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熟考するとうまくいかないことが多い

サヤすべり取り 心得 2021年1月4日

 

平日は仕事があって忙しいから休日にゆっくりと戦略を練って月曜日に実行する。

 

これは、一見投資家にとって当たり前の行動のような気がします。私も昔はそう思っていました。でも、実はこの投資パターンが運用収支を悪化させていることがあります。私自身、この現実に気づいたときは愕然としたものです。

 

今回初めてこの連載を読まれる方は、第一回から読み始めることをおすすめいたします。

 

 

では、はじめさせていただきます。

 


考えない方がうまくいくことが多いのはなぜ?

 

「考えないこと」・・・これが利益を出すうえで大切になる。

 

こう書くと「そんなバカな!」と言いたくなるでしょう。

 

でも、事実なんです。正しい運用法を選び、日々すべきことをきっちりやったらあとは考えない方がうまくいく。投資家インタビューなどの記事を読んでも、FX・株式ジャンルを問わず勝ち続けている投資家は似たような認識を持っています。

 

日々相場の見通しのために一生懸命頑張っているという成功者は、今のところみたことがありません。

 

勿論、考えること自体はとても大事です。

 

「考え、行動する」ことで窮地を脱することが出来ることがあるからです。

 

困って追い詰められてしまって、どうしようもなくなったときに、ちょっとした閃きを実行したことで事態が好転した経験を持ちの方も多いと思います。

 

でも、その逆に考え過ぎてうまくいかなくなった経験もあるのではないでしょうか。

 

私は何度もあります。

 

保険営業時代、説明資料を作成していて、いろんな要素を盛り込み過ぎてお客様に理解してもらえなかったことがありました。

 

相手にわかりやすくシンプルな形にすできなのにできなかったんです。

 

私自身が保険が大好きなせいか、「良い部分を知ってもらおう」と気合が入り過ぎてしまうんです。

 

だから、時間をかけて、メリットを全部わかってもらおうと一生懸命頑張ったつもりだったんです。

 

でも、その結末は「契約見送り」でした。

 

私は、そういう経験を何度かした後は「提案書作りはほどほどに抑える」ようにしました。

 

無論、営業で手を抜いたという意味ではありません。提案書作りよりも、訪問先で相手の話を聞きながら必要なものだけを取り出して提案するというスタイルに切り替えたんです。

 

しかも、使う資料は独自のものは少なく、営業店に用意されている資料が中心です。

 

こうすることで営業成績は伸びました。「自分の納得のいく資料作り」を止めて「お客様の言葉を聴くことに専念する」というスタイルに変更したことが、手間少なく営業成績を向上する結果に繋がりました。

 

FX運用においても似たようなことがあります。

心得その6:小人閑居 考え過ぎると失敗するの法則

 

「小人閑居して不善をなす」

 

「小人」はそのままだと「ちっぽけな人」という意味です。でも、この諺は「君子=とても立派な人」の対比でもあるので、「小人=一般の人」と置き換える方が適切です。

 

普通の人間というものは、暇になると良いことをよりも悪いことを思いつく傾向があるというような意味合いの諺です。

 

相場運用では、この諺通りになることがよくあります。

 

FX運用は、日々の作業には大した手間はかかりません。注文時間も数秒でできてしまうため、労力と言えるほどのものではありません。

 

これ以外の時間が「暇な時間」とは言い切れないのですが、他の職業に比べて「考えている時間が沢山ある」のは事実です。

 

この「考えている時間が沢山ある」というのが、クセ者です。

 

私のようなちっぽけな人間は、小人閑居の諺のごとく、この暇な時間に「素晴らしい悪手」を思いついてしまいます。

 

「素晴らしい悪手」というのは、後で振り返ってみれば「何であんなポジション操作をしたんだ。信じられん、バカじゃなかろうか」と言いたくなるような売買のことです。

 

この「素晴らしい悪手」は、思いついた当初は「おお、こんな手を思いつくとは凄いぞ。俺は天才だ!」なんて気持ちになっていたりするものです。

 

でも、現実は厳しく、そんな小手先のことで利益を増やさせてはくれません。

 

なので、私のルールにはこの文言があります。

 

「思い付き売買禁止」

 

ちょとした思い付きで売買するのを戒めるための文言です。

 

でもね。

 

人間って弱いものですよね。

 

いや、私って弱いなぁって思うんです。

 

やってしまうんです。

 

たまに「思い付き売買」をやってしまいます。

 

もう投資歴30年以上になるのに、「思い付き売買」を完全撲滅できていません。

 

まあ、皮肉な話ですが、いまだに「思い付き売買」をしているので、その弊害を記事としてまとめることもできてしまいます。

 

 

悲しい現実だな。


 

はい、まったくそのとおりです。

 

過去30年の経験で、一番悪い思い付き売買パターンはほぼ決まっています。

 

気づかずに同じことをやっている方もいるので、ここで書かせていただきます。

一番悪い「思い付き売買パターン」とは

一番悪い思い付き売買パターン、それはこれです。

 

「週末にじっくり考えて思いついた売買」

 

具体例としては、「新規ポジション・含み損隠しのポジション操作」などです。

 

  • 相場が好調なときに余裕資金がある時
  • 相場見通しが大きく崩れて含み損が増加している時

 

経験上、こういう「絶好調」と「絶不調」の両極のときに起こりやすいです。

 

どちらの場合でも、「思い付き売買」で状況が良くなったという経験はほとんどありません。

 

でも、やってしまうんです。

 

思いついた時は、「これは、最高の一手だ!」と思ってしまうからです。

 

相場変動は千変万化です。完璧な答えなどあるはずがない。

 

そんな事は頭ではわかっています。それなのに、「思い付き売買」をサラリとやってしまうのは不思議なことです。

 

でも、やってしまうんです。

 

だから、ルールに組み込んで戒めねばならないんです。

 

為替相場が休みとなって、仕事も一休みでくつろいでいるときに、相場運用の見直しをしているときなどに、自分のルールとは違うポジション操作を思いつくことはよくあります。

 

でも、それを月曜日に実行するかどうかは慎重に決めねばなりません。

 

その「思い付き売買」が、利益を減らす原因となったり、損失を拡大する原因になってしまうからです。

 

この「思い付き売買」から抜けられない心理には、「ポジポジ病」のようなものも関わっているのかもしれませんね。つまり、「ポジションを持たなければ儲けそこなってしまう」とか「ちょっとでも売買したい。」という人間の欲に関わる心理です。

 

私も完璧に抑え込めている訳ではないのですが、抑え込むためにどうやっているのかを次回書かせていただきます。

FX初心者向け FX長期投資派の基礎 目次

2021/01/04


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