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基本EAの変更箇所確認 MT4EA作成編 第4回

前回は自作EA作成準備として「基本EAの抽出」と「EAの複製」を行いました。今回は変更部分を押さえていきます。

 

といっても、複製したEAをベースにして書き換えていくだけです。最初は何がなんだかわからないかもしれませんが、何度かやっていくうちにコツが掴めてきますので、手を動かしてやってみて下さい。

変更箇所は5つ

今回の変更箇所は大きく5箇所あります。

 

1、指標の計算

 

70〜73行の売買シグナルのための計算をする部分をRSI用に変更します。以下の部分です。

 

//指標の計算
double SlowHH = Close[iHighest(NULL,0,MODE_CLOSE,Slow_Period,2)];
double SlowLL = Close[iLowest(NULL,0,MODE_CLOSE,Slow_Period,2)];
double FastHH = Close[iHighest(NULL,0,MODE_CLOSE,Fast_Period,2)];
double FastLL = Close[iLowest(NULL,0,MODE_CLOSE,Fast_Period,2)];

 

2、買いシグナル 売りシグナル

 

79行目と86行目のif〜から始まる買いシグナルと売りシグナルを出す部分です。

 

//買いシグナル
if(pos <= 0 && Close[2] <= SlowHH && Close[1] > SlowHH)

 

売りシグナルでも似たような文章があり、それもです。

 

//売りシグナル
if(pos >= 0 && Close[2] >= SlowLL && Close[1] < SlowLL)

 

この2行です。

 

3、決済部分

 

92行目と99行目の決済シグナル部分です。

 

//買いポジションを決済する
if(pos > 0 && Close[2] >= FastLL && Close[1] < FastLL)

 

//売りポジションを決済する
if(pos < 0 && Close[2] <= FastHH && Close[1] > FastHH)

 

4、マジックナンバー

 

10行目のマジックナンバーも変更します。これは変更しなくてもプログラムは動きますが、同じマジックナンバーのEAを動かすと誤動作の原因となるため、EA同士のマジックナンバーは毎回変えるようにしておいた方が無難です。

 

//マジックナンバー
#define MAGIC 20070831

 

5、パラメーター

 

13行目と14行目のパラメーター部分です。ここをうまく使うと作ったEAを更に加工しやすくなります。

 

//パラメーター
extern int Fast_Period = 20;
extern int Slow_Period = 40;

 

以上5箇所を変更すると、ブレイクアウトEAがRSIもEAに変身します。

 

でも、最初はこのプログラムみるだけでビビりますよね。中身は簡単なので心配は要りません。しっかりやっていきましょう。

変更箇所は10分の1以下

この基本EAのプログラムは105行あります。でも変更するのは合計で11行で済みます。自作EAを作るというのを重く考えていると「本当にこれでいいの?」なんて気持ちにもなります。

 

でも、大丈夫なんです。

 

そして、このやり方で慣れてくると「なんだ、EA作りってそんなに凄いことでもないんだ」という気持ちにもなってくると思います。

 

これは、半分当たっていて半分外れています。

 

要するに、手間をかけて凄いものを作ろうとすれば時間も手間も勉強もかなり必要です。でも、基本的なテクニカル指標を組み合わせてやるだけなら、1時間もあれば作れてしまう。

 

こういう事なんですよね。基本的なもの=儲からないなんて連想するかもしれませんが、それは杞憂です。シンプルなEAでも、利益を出していくことは可能です。資金管理とルール整備も合わせてやっていくことで、MT4は有効活用できますので、少しづつしっかりと覚えていきましょう。

 

基本EAをもとに自作EAを作るといってもそれほど大袈裟なことではありません。全体が100行以上あっても変更する部分は10行程度だからです。

 

全体に10分の1程度の変更で自作EAは出来てしまいます。

 

ちなみに、残りの10分の9については全く変更を加えずにそのまま使います。最初は意味がわからなくても大丈夫です。自作EAをつくりながら少しづつ覚えていきましょう。

 

この変更の仕方は、プログラムが長くなってもあまり変わりません。

 

RSI+移動平均線などの2つか3つのチャートを組み合わせたEAもこのパターンで作れます。そして、作っていくうちに次第にちょっと難しいテクニックも自然に身についてきます。

 

ただ、今の段階では「デモトレードでのみ使用」するようにして下さい。

 

バックテストでうまくいっても実際に動かしてみると想定外の誤動作が起きることはよくあるからです。

MT4EA作成編目次

EAを手軽につくるやり方をまとめました。

 

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2014/04/09


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