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第16歩 FX売買で考えるべき一つの事

日々の売買判断で考えていることは「利益を出すこと」ではありません。目先の利益に目が行き過ぎるとFX運用での成功はありません。

 

一つの事だけを考える。それが成功をもたらします。

 

その一つの事について今回はまとめました。

 

今回この連載を読まれるのが初めての方は、第一話から読まれることをお勧めいたします。

 

「良い売買注文」に徹する

場帳・グラフ記入を開始して、おぼろげながら大きな流れがみえてきたら売買開始です。

FX 売買判断 考えること

売買開始したら、考えることは一つです。

 

「良い売買注文を出す」

 

当たり前のようですが「利益を出す」という意味ではないところがポイントです。

 

毎回毎回作ったポジションが利益となることはありません。

 

1回1回の注文を確実に利益にすることはどんな天才でも不可能なことです。

 

運用法によっては損きりの方が多くなることだってあります。

 

いずれにしても、1回1回の成績は気にしないようにしています。

 

「正しい運用法」を実践しているのであれば、「良い売買判断」を続けていくことで結果はついてきます。なので、毎日「良い売買判断をしていく」ことだけを考えます。

 

この「良い売買判断」というのは、サッカーでの「良いパス」「良いシュート」のようなものです。

 

例え、どんな良いパス・シュートでも敵チームの技量が上だったり、運が悪かったりすれば、そのパスやシュートは相手にカットされてしまいます。

 

これは、FXで作ったポジションが、運悪く損きりになったようなものです。

 

でも、そんな事でへこたれずに「良いパス」「良いシュート」を出し続けることが出来ればゴールに繋がり、試合を勝利へと導いていくことになります。

 

FXで作ったポジションが利益決済となるかどうかも似たようなところがあります。

 

剣の達人、宮本武蔵の五輪書の中にも似たような記述があります。

「打つ」と「当たる」とは違う。

「打つ」と「当たる」とは別々のことである。「打つ」とはどのような打ち方にしても、意図したように確実に打つこと。「当たる」とはたまたまぶつかったというほどのことだ。 〜五輪書より

 

  • 打つ=剣で攻撃する。
  • 当たる=攻撃が当たる。

 

この分を読んだとき、凄く違和感を感じました。百戦百勝した宮本武蔵の言葉とは思えなかったからです。

 

当たるとはたまたまぶつかっただけ

 

・・・つまり・・・・・

 

運がよかったから当たったってことさ!

 

・・・こう読めるからです。

 

そんなバカな?

 

・・・って思ったんです。

 

巌流島の佐々木小次郎との戦いや吉岡一族との戦いなど、幾多の強豪と戦い勝ち続けた宮本武蔵、その集大成が五輪書です。

 

その方の言葉が・・・

 

「運がよかったから当たったってことさ」

 

・・・ですよ。

 

じゃあ宮本武蔵さんは、なぜ勝てたんですか? 

 

運ですか?

 

そう聞きたくなる一文です。

 

その答えも、この文章の中にあるんです。

 

それが「打つ」です。

 

宮本武蔵は、五輪書のなかで「良く打つ」事に徹せよと教えています。そういう攻撃を続けていけば、いずれは「当たる」のだというのです。

 

時代劇のイメージと違いますよね。

 

でも、この違いは「本当のトレーダーの姿と一般的トレーダーのイメージの違い」とも近いですね。

 

鋭い目で為替相場を睨むながら「売り」「買い」と素早い動きで対応していくという姿は、私はまだ見たことがありません。

 

物語に惑わされるな FXと剣術の類似性

 

時代劇での宮本武蔵は、敵を倒す時に短時間の売り合いで倒すような場面がよくあります。

 

でも、あれはドラマとしてカッコよく見せるために脚色している部分が多いのでしょう。

 

本当の戦いは、そういうものではないようです。

 

良い「打ち」での攻撃を沢山行う。そうしているうちに「当たる」のだ。

 

この部分だけとらえれば「勝負は運次第」と誤解してしかねません。しかし、宮本武蔵は運で勝ち続けた訳ではありません。

 

鍛錬を続け、無駄な動きを減らし、良い「打ち」を沢山出来るようになり、真剣勝負で勝ち続けていった。

 

それが、命を懸けた勝負の世界の勝ち方なのだと宮本武蔵は教えています。

 

息子が習っている極真空手も同じです。一撃必殺にまどわされてはいけません。実際の試合で一撃で勝負が決まることはほとんどありません。

 

相当の実力差がある場合でも、一撃では決まりません。

 

先日息子の初試合でも、相手は二回りくらい大きいハーフの巨漢でした。しかも、足技が得意なのです。

 

実力差は歴然としていたのですが、息子も「かかと落とし」を頭にくらいながらも頑張り奮戦しました。負けるまでにはそれなりの時間がかかっています。

 

一撃必殺といわれる空手でも、それが本当に出来るのは「鍛錬を相当積んだ人」が「実力差のある人と戦った時」という条件が揃うときぐらいです。

 

安定して勝てるのは、「良い攻撃」を出し続けられる選手です。1本1本の「突き」「蹴り」「受け」を疎かにせずに、繰り出せるようになった選手が上位へいきます。

 

相場においても同じです。

 

短期間で大きな利益が得られるのは、自分の運用技術とともに運も味方したようなときだけです。いつもは、取ったり取られたりで利益というような売買が続くのが普通です。

 

だからこそ、目先の結果を気にしてはいけません。

 

日々考えることは一つです。

 

毎日、場帳・グラフ記入をするときは「良い売買判断」をすることだけを心掛けます。

 

それが宮本武蔵でいうところの「打つ」というもの。

 

実際に、それが必ず「当たる」というものではありません。

 

しかし、良い売買判断で「打つ」ことを続ければ、「当たる」ことも増えていきます。

 

それによって利益は増えていきます。

 

大切なことは、その売買判断が基本をきっちり守って集中してされたものかどうかです。

 

日々の売買判断で、「確実に当てよう」とは考えません。

 

考えたところで当たるものではないです。相場の世界は、空手や剣の勝負のように、目に見える敵はいません。

 

でも、売買に参加している投資家は誰もが真剣に取り組み「買い」「売り」「休み」の売買判断をしています。

 

誰もが、真剣にやっている世界で自分だけが勝ち続けることはありません。

 

空手で、渾身の「突き」で攻撃しても、相手の「受け」で流されて反撃を食らうことがあるように、相場の世界でも「これは絶対儲かる」と確信して作ったポジションが損きりとなることだってあります。

 

でも、1回1回の勝負結果をいちいち悔やむ必要はありません。

 

毎日の場帳・グラフ記入による売買判断を大切にしていけば、結果は後からついてきます。

 

正しい投資法を実践する投資家の心構えとはそういうものです。

 

気にせずに売買を続けていきましょう。

FX勝利貫徹編 目次

 

「心得編」はこちらです。

 

2019/04/08


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