標はなぜNGなのか?
- 第20回:MT4商用EA選び 4つのポイント
- 第21回:MT4商用EA損益グラフ 2つの理想形
- 第22回:PF(プロフィットファクター) MT4商用EAで留意するポイント
- 第23回:MT4自動売買隠れコスト スワップポイント差コストへの対応
- 第24回:自動売買スワップポイント差負担軽減 2つの策
- 第25回:MT4で多頻度売買EA 体験談
- 第26回:MT4 理想のエントリーパターン2016
- 第27回:MT4 EAに休みは必要なのか?
- 第28回:MT4EA 個別売買ルールの中身
- 第29回:その1:1000通貨スタートの原則 MT4安全運転7原則
- 第30回:その2:1MT4 1EA MT4安全運転7原則
- 第31回:その3:稼働EAを一気に増やさない MT4安全運転7原則
- 第32回:その4:資金を限定する MT4安全運転7原則
- 第33回:その5:EAに期待し過ぎない MT4安全運転7原則
- 第34回:その6:絶不調時にEAを止めない MT4安全運転7原則
- 第35回:EA絶不調 夜明け前が一番暗いは本当なのか? MT4安全運転7原則
- 第36回:その7:売買数量を増やすタイミング MT4安全運転7原則
- 第37回:売買数量増加 留意している4ポイント MT4安全運転7原則
- 最終回:MT4長期利用者たちの共通点と感じること