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FXトレーダー 運との付き合い方

サヤすべり取り 幸運 不運

「運」というとバカにする方も多いのですが、現実にはその力は広範囲に影響力を持ちます。

 

「運の盛衰」を意識できるかどうかで、そのトレーダーの命運が決まってしまうことだってあります。

 

私自身も、「運の盛衰」が重要視しています。

 

今回初めてこの連載を読まれる方は、第一回から読み始めることをおすすめいたします。

 

 

今回のテーマは、「運」です。

 


心得その8:運も実力のうちの捉え方・考え方

「運も実力のうち」

 

私はそう思っています。

 

いや、思うようにしている・・・という方が正しい表現ですかね。

 

人生という長い投資期間で好成績を残すには運用技術を磨いていくことが必須だという考えは変わりません。

 

でも、一定期間の運用成績を見れば「運」が大きく関わることは多いのも事実だからです。

 

人生の中で「幸運な時期」と「不運な時期」があるのと同様、投資運用においても同じようなことがあります。

 

運用が上手な方でも「不運」な時期には損失を出すことになり、運用がそれほど上手でなくても「幸運」な時期には利益を大きく出せるものです。

 

だから、「運で大儲けする人」はいつの時代も存在します。

 

中には、「運の使い方が上手な方」がいて、一儲けすると「ここが引き際とばかりに投資家ら足を洗ってしまい、儲けた資産をきっちり残せる方もいます。

 

でも、そんなことが出来る方は本当に少数です。

 

多くの場合、運で大きく儲けても、その後はお決まりのように大損をして利益以上の損失を抱えてしまうのです。

 

運用技術に開眼しない投資家は、いつまで経っても勝てません。

 

証券マン時代より多くの投資家の盛衰をみてきました。

 

人間が追いつめられるとどうなるか。

 

性格が変わり、服装や態度も変わり、人相も変わります。

 

恐ろしいほど攻撃的になる人もいますし、一気に生気が抜けて無気力になったりする人もいます。

 

それを現実に観てきて、これらのことは痛切に感じる部分です。

 

幸運な時期にはあれほどの人格者だったのに、不運な時期に入り全てを失った後は別人のようになるのです。

 

それを非難したりするつもりはありません。その人の立場になれば当然のことだからです。

 

それほど、「運」による相場環境の変化は恐ろしいものです。

 

この失敗を「それは運ではない、実力がないだけだ」と反論する方もいるかもしれません。

 

でも、天才相場師・相場の神様などと呼ばれた過去の先輩相場師達でも同じです。その自伝や物語の中に大失敗した後のことなども書かれています。

 

不世出の天才などと呼ばれていながら、大失敗で消えていった相場師は古今東西沢山いるのです。

 

  • 彼らの運用技術は相当なものだったはず。
  • それでも「運の悪い時期」の対処を誤れば消えていかねばならない。

 

私達レベルでも、同じことです。

 

運用技術を磨き、どれほどの達人になろうとも油断はできません

 

「運の盛衰」は、受け入れるしかない。運の盛り上がっている時期は大いに稼ぎ、運が悪い時期には損失を出来るだけ最小限に抑えたい。

 

それが現在の私自身の「運」に対する姿勢です。相場の世界で最終的に生き残り好成績を残すために、「運の盛衰」は意識しておかねばなりません。

幸運な時期は一生のうちに数度あるらしい。

師匠林輝太郎の本を読むと、運用技術を真面目に磨いていけば1年で運用資産が何倍にもなるという時期が一生のうちには数度あるらしいのです。

 

悲しいことに、私はまだ経験していないのですが・・・

 

師匠の著書「株式成功の基礎」にはこんなことが書かれています。

 

一挙にステップを何段も上がるような飛躍をする時期は、一生に三度くらいはある。しかし、自分がその時期の中にいる時には気がつかない。あとからわかるのだ。

そして、その時期は4〜5年続く。ーーー途中省略

「運」ではないと言ったが、運と言って良く「いよいよ運が向いてきたか、転ばないように注意して進もう」ならばよいのであり「運が向いてきたから、無理をしてでも手を拡げて・・・」と悪のりすると、向いてきた運の何倍かの失敗をする。

 

好調な時期に手を拡げる・・・・これは、私の悪いクセでもあります。

 

連載中でも書いたように、わかっていてもなかなか直せないのですが、師匠の本を読むたびに、軌道修正するように努力しています。

 

この悪いクセが直せないと、この「幸運な時期」が到来しても、その何倍かの失敗をする危険性を抱えているという警告も心に刻んでおかねばなりません。

 

幸運な時期以上にきっちり対処していかねばならないのが不運な時期です。

 

この不運な時期への対処が、その後の投資人生の明暗を分けていくことになるからです。

不運な時期が投資人生の分かれ目

運が暗転しだすと、好調な時期には考えられないようなことが次から次へと起きます。

 

  • 買った株が次から次へと下がっていく。
  • 持っているポジションのほとんどが含み損となる。
  • 資金追加するがうまくいかない。
  • 他の投資分野(先物・仮想通貨など)に参入、うまくいかない。

 

等々・・・私も過去に経験したことがあります。

 

不運な時期には、どんな行動も裏目に出やすいものです。

 

必死に考え、勉強して、行動しているのに、損失が大きくなっていく。

 

そんな流れが続きます。

 

運が落ち始めると、その時期が長くなることも多いです。

 

幸運な時期の行動を修正できずにいることが主な原因です。幸運な時期には「運」の力で許容されていたものが、不運な時期になって許容されなくなっている状況が続きます。

 

最悪の場合、この循環は資金が無くなるまで続きます。

 

ここは、運用が上手下手というだけでは片づけられないところです。上級者でも同様の状況となり、そこまでの積み上げた利益を一気に吹き飛ばすことだってあります。

 

利益を吹き飛ばして済むだけならまだ良いのです。

 

完全に損失が上回り、手をつけてはいけない資金(教育資金や老後の蓄えなど)まで失うことも珍しくはありません。

 

どれほどの上級者になっても、運の盛衰は充分に留意しておかねばなりません。

 

運が良いという環境を維持する努力もしています。大したことではないのですが、効果はあるようです。

 

運用技術も磨きながら、運にも配慮しておく。

 

それが、今の私の運用の心構えです。

良い時期は「稼ぎ時」・悪い時期は「試練の時」

 

運・不運というのを意識すると、自分の状況がおぼえろげながらわかるときがあります。

 

売買見通しがよく当たり、楽に利益がだせる。

 

そんな時もあれば、逆に「全然見通し通りに相場が動かない」ときがあります。

 

いつもやっていることは、場帳・グラフでの売買であるにも関わらず、「良い時期」と「悪い時期」が必ずあります。

 

運用技術を磨いていけば、長期的には利益を積み上げていけるようになります。

 

でも、短期的には利益だったり損失だったりするのは、どんな運用法でも逃れられない宿命のようなものです。

 

大切なことは「良い時期でも悪い時期でも同じことを続けていく事」です。

 

利益となろうと損失となろうと、毎日の積み上げを続けていけば道は開けてきます。

 

良い時期は「稼ぎ時」・悪い時期は「試練の時」、そんな気持ちでやっています。

 

一時的な不運に悲観せず、頑張っていきましょう。

FX初心者向け FX長期投資派の基礎 目次

2021/01/11


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