AIの限界と激変時代の勝ち残り方

前回第22話:第15歩 AIの活用方針では、AI投資に私がどう取り組んでいく方針なのかを描かせていただきました。今回はその続きです。

 

AI投資にもある程度の限界があります。その限界も意識して使っていくことが大切です。

 

では、はじめましょう。

 

今回この連載を読まれるのが初めての方は、第一話から読まれることをお勧めいたします。

 

先行者メリットを狙う

「みんなのFX」が提供予定の「テキストマイニングAIインジケータ」では、以下のような説明がされています。

 

 

 

「みんなのFX」では、お客様の取引画面に為替ニュースを24時間リアルタイムで配信しておりますが、こうした為替ニュースをもとに将来の相場動向を予測することは容易ではありませんでした。当社では、このようなお客様の課題を解決するために、テキストデータから有益な情報を取り出す自然言語解析(テキストマイニング)の技術を有する株式会社プラスアルファ・コンサルティング(所在地:東京都港区、代表取締役社長:三室 克哉)の協力のもと、学習用データ・検証用データから統計分析を用いて予測対象ニュースを絞り込み(抽出し)、機械学習にて将来予測された出力結果をもとに、適合率と再現率にて評価・検証を繰り返し、抽出方法を変更しながら精度向上を図ってまいりました。

 

これらプロセスを通じ、連続的な期間において実運用として耐えうる訓練データを用いた予測モデル、いわゆる機械学習器の構築モデルの活用が可能となりましたので、このたび取引システムの機能開発に着手し、2019 年夏を目途に「テキストマイニングAIインジケータ」として、「みんなのFX」のお客様に提供を開始することといたします。

 

当社は、従前より、外部専門研究機関との共同研究により、ビッグデータの収集・加工・ 分析に関する知見やノウハウの蓄積に努めてまいりました。外国為替取引を行う個人投資家の皆様に、機関投資家に負けない取引環境を追求する取り組みを通じた最先端の投資手法やサービスをご提供することで、お客様が利益を追求できる最高の取引環境となるよう、今後も既存サービスのより一層の強化を図り、付加価値のある新規サービスの創出や提供に継続して取り組んでまいります。

 

 

 

うまくまとめられなかったので、発表内容ほとんど全文をそのまま抜粋させて頂きました(汗)。

 

また2月の発表では、2019年5月には「テキストマイニングを活用したAIストラテジーによる自動売買の導入」も発表しています。

 

AIは、理想的な情報分析による売買を本当にやってくれそうな気がします。

 

人間の頭では、情報の重要度を政治経済情勢などの背景をきっちり整理して、次の展開を予測するということは無理です。

 

一時的にそれが出来る人はいるかもしれません。

 

でも、パソコンをどれだけ使いこなしても、それを長期間ずっと精度の高い予想をし続けることはできないでしょう。

 

高い緊張感を継続すれば、疲れてしまいます。

 

AIは、疲れを知りません。優秀な頭脳で疲れを知らずに動き続けるのであれば、今までは不可能だったことを可能にしてくれるかもしれません。

 

これが本当に可能であるなら、投資家に大きなメリットをもたらすことは明らかです。

 

だからこそ、最初から真剣に取り組んでいきます。

 

 

普及してしまえば価値は下がるもの

読者の中には「みんなが利用始めてから検討しよう」と思っているかもしれません。

 

私の考え方はちょっと違います。

 

  • サービス開始となったらすぐに取り組む。場合によっては売買にも積極的に活用する。
  • ある程度普及したら「参考程度」にする。場合によっては売買は止める
  • テレビ番組でもたびたび話題になるほど普及。場合によっては利用を止める。

 

こんなイメージでAI活用を考えています。

 

サービス開始時には、積極的に取り組みます。もしかしたら、最初からリアル口座で売買をするかもしれません。

 

でも、大きな資金を投下するのは慎重にせねばなりません。

 

多分、AIを宣伝にした「まがい物」も沢山でてくるはずだからです。

 

「意味不明だけどなんとなく儲かりそう」

 

こういうのは、怪しい商売をする人にとっては絶好の環境です。

 

例え、知名度の高いFX業者が提供するとしても、提供される内容はきっちり吟味せねばなりません。

 

おそらく、優秀なものほど「無料または無料に近い料金での試用期間」があるはずです。

 

サービス提供側としては、内容に自信があればあるほど「実際に使ってみて判断してください」という気持ちになるからです。

 

この辺、「使える」と判断すれば、少々の出費となっても活用するつもりです。

 

ただ、この活用方針はAI投資普及がある程度までいくまでです。

 

こういうものは、リスクが高いと感じる初期がもっとも利益がでることも多いからです。

 

ある程度まで普及するのは、想定以上に速いかもしれません。

 

昔であれば、こういう新商品は「普及まで20年くらいはかかる」なんて感じでしたが、現在は世の中の変化が10倍くらいのスピードで進んでいます。2年くらいまでの仮想通貨ブームもあっという間に拡がりました。

 

AI投資が仮想通貨並みと考えれば、AI投資が世の中に拡がるまで2〜3年程度かもしれません。

 

私は、良い商品であると確信出来たらAI投資を世の中に普及するころまで大いに活用する予定でいます。

 

今まで投資をしなかった人たちが「AI投資は・・・」なんて言い出したら、私は活用を自粛していきます。その辺が、AI投資の限界とみているからです。

AI投資の限界

AI投資が普及していった後、世の中には様々な変化がでてくるでしょう。

 

そして、AI投資が多数派になればなるほど、運用成績は下がらざるを得なくなります。

 

なぜなら「みんなが同じような売買をするようになる」可能性があるからです。

 

単純に考えて、信頼できるAIの雇用統計予想が「米ドル円買い」であれば、投資家の注文は米ドル円買いに殺到します。注文が殺到すれば、予測だけで相場は大きく動くことになります。

 

そうなれば、実際に雇用統計発表があって予想通りだったとしても、投資家一人一人の利益はそれほどでなかった事態も起こりえます。

 

「誰もが同じ売買をするようになれば利益率は自然に下がる」

 

これは歴史の示すところです。AI投資も、その歴史の教訓からは逃れられないとみています。

 

それと同時に「どのようなAIでも1005当たる」こともありません。

 

AI予想を信じて一方向にポジションが固まっていればいるほど、ハズレタときの反動は大きくなるのが普通です。

 

AIが優秀になればなるほど、投資家は大きな資金を投下するためポジションの偏りも大きくなりハズレたときの反動も大きくなります。

 

場合によっては、損きり注文も入らない状況もありえます。

 

売買でみれば、「高勝率だけど1回1回の利益は少な目で負けたときの損失は大き目になる」という利小損大のパターンが起きやすくなるかもしれません。

 

この辺の流れは、AIが世の中に普及してからになるのでまだ先のことです。

 

あまり先のことを心配してみてもしょうがないところもあります。

 

まずは、目の前に出てくる「AIインジケーター」「AI自動売買」に真剣に取り組みます。

優秀すぎるという欠点

AIに欠点があるとすれば、それは「優秀すぎること」です。

 

大量のデータから良いものを抜き出し分析して売買判断を下していく。

 

人間でも、優秀な人であればあるほど、その結果は似たようなものになります。人間臭いところがあるといわれるAIだからこそ、同じような現象が起こりえます。

 

当然ながら、普及すればするほど多くの投資家がその売買判断に従うことになるでしょう。

 

多くの人間が、同じ売買判断をするようになれば一人一人の得る利益は減っていきます。1人で100の利益が得られるものであれば、100人では1の利益しか得られないからです。

 

「売り」「買い」のポジションが大きく偏り易くなるため、想定外の変動があったときには今年1月のような、過去に経験したようなことがない変動が起きるかもしれません。

 

これについては、先程も書きました。

 

現実にどうなるかはわかりません。

 

私が感じているのは、「利用者が少ないうちに活用すればメリットは大きそうだ」ということです。

 

大切なことは、どのような時代になろうとも私達個人投資家がきっちり利益を出していけるようにすることです。

激動の時代を勝ち抜くために

いつの時代になっても、「磨き抜いた運用技術」は使えます。AI投資によって相場の流れが変わっても、それに合わせて自分を変えていくこともできます。

 

時代の流れに合わせてポジション操作を変化してくためには「運用技術を磨き続けること」が必須条件です。

 

「相場の神様」と呼ばれた山崎種二氏も「戦争」や「ハイパーインフレ」「数々の大暴落」「数々の大暴騰」など激動の相場変動に対応しながら利益を出し続けました。

 

それは、山崎種二氏が天才だからできたわけではありません。山崎種二氏が時代の流れに対応していける人間だったからこそ、できたのです。

 

この流れを考える時、ダーウィンの進化論を連想してしまいます。

 

 

  • 最も強い者が生き残るのではなく、
  • 最も賢い者が生き延びるのでもない。
  • 唯一生き残るのは、変化できる者である。〜 ダーウィン

 

投資の世界でも同様です。いつの時代も生き残る投資家は「変化に対応できる者」です。

 

数百年程度ですが、相場世界はこれまで大きな変化・変動を何度も繰り返してきました。

 

多くの投資家が変動に飲み込まれて、絶望のあまり命を絶った人も少なからずいます。

 

その一方、激動の中を生き抜いた人々もいます。

 

何が違うのか。

 

それは、運や不運というものではありません。

 

その鍵は、「運用技術を磨くこと」にあります。

 

まずは、基礎をしっかりと固めることです。基礎がしっかりしているからこそ、どのような変動にも対応していけます。

 

そして、運用技術を磨き続け高めていくことで、大きな変動でも飲み込まれないだけの運用力が身につきます。

 

あとは、油断しないことです。

 

そう信じて、今までやってきました。

 

その気持ちは、私が死ぬまで変わらないでしょう。

 

いずれにせよ、運用技術が未熟なままでは勝てません。

 

しっかりと磨き続け、きたるべき時代でも勝ち残れるよう頑張っていくつもりです。

FX勝利貫徹編 目次

 

「心得編」はこちらです。

 

2019/04/03


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