MT4ファンのMT4口座比較方法 MT4EA作成編第34回
MT4は、表向きのスプレッドだけでは、MT4口座の良し悪しはわかりません。今回紹介する、通貨ペアごとの合成スプレッド比較表などを作成するのがオススメです。
MT4口座を使う基準
前回までの手順で動かすEAを決めたら次は動かすMT4口座を決めます。現在、5つのMT4口座を持っています。入金してある口座が4つで、実際にEAが動いている口座が2つです。稼動までの最適化やバックテストでは、オアンダジャパンを使っています。
オアンダジャパンは、取扱通貨が72通貨ペアと多く、スプレッドも業界最強水準にあるためです。
参考:米ドル円0.3銭・ユ−ロドル0.5pips固定スプレッド開始 MT4
ただ、オアンダジャアパンはスワップポイント差が大きい傾向にあり、長期保有のポジションが多いEAの場合は、不利になることもあります。どのMT4口座が有利かは通貨ペアやポジション保有期間などによって違ってきます。
そこで作っているのが、合成スプレッド比較表です。
表向きのスプレッドに買いスワップと売りスワップの差を加味したものを合成スプレッドと名づけてみました。こういう表を作ることで、通貨ペア別に有利なMT4口座がみつけやすくなります。上記のような表を通貨ペア別に定期的に作成していくつもりですので、少しでも参考になればうれしいです。
ご希望があれば、他の通貨ペアでの比較表記事も作成しますので、メールでご依頼ください。これから口座開設するときの参考のための作成依頼でも構いません。MT4は口座開設しないとスワップポイントがわからないことも多いので、そういう使い方も有効です。
裁量トレードでスプレッド差に神経質になることはほとんどないのですが、自動売買は売買回数が多いせいかスプレッド1pipsの差で収支がかなり変わってくるのでこのような感じでやっています。
MT4 使用口座の感想
MT4は海外業者を使っている方も多いようですが、私の保有口座は日本に拠点があるところばかりです。
私が海外口座を作らない理由の一つは税務署の目です。専業トレーダーというのは、ただでさえ税務署に目をつけられやすい傾向があります。
FXブロガーで税務調査に入られた方が多いのはただの偶然ではないと思っています。
ある程度有名なFXブロガーはほとんどが税務調査に入られていますよね。こんなに税務調査が入りやすい職業は珍しいです。
そして、政府系の関連部署からは海外FXに関しては注意喚起がしょっちゅうでています。参考:無登録の海外所在業者による勧誘に関する注意喚起について 。国税庁からでたものではないのですが、こういうのは繋がっているところもあるので、注意すべきだと思っています。
海外FXの利益は総合課税が適用されるのが妥当という判断もあり、税金自体の取扱いもあやふやです。そして、海外との入出金は昔から税務署さんが目を光らせているポイントの一つでもあります。
これらの状況を見れば、海外FX口座をもって定期的に海外送金もやっているようだととても目立つと考えるのが妥当です。考えすぎかもしれませんが、私は一応注意するようにしています。
そして、今までの確定申告が完璧という自信も私にはありません。確定申告書類を毎年真面目に作ってはいますが、専門家が調べれば何かしらの間違いはでてくるだろうという気がします。
なので、一度目をつけられてしまうと追徴課税など想定外の出費が発生する可能性は十分にあります。
通常取引以外でこういうリスクを負う気にはなれませんでも、日本に拠点を置くMT4業者も情報が少ない傾向にあります。公開されているのはスプレッドくらいでスワップポイント差などは口座開設してログインしないとわからないところもあります。
参考になるかどうかわかりませんが、今使っているMT4業者で私が気に入っている部分を紹介させていただきます。
アルパリジャパン
スプレッド狭く、スワップポイント差も小さいため長期間ポジションを保有するEAでも有効な業者さんです。日本にいながら外貨証拠金で運用できる唯一のMT4業者でもあります。
私もここの証拠金は米ドルにしてあります。こうしておくことで、仮に円安傾向になった場合には取引していなくても証拠金自体が増えるというメリットもあります。
オアンダジャパン
単純なスプレッドの狭さでは 多くの通貨ペアで1番です。短期売買EAではここを使うことが多いです。ただし、スワップポイント差が大きい傾向にあり、ポジションを長期保有するEAでは不利になることもあります。
FXCMジャパン
毎月リアルトレードコンテストを開催中。私もここでの入賞を目指してEAつくりをしています。
ただ、スプレッドが他社に比べて広い傾向にあります。私も7月からコンテスト参加するつもりでいたのですが、良いEAがまだできずに入金のみで売買はまだしていません。
FXトレードフィナンシャル MT4
スプレッドがダントツに狭いとか、スワップポイント差が特別に小さいなどという際立った特徴はないのですが、全体的なバランスが良い口座です。
長期保有が多いEAなどでは総合的に見てここが有利になることがあります。 売買でGポイントが貯まるというのもちょっとうれしいポイントです。
GKFX MT4口座
取扱105通貨ペアは、おそらく業界最多と思われます。EURNOKなどのマイナー通貨でスプレッドが狭い傾向があったのですが、4月にGKFX社事情によりスプレッツドが急拡大してしまったため、運用停止中です。将来再開する可能性はあります。
MT4EA作成編目次
EAを手軽につくるやり方をまとめました。
- 第1回MT4EA作成編 RSIEAの簡単な作り方
- 第2回手順その2 EAの売買ロジックを考える
- 第3回手順その3:EA加工前の準備 EAコピーの仕方
- 第4回基本EAの変更箇所確認
- 第5回30分でできるRSI MT4EA作成編
- 第6回MT4組み込みテクニカル指標関数の使い方
- 第7回MT4でRSIEAを作る 売買シグナル部分
- 第8回決済注文プログラムはたった1行
- 第9回マジックナンバーとRSIEA検証行
- 第10回パラメーターと変数化の効果
- 第11回RSI設定使い方 3つのパターン
- 第12回RSIエグジット戦略とは
- 第13回RSIスキャルピングにも使えるこの応用形
- 第14回RSI20 RSI80の検証
- 第15回RSIの使い方 3つのポイント
- 第16回過剰最適化(カーブフィッティング)の話
- 第17回最適化はカミソリ 大怪我しないためのポイント
- 第18回RSIEA無料配布と留意点
- 第19回決済を値幅指定
- 第20回ブレイクアウトMT4無料EA検証
- 第21回EA作成早期習得のための2つのポイント
- 第22回プログラムを短くする関数化
- 第23回「Breakout1SL1.mq4」をRSI値幅決済EAへ書換え
- 第24回コメントアウト MT4でも大切な理由
- 第25回EA解説後半 EA作成上達のコツ
- 第26回RSI値幅決済EA 短期売買向
- 第27回改造EAの面白いところ
- 第28回Breakout1TS1.mq4 1粒で三度おいしい無料EA
- 第29回大量売買防止方法
- 第30回MT4運用失敗の必然性に気づく
- 第31回最適化して最高成績を選ぶ愚
- 第32回MT4 PF(プロフィットファクター)
- 第33回MT4バックテスト 私の使い方
- 第34回MT4ファンのMT4口座比較方法
- 第35回裁量トレードの方が優秀に見える理由
- 第36回MT4最初の壁「夢の過剰最適化」
- 第37回MT4で儲からないことで目覚めた