第3歩:兼業でFXやるときの鉄則
二足のワラジというと大げさに聞こえるかもしれません。でも、FXで利益が出せるようになるというのはなかなか大変なもので、半端な事を続けているうちはいつまでたっても安定した利益を出せるようにはなりません。
「FX運用も仕事」という意識で取り組む必要があります。なので、サラリーマンがFXに取り組んでいる状況は、「兼業でFXをやっている」といっても良い状況なのです。今回の記事は、そんな兼業でFXに取り組まれている傾けの無いようになっています。
今回この連載を読まれるのが初めての方は、第一話から読まれることをお勧めいたします。
多忙な方がFXに取り組むときの留意点
私のブロ・メルマガ読者の多くは、給与所得など本業がある方だろうと思われます。兼業的にFX運用をされる場合、おのずと制約がでてきます。
この制約は、運用法実践していくときに考慮せねばならない部分です。
いろんな方の運用をみていると、仕事と両立できなさそうな激しい運用をされて、体を壊されたり、ストレスを溜め込んでしまっているようなケースがよくあります。
兼業でFXをする際には、大きく3点注意すべきだと思っています。
- 多忙なときでも実践できる運用法を選ぶ。
- 手間をかけない。
- 省略しない。
まず「どんにな多忙なときでも実践できる運用法を選ぶ」というのは、一番大切なところです。仕事が多忙だからといって、FXでの日々の作業を休むのでは、いつまでたっても運用技術向上は望めないからです。
一時的にサボってしまう時期は誰でも経験するところです。
そこを非難するつもりはありません。最初のうちは、「この運用法で本当に大丈夫だろうか」という半信半疑の気持ちの時期もあるでしょう。そういった時期は、日々の作業にも身が入らないものです。
いずれ、そういった時期を経て「真剣に取り組んでいこう」と決意する時が来ます。
決意する時期がきたら、ずっと続けていけるようにするためにも「どんにな多忙なときでも実践できる運用法を選ぶ」ことは重要な意味があります。
この辺は、空手や水泳・英語などの習い事と同じです。上達スピードが早くなる第一条件は、「毎日のように練習をしている人」です。練習に気合いが入らずダラけてしまうこともあります。それでも、続けていけばいつかは形になってくるものです。
私達のやっている運用法は、習い事と似たような流れで修得していく感じになります。
本業が多忙であるからこそ、FX運用法でも限られた時間で最低限の作業が続けられる運用法を選ぶべきです。
私達のサヤすべり取りは、1日5分程度ですので誰にでも実践ができます。どんなに多忙でも「5分が捻出できない」という人はいないはずです。
適当な運用法が見つからないのであれば、「自動売買に徹する」というのも選択肢としては有効かもしれません。
- リピート系自動売買などの方向性を決めてから動かす自動売買
- MT4などでのEAを使った自完全お任せ動売買
自動売買も大きく2種類あります。両方の自動売買を経験して多忙な方におすすめなのは、「リピート系自動売買」です。
おすすめの理由は、「売買ロジックは自分で決めるのでいちいち口座をみなくても損益状況はある程度わかる」からです。
MT4などでのEAを使った自動売買は、売買ロジックが基本的に公開されていません。それ故、稼働させると「今どんな売買をしているのか」気になってしょうがなくなることがよくあります。
私も何度か挑戦しましたが、完全に気にせずに済むようになるのはなかなか困難なことです。
リピート系自動売買であれば、「米ドル円買い」という具合に方針を決めてから稼働させるため、口座を開けなくてもどんな売買をしているかは容易に推測できます。
無論、含み損が膨らんだときには口座がきになってしょうがなくなることはあると思います。
でも、資金に余裕をもたせておけば、この部分のストレスは相当減らせます。
リピート系自動売買もやり方がいろいろあります。私のやり方と運用状況などは、下記ページにて更新しています。
2019年の運用状況は、このページに記事を追加していく予定です。
定期的に確認されたい場合は、ブックマークなどしておいていただくと便利です。
これらリピート系自動売買運用ブログもネットで探すと多数あります。1月3日の相場急変動で強制ロスカットされた口座もかなりあるようです。幸い、私のループイフダン口座はロスカットとは無縁で3年くらい続いています。
長期間安定運用していくための参考にはなるかと思われます。
多忙でなくても「手間をかけない」は大切
先程、「どんなに多忙でも実践できる運用法を選ぶ」と書きました。ちょっと矛盾しますが、それほど多忙でなくても「手間をかけない運用法」を選ぶのがおすすめです。
時間があるときに運用法探しをすることが多いせいか、毎日する作業が多い運用法を選ぶ方がいます。
「複雑な方が儲かる気がする」「毎日の作業量が多い方が成功し易い」と考える傾向は誰にでもあります。
あるいは、独自運用法で日々のチェックポイントを沢山作って、自分を縛っているようなケースもよくあります。
当たり前のことですが、「今ヒマな人」は「いつもヒマな人」ではありません。
なので、「ヒマな時」にはできた作業が「ヒマでなくなった時」には出来なくなるようなことが必ず起きます。
それと、「沢山の作業をする」という場合も内容を吟味すべきです。結構無駄が多いんです。
例えば、情報収集です。
いろんな情報収集のやり方がありますが・・・
10社くらいのFX業者の様々な相場解説を一通り目を通して、テクニカルからの予想や要人発言による影響などを整理するような作業をするとしましょう。
これで勝つのは難しいんです。
人間の予測は、「当たる時」と「当たらない時」があります。そして、相場の世界では恐ろしいほど「少数派の意見」のほうが当たる傾向にあります。
だからといって「少数派がいつも勝つ」訳でもありません。
なので、情報分析をして「少数派側のポジションを持つ」という逆指標戦力もうまくはいきません。
こう書いていくと、多分皆さんはこう思っているでしょう。
「じゃあ、どうすればいいんだ!」
その通りなんです。こういう情報収集は、最終的には「どうすればいいんだ!」という結論にたどり着いてしまうことが多いのです。
数十年前に私もそういう状況になり、投資で勝てる気がしなくなるくらい落ち込んだ経験があります。
昔から相場の世界では「話を聞くのは一人にすべき」と言われています。
情報収集をするのであれば、信じれる人をみつけてその人についていくというのが最善の方法です。
でもですねぇ。
その信じれる人がなかなか見つからないという悩みもあると思います。
私も、いまのところおすすめできる方はいませんし、これからも見つけるのは困難な気がします。
なので、自分で運用技術を磨いて利益を出す道を進むしかないと考えています。
多忙でも「省略しない」
日々の作業を勝手な解釈で「省略する」のもご法度です。
多忙な時ほど、日々の作業の省略はしたくなります。私もサラリーマン時代に、日々の作業を週末にまとめてやっていた時期が何度かあります。
私達のやっている日々の作業は、日々1〜5分程度の場帳・グラフ記入です。このわずかな時間でも、忘れたり・サボってしまったりしていました。
本人からすればしょうがないところもあります。
営業などでは、車で2時間くらいかかるところに朝9時前に訪問しないといけないことだって普通にあります。
いつも完璧に日々の作業をルール通りにきっちり行うのは、正直無理なのかもしれません。でも、できるだけ省略せずにさぼらずに続けることが重要なのだということは頭に入れておくようにしています。
FX勝利貫徹編 目次
- 第1話:凡人の道
- 第2話:努力は報われない
- 第3話:FX投資で勝てるようになったきっかけの話
- 第4話:FX勝利貫徹の第1歩「正しい運用法とは」
- 第5話:第2歩:FX運用法を絞り込む
- 第6話:脳神経科学からみた「FXで失敗しやすい理由」
- 第7話:FX手法は一つで十分〜1投資分野1運用法
- 第8話:第3歩:兼業でFXやるときの鉄則
- 第9話:第4歩:正しく実践しなければFXで成果はでない
- 第10話:第5歩:売買開始は数ヶ月してからで良い。
- 第11話:第6歩:基礎練習の続け方
- 第12話:第7歩:ナンピン売買成功のカギは「損きり」にあり
- 第13話:第8歩:やらないとわからない事への対処
- 第14話:第9歩その1 FXで大損の種がまかれる時はいつなのか
- 第15話:第9歩その2 FX好調期に注意すべき3つの事
- 第16話:第10歩 FX本 利益につなげるための4つの読み方
- 第17話:第10歩その2 最高の学習時期に何をすべきか
- 第18話:第11歩 負けないためにすべき事「FXで絶対負ける人はどんな人」
- 第19話:第12歩 勝つために何をしているのか
- 第20話:第13歩 FX・株式投資「運用技術を磨く」とは
- 第21話:第14歩 「為替相場・株式相場をありのまま見る」ことについて
- 第22話:第15歩 AIの活用方針
- 第23話:AIの限界と激変時代の勝ち残り方
- 第24話:第16歩 FX売買で考えるべき一つの事
- 第25話:第17歩 場帳・グラフ記入で得た副産物
- 第26話:第18歩 場帳・グラフトレードで伸びるタイプ・伸びないタイプ
- 最終回:第19歩 千里の道を歩むがごとく
「心得編」はこちらです。