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FXポジション 「生くる手」と「死ぬる手」

FXポジション 「生くる手」と「死ぬる手」の認識 心得編その5

「このポジションは残すか、それとも切るか」

 

保有ポジションの処置を決めるのに、どういう基準で考えるべきかというのが今回のテーマです。

 

私は玉帳でこれまでの売買の流れをみながら保有ポジションの整理を決めています。今回は、この辺の考え方についてまとめさせて頂きます。

 

*玉帳:売買を記録する帳簿で「ギョクチョウ」と読みます。

 

今回初めてこの連載を読まれる方は、第一回から読み始めることをおすすめいたします。

 

宮本武蔵の言葉より

総じて太刀にても手にても、いつくということを嫌う。いつくは死ぬる手なり。いつくざるは生くる手なり。よくよく心得べきもの也。〜 宮本武蔵 五輪書より

 

宮本武蔵についての説明は不要かもしれません。日本人であればだれもが知っている剣豪です。

 

この文章を現代語風に直したものを引用させて頂くと、以下のようになります。

 

  • 総じて太刀にしても、手にしても「居付く」ことは好ましくない。*居付く=固着する。こだわりすぎるの意味
  • 居付く手は「死ぬる手」、すなわち生命を失った手であって、対して、居付くことのない手は「生くる手」と心得ておくことである。
  • 太刀の打ち合いには「生くる手」と「死ぬる手」がある。
  • その生死を分ける大きなポイントは「居付く=固着する=こだわりすぎる」なということになる。

FX 生くる手 死ぬる手

私は剣の道は素人ですが、一見何気ない打ち合いの中に「生くる手」と「死ぬる手」とに分かれているということに深く感じる部分がありました。

 

FXでも全く同じことが言えるからです。

 

つまり、FXのポジション操作にも「生くる手」と「死ぬる手」があるということです。

 

誰もが理解していることではありますが、相場の流れが変わっているのに「過去の売買判断」や「保有ポジションの含み損」などに執着すべきではありません。

 

当初想定した流れが変化しているのに保有ポジションにこだわりすぎれば、どうなるかは説明するまでもないでしょう。

 

FX以外の分野、例えば将棋でも「死に駒」「遊び駒」などという単語があり、一手一手が有効かどうかの見方をするときに使われたりします。

 

私も厳密に「生くる手」と「死ぬる手」という単語で意識はしてこなかったのですが、確かにFXでも同様なのです。

 

  • 生くる手・・保有しておいて良いポジション
  • 死ぬる手・・保有し続けてはいけないポジション

 

「そのポジションが必要か不要か」「必要ならどこまで利益を伸ばすか」「不要ならどこで損きり撤退すべきか」等々みるべきポイントがいくつかあります。

 

この基準、皆さんはどこにおいていますでしょうか?

 

例えば「損きり」です。

 

「損きり値を決めて決済している」という方もいるかもしれません。あるいは「チャートで売りシグナルが出たところで決済」しているという方もいるでしょう。

 

この場合、ルール通りに売買できているポジションが「生くる手」であり、ルール通りに売買できなかったポジションが「死ぬる手」ということになります。

 

「死ぬる手」と判断したポジションは、早い段階で損きりする必要があります。

 

「死ぬる手」を減らし、「生くる手」を増やす努力を続ければ、自然に収支も向上していくものです。

「生きる手」 私の基準

参考になるかどうかわかりませんが、私の「生くる手」を残していくための基準も書かせていただきます。

 

「死ぬる手」として損きりするかどうかの判断は、3つの基準で考えています。

 

  1. 当初の方針
  2. 資金管理
  3. 場帳・グラフによる判断

 

「死ぬる手」を作りやすいのは「損きりの先送り」です。

 

まず「当初の方針」があります。

 

  • 損きりするポジション
  • 損きりせずに保有し続けるポジション

 

同じ含み損ポジションでも「損きりするポジション」と「損きりしないポジション」に分かれます。

 

運用法によっては、「当初の方針」が「損きりしない」という形もあります。私の運用法でいくと、「資産倍増計画」です。

 

資産倍増計画

 

資産倍増計画口座の豪ドル円買いポジションは「2倍になるまでは保有し続ける」「損きりはしない」という方針でやっています。

 

絶対に損きりせずに済ませるために、レバレッジは1.6倍程度、豪ドル円が30円以上下落しても強制ロスカットには遭わないようにしてあります。

 

ただ、サヤすべり取りはこうはいきません。

 

純粋な裁量トレードである「サヤすべり取り」では、保有ポジションは「長期保有前提で保有するポジション」と「数ヶ月程度で決済するポジション」に分かけています。

 

現段階で20万程度は、数年間保有しています。最大ポジションが60〜100万前後になるのですが、天井とみても全部決済はせずに一部を残してそのまま保有していくといったことをやったりします。

 

この辺は、当初の方針どおりです。

 

「1、当初の方針」を貫くには、「2、資金管理」が安定していることが条件です。ここは、慣れるまでに自分の中で調整が必要なところです。

 

資金管理は、どの辺が心理的に落ち着いていられるかは人それぞれだからです。

 

私も、サヤすべり取りを始めた頃は、当初の方針と資金管理がかみ合わないことがありました。

 

つまり、「豪ドル円50万通貨保有し続けても問題ない余裕資金を維持できていると思っていた。でも、実際に暴落相場になったら、まだ余裕資金はあっても心が持たなくなった

 

こんなケースです。

 

同様の経験をされた方もいるかもしれません。

 

この辺のズレは、運用しながら修正していきます。「机上の想定」と「現実の売買」がピッチリといくことはあまりありません。

 

基本事項を守りながら、現実に合う形に修正していきます。

 

この2つの基準で、保有ポジションを維持し続けるかどうかが基本的に決まっています。

損きりするかどうか 最終決定は場帳・グラフ判断

2つの基準を元に「損きりするポジション」と「損きりしないポジション」に分かれています。

 

「損きりするポジション」の損きり時期を決めるのは「3、場帳・グラフによる判断」です。

 

ポジションを作った段階では「生くる手」「死ぬる手」の明確な区別は出来ません。

 

私の損きりは、「損きりライン」や「チャートなどでの売りシグナル」など明確なものがある訳でもありません。

 

日々の場帳・グラフ記入を続けていて、違和感を感じた時に損きりを実行します。

 

違和感というのは、「ポジションが重い」とか「どうも、このままではマズイ」という感覚です。

 

1日1分の場帳・グラフ記入をしながら、たまに玉帳をみたりしながらその感覚を養成しています。

 

この辺は、師匠林輝太郎の本にも似たような事が書かれています。サヤすべり取りに限らずうねり取りやリスム取りでもこの辺は同じです。

 

ただ、これからサヤすべり取りやうねり取りをされる方が最初からこの基準を真似をするのは難しいかもしれません。

 

私も最初は「損きり値を決める」あるいは「信頼できそうなテクニカル指標のシグナルを参考にする」などしていました。

 

今回の記事は、宮本武蔵の言葉を中心に説明したため、難しい言葉が羅列して理解に苦しんでいる方も多いかもしれません。

 

人それぞれ、やり方が違いますが、保有ポジションを定期的に見直し、不要(死んでいる)なポジションは適切な処置をしていくのは大切な作業です。

 

怠りなく、やっていきましょう。

FX初心者向け FX長期投資派の基礎 目次

2018/12/10 12:50
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