証券会社で学んだ厳しい現実

証券会社勤務していた時代、多くの投資家をみてきました。最初の頃は考えれば考えるほど不思議な世界でした。努力の報われない世界がそこにはあったからです。

 

今回この連載を読まれるのが初めての方は、第一話から読まれることをお勧めいたします。

 

「諦めの悪い欲深き投資家」の話

前回1話「凡人の道」の続きです。

 

  • 運もない。
  • 才能もない。
  • 勿論、実力もない。

株式投資 努力報われない

あるのは「儲けたい」という欲のみだった。

 

そんな私が、相場運用で勝てる道をみつけるのは容易なことではありませんでした。

 

もしも私に欲が無かったら途中で諦めていたことでしょう。

 

「欲深い人間」だからこそ、諦めずに「相場運用で勝てる道」を探し続けることが出来たのだと思っています。

 

私はあきらめが悪いんです。

 

「運がない」からこそ、半端な事をしても儲からません。なので「この方法では儲からない」という見極めを早くできました。

 

これもよかったことです。

 

「どうやったら、相場運用で勝てるようになるのか。」

 

そのテーマを、失敗を繰り返しながら何年も追求し続けました。

 

「才能がない」ことも、株式投資の初期の段階でわかりました。

 

だからこそ、「努力でしか道は開けない」と腹をくくって取り組むこととができました。

 

どんな状況でもあきらめない。

 

「相場運用で安定した利益を出していく方法は必ずある」

 

その信念で、行動し続けました。

 

この信念には、根拠はありません。

 

証券会社に入っても、本当に儲けている人も周りにはいない状況は変わりませんでした。

 

顧客も友人も証券会社の人間も損をしている人ばかりです。

 

でも、その方法は必ずあると思っていました。

 

何度損してもその気持ちは変わらない。

 

でも、・・・・・わからなかった。

 

 

普通はよ、この時点で「本当は相場運用で勝てる方法なんてないかもしれない」という疑問が出てもいいんじゃないの?


 

不思議とそういうのは無かったんです。

 

そんなことの繰り返しが、東京に出てからも2年以上続きました。

 

本当に利益を出している相場師をを探す

誤算があった。

 

「東京にいけば相場師がいる」

 

この考えに間違いはありませんでした。

 

でも・・・東京は・・・人が多すぎました。

 

凄い人ですよね。

 

私の生まれた岩手県住田町という町は人口6000人です。

 

ただの6000人じゃないですよ。

 

面積は東京23区の3分の2もあるんです。

 

そんな広いところに6000人しか住んでいないんです。東京の大きな高層ビルであれば、そこだけで6000人くらい働いています。

 

凄く広いところに、それくらいの人しか住んでいない街なのです。

 

だから、私の田舎で人を探せばすぐに見つかりました。

 

もしも、相場師が私の町に住んでいれば、その辺歩いているおばあちゃんにでも聞けばいいだけなんです。

 

「あ〜、そんれは●●地区の●●さんのことだべよ!」

 

こんな具合に教えてくれるからです。

 

まあ、大学時代に福島というちょっと大き目の町にも住んだので、田舎ほど人探しは簡単ではないということは少しだけわかっていました。

 

それでも、福島くらいなら田舎のやり方で人探しはできていたので、東京も「まあ福島よりはちょっと大きなところだから、もうちょっと大変かも」という程度の気持ちでいました。

 

でも「東京といっても福島に毛が生えた程度だろ・・・」という気持ちもあり、田舎者ゆえの恐ろしい勘違いで心の中で消化されていたのです。

 

いずれにせよ・・・

 

そんな感覚で東京にでてきたので、相場師探しはとても難航しました。

 

恐ろしいことに・・・・「なんちゃって相場師」・・・・も沢山いたんです。相場運用で利益はでていないのに、解説などはとても上手な人々です。

 

流石、東京です。

 

いろんな人がいます。

 

証券会社に入ったのも、振り返ってみれば正解でした。多くの投資家の考え方や行動パターンをこの目でみて学ぶことが出来たからです。

 

多くの事例や投資家をみ続けていき、相場運用の現実というのは恐ろしいものだということもよくわかりました。

 

  • 大損して会社もビルも手放して破産したケース
  • 大損して性格が変わってしまったケース
  • 一晩で黒髪が白髪になってしまったケース
  • 親友のように仲の良かった人達が損失が原因で法廷で争うようになる。

 

相場運用失敗が原因で離婚程度のことはよくある話で珍しくありません。

 

それ以上の悲惨な話が山のようにあるからです。

 

「相場運用の成否は、人の人生を大きく変えてしまう」

 

それが、よくわかりました。

 

「絶対に成功しなければいけない」

 

そう決意するとともに、多くの疑問も湧いてきます。

 

証券会社社員として「投資家」と「証券マン」を観察していると疑問が次から次へとでてくるのです。

 

どこの世界にも「善人」と「悪人」がいます。投資家を手数料稼ぎの対象としてみない証券マンも当時いました。所謂「投資家を食い物にする証券マン」です。

 

でも、そうでもない証券マンも多数います。お客様のために必死に勉強して儲かる銘柄を探してくれるようなタイプです。

 

これらには、共通する部分が一つあります。

 

どちらも・・・・儲からないんです。

 

皮肉な話ですが、適当にやっている人と一生懸命頑張っている人で大きな差が出ないんです。むしろ、適当に銘柄探ししている人のほうが儲かっていたりします。

 

仕事が終わってからいろんな勉強して「本当に儲かる銘柄」を探し続ける証券マンもいます。 

 

でも、当たる確率は大して変わらない。

 

これって、おかしくないですか?

 

一流大学卒業して証券会社入社した業界内部の人間が、一生懸命情報集め分析をして「お客様のために」という誠心誠意の努力をして見つけた銘柄が儲かる確率が高くないって・・・おかしいですよね。

 

「その人のために誠心誠意頑張っているのに結果は逆になる」

 

証券マンでなくても、これと似たような経験を持ちの方もいるかもしれません。

 

大切な友人知人に「投資をしたいけど何をすればいいの」という相談に乗ってあげるようなケースです。

 

おそらく多くの方が、「初めてだからリスク低く手堅く儲かる銘柄を教えてあげよう」と思うはずです。そして、そこには「本当に儲けさせてあげよう」という善意しかないはずです。

 

一生懸命考えて「これなら大丈夫」という自分の中では最高の銘柄を教えてあげるはずです。

 

でも、その結果は不思議なほど裏目にでます。

 

私も経験あります。

 

数年前に大学時代の友人と酒の席で「このお金を預けるから増やしてくれ」と依頼されたことがありました。

 

お金を預かることは断りました。こういうことは、将来大きなトラブルに発展しやすいのはよくわかっていたからです。そして、法律違反でもあります。

 

ただ、同席していた別の友人と「もしも自分の責任で買うならどの辺が面白いか」という話になり、2〜3の手堅そうな銘柄を持ちだしたことがあります。

 

確か、MO(アルトリア)とRTN(レイセオン)です。どちらも米国株です。

 

興味のある方は、「MO 株価」などと検索してみて2016年の夏ごろと今の株価を比較してみてください。

 

どちらも下がっていますよね。

 

MO(アルトリア)株などは、話した頃が天井だったかもしれません。

 

私自身の米国株運用はまだプラスです。昨年末に持株の3分の1程度を売却しているため、その後の大きな下げの影響を軽くできているからです。

 

でも、「大切な友人」に薦めた株はこんなことになってしまいます。

 

私は意地悪などしていません。誠心誠意、その時点で一番手堅いと思われる銘柄を選んだつもりです。

 

「もっとも手堅い銘柄をすすめたのが裏目にでる」

 

そんな現実があります。

 

幸いなことに、私にお金を預けたいと提案した友人は、その後も投資運用はしていません。

何かが違うという疑問

多分、ここまで読んでいて「そんなバカなことがあるか」と思っている方もいるはずです。

 

でも、私の見た証券会社の世界はそういうところだったんです。

 

  • 善人だからといって儲かるものではない。
  • 悪人だからといって損するものではない。
  • 勤勉とか怠け者というのも一見関係ない。
  • 学歴も関係ない。 
  • テクニカル分析を学んでも売買成績には関係ない。
  • 簿記などを学び財務分析がわかっても売買成績には関係ない。
  • 強運な人は思い付き売買でも億単位の利益を出すことがある。
  • でも、思い付き売買を続けている人はいつか必ず大損する。

 

等々、その後の相場運用で教訓とできることをいろいろと学びました。

 

たまに勢い(運?)で数千万円など儲けてしまう人は現実にみました。でも、長続きはしない。2年もすれば、流れについていけなくなって利益以上の損失をだすことになるんです。

 

ここで羅列した事項は、一般的に信じられている「相場運用で勝てる方法」どおりのことをやった人達が経験していることばかりです。

 

頑張った人も頑張っていない人もみんな損をしている。

 

まとめて書けばそんな状況でした。

 

行き当たりばったりで投資をしている人と真剣に勉強して分析に毎日数時間かけている人との差がほとんど感じられないのです。

 

だから疑問を持ったんです。

 

もしかして、私たちの相場運用の考え方は根本から違うんじゃないのか?ってことです。

 

でも、何が違うかはわかりません。

 

そんな疑問を持ちながら、相場師探しを続けていたんです。

 

疑問を持ちながら答えを探す日々は、しばらく続きました。

 

答えは見つかりません。

 

こういうのは、探し続けていると見つからないものです。

 

一息ついたときに、突然見えてくるものでもあります。

 

その時もそうでした。

 

なんだ?

 

これは?

 

それが、私にとっての始まりでした。

 

FX勝利貫徹編 目次

 

「心得編」はこちらです。

 

2019/01/21


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