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第11歩 FXで負けないためにすべき事

一緒にされがちなことなのですが、「FXで勝つためにすべき事」と「FXで負けないためにすべき事」は分けて考えるほうが良いです。今回と次回でその辺をまとめさせていただきます。

 

今回この連載を読まれるのが初めての方は、第一話から読まれることをお勧めいたします。

 

「勝つこと」と「負けないこと」はやることが違う

息子が空手の練習に夢中になっています。妻も道場への送り迎えや練習見学など一生懸命応援しています。

 

母子のよくある会話なのですが、妻が「それじゃ勝てない」というと、息子が「負けなきゃいいんでしょ」なんて返すんです。

 

私は、そういう時には思わず会話に入ってしまいます。

 

負けなきゃいいんじゃない、勝たなきゃいけないんだ!負けないこと」と「勝つこと」は意味もやり方も違うんだ!

 

息子は、違いがわからないらしくキョトンとするのですが、何か感じるものがあるのか「パパ。わかった。勝てばいいんだね。」と返してくれます。

 

まあ、何度も言っているので本質的にはわかっていないんでしょうけどね。

 

子供ですので、薄い紙を重なるように何度も何度も言い聞かせて理解させていくつもりでいます。

 

サッカーなどが分かり易いですが、「勝つための戦い方」と「負けないための戦い方」は異なります。

 

この違い、FX運用でも大きな意味があります。

 

  • 勝つためにすべき事
  • 負けないためにすべき事

 

これは全く違うんです。

 

混同してはいけません。

 

攻防一体なんてかっこいい熟語を持ち出して理解しないままにしておくと、多分最終的に資産を増やすことはできません。

 

それくらい大切なところなのです。

 

「負けないためにすべき事」は、その行為自体では1円も利益をふやせません。でも、大損を食い止めたり、無駄な損失を減らす効果があります。

 

「勝つためにすべき事」は、それをする事で利益を生み出します。しかし、それは同時にリスクも高め損失になる可能性もあることを忘れてはいけません。

 

この2つ、まずは「負けないためにすべき事」からはじめます。

負けないためにすべき事

具体的には、禁止事項を守る事が「負けないためにすべき事」です。

 

私自身はルールのなかに以下のような禁止事項があります。

 

  • 日中為替値をみない。
  • 運用資金を追加しない。
  • 他の運用法に手を拡げない
  • 専門外の運用通貨に手を出さない。

 

「なんだ、そんな事か!」と思った方もいれば「そんな事できるはずがない」と思った方もいるかもしれません。

 

「運用資金を追加しない」というのは出来そうで出来ないことですし、「日中為替値をmにない」というのは一般的なFXトレーダーにとっては非常識すぎると思われてしまうかもしれないことだからです。

 

でも、私はこれらの禁止事項として守りながら資産を増やしてきました。これからも、それは変わることはありません。

 

いずれも、これら単独では利益を生み出すものではありません。大損を食い止めるために効果があるという部分はご理解頂けると思います。

 

とはいうものの・・・

 

私のメルマガ・ブログをよく読んで頂いている方は、既にお気づきかと思いますが、完全に守れていないものもあります(汗)。

 

しかし、常日頃意識しておくことで大損を防いでいく効果は感じています。

 

「日中為替値をみない」ことは、無駄な売買を防ぐのに大きな効果があります。為替値をちょこちょこ見ていると、誰でも何か思いついて売買がしたくなるものです。

 

でも、こういった「思い付き売買」が大きな成功に繋がることはありません。少しくらい利益を出すことはありますが、それによって売買リズムが崩れてしまうこともあります。

 

ポジションの含み損が増加してきたときに、ルール外の追加資金を口座に入金することも禁止事項です。

 

大損には「お決まりのパターン」があります。例えばこんなパターンです。

 

  • 「含み損増加」⇒「追加入金」⇒「含み損増加」⇒「追加入金」

 

これが最悪の状態を招くということは、ご理解頂けるはずです。一番良いのは最初に追加入金しなければいけないときに「損きり」を真剣に検討することです。

 

全ポジション損きりできなくても、半分は損きりできるようになれば、その後の展開がかなり違います。

 

隣の畑は良く見えるものです。

 

だからといって、「他の運用法」に手を出していくのもご法度です。

 

また、「専門外の運用通貨ペアに手を出す」のもよくありません。私の裁量トレードは、豪ドル円が専門でたまに南アフリカランド円を売るというものです。

 

この2通貨以外で裁量トレードをすることはしないようにしています。

 

トラリピ口座などの自動売買口座で米ドル円売買をすることはありますが、裁量的な判断はしていないので私の中では許容範囲としています。

 

「他の運用法に手を出さない」「専門外の運用通貨ペアに手を出さない」、これらの理由は共通しています。

 

勝つための基本原則は「戦力を得意分野に集中すること」です。不慣れなことに戦力を分散することは、失敗の元になります。

 

慣れない運用法で慣れない通貨の売買に手を拡げれば、売買がチグハグになり、売買管理が難しくなります。

 

自分の専門をきっちり守って戦っていけば、大損は少なくなり、利益も手堅下せるようになっていきます。

 

これらの禁止事項を守りながら、裁量トレードを続けています。

 

私がFXブロガーとしてFXメルマガ発行者として活動を続けて2019年現在で15年くらいになります。

 

同時期に始めて今でも活躍されているのは、今ではほとんどいなくなってしまいました。

 

ブログ更新に飽きてやめてしまった方も多いのですが、大きな痛手を被って退場されてしまった方もいます。

 

私が続けてこれたのは、メルマガ・ブログ読者の応援があったお蔭です。

 

そして、金額は大したことがなくても利益を残してこれたのは、これらの禁止事項をある程度守ってきたことが大きかったと感じています。

絶対禁止事項「資金一杯の売買は破滅の元」

「資金一杯の売買をする人は必ず負ける」

 

師匠林輝太郎の本のなかに何度もでてくる言葉です。

 

運用法それぞれで禁止事項は違いがあります。

 

しかし、どの運用法にも共通するものがある。

 

それが「資金一杯の売買をする人は必ず負ける」ということです。

 

この言葉に思い当たる経験がある方もいるかもしれません。私自身も何度か経験があります。

 

「貯金が貯まっては株を買って塩漬けを繰り返している」時期がありました。

 

常に余裕資金がなく、本当のチャンス時期に勝負をかけることもできず、日経平均が大きく上昇してその恩恵を受けない限り、勝てないというやり方を続けていたのです。

 

「売らなければ損しない」・・・なんて、負け惜しみをよく口にしていた時代でもあります。

 

大きく上昇して利益確定してもすぐ買い直すので、結局高値で買った株を保有し続ける流れです。

 

この連続では、勝ち続けられるわけはありません。

 

当時は、バブル崩壊相場まっ盛りのときです。日経平均は10年以上に渡り下げ続けました。

 

私は、運がよかったです。

 

株式投資を始めて初期の段階で、大きな下げ相場を経験できたからです。

 

この経験で、「余裕資金のない「買い」だけの売買ではいつか必ずやられる」ことを思い知らされることになり、「本当に利益を出し続けられる運用法はどこにあるのか」を真剣に探し続けることがでました。

 

苦しい時期ではありましたが、本当に良かったです。

 

あの苦しい時期を乗り越えたからこそ、今の自分があります。

 

当時の私と似たような方は、現在も多いです。

 

株ではそのまま放置して塩漬け状態にすれば良いという考えも通じますが、レバレッジをかけるのが普通のFXではその考えは通用しません。

 

なので、「資金一杯の売買は破滅の元」はきっちりと心に刻んでおきたい言葉です。

 

どれくらいが「資金一杯の売買」となるかは、それぞれの運用状況によって違ってきます。

 

  • 運用法
  • 運用通貨ペア
  • 投資家の精神状態など

 

「資金一杯の売買」は「適正なレバレッジ水準」と置き換えて考えても良いと思います。

 

運用法による適正なレバレッジ水準は、ポジション保有期間がその目安になります。スキャルピングのような短期売買では10倍以上の高レバレッジで取引する方も多いです。

 

対して。長期保有前提の運用法ではレバレッジ5倍でも高いというのが一般的な考え方です。

 

私自身も、運用法によって最大レバレッジを決めています。

 

  • 豪ドル円売買 最大4倍程度
  • リピート系自動売買 最大4倍だが現状2倍程度
  • FX積立 最大4倍だが現状1倍台
  • 資産倍増計画 レバレッジ2倍以内

 

FX積立や資産倍増計画は、ポジション保有が5年や10年など超長期になる可能性を考慮して通常時2倍以内を守っています。

 

それ以外の運用法でも、ポジション保有が長くなることがあるので、最大でも4倍以内というのが私の基準です。

 

なので、豪ドル円売買での保有ポジションがレバレッジ4倍前後となった場合には、私の中では「資金一杯の売買をしている状況」ということになります。

 

実際の運用で「資金一杯の売買」に近づいてきているときなどは、意識しながらやっています。

FX勝利貫徹編 目次

 

「心得編」はこちらです。

 

2019/03/18


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