弱気が大勝の芽を潰す | FX自動売買 私の基礎編 その13の2
FXの難しいところの1つは、強気すぎても弱気すぎてもいけないところです。
- 強気すぎて損切りを怠れば大損の原因となります。
- 逆に弱気気味だと大勝の芽を潰してしまうことがあります。
今回は後者の話をさせて頂きます。
そろそろ止めたい「Fx Thunder」
2日前の話
今回の記事の原稿は、2日前に書いたものです。その時点では「Fx Thunder」は6連勝中で含み益も50〜100くらいとどちらに転ぶかわからない状況でした。その夜豪ドル高騰により昨日7連勝を達成しています。
でも、2日前までは「止めるかどうか」悩んでいたのです。
なぜ勝ち続けているのに止めたいと思っていたのか。2日前のデータのまま今回の記事にさせて頂きます。
では、2日前に書いた記事をご覧下さい。
ーーーーーー
この勝ち続けることで弱気になっている状況のストラテジーがひとつあります。FXTFミラートレーダー口座で稼働中の「Fx Thunder audjpy」です。
「Fx Thunder」自体はミラートレーダー共通ストラテジーですので、シストレ24などでも稼動可能です。この連載でも、過去に「利大損小ストラテジー」の代表として取り上げたこともあります。
この「Fx Thunder」が、現在6連勝中です。
6連勝で合計利益幅1600pips×3万通貨で稼動させていますのでここ数ヶ月で50万円近くの利益を出してくれています。
ただ、6連勝の前に連敗しています。稼動させてから6連敗しています。
その6連敗でー600pipsで約18万円損切りしているので、差引き30万円の利益というところです。
6勝6敗で+30万円というのが稼動してからここまでの成績です。
問題はこれからです。
私の停止ルールでは、次に損切りがあれば停止させるつもりなので連勝中は止めないことになっています。
ただ、過去の売買記録をみると大体6連勝で終わっていることが多いのです。
そこで、私の弱気の虫がでてきています。
「連勝はそろそろ止まるだろう。今止めておけば損切りにあわなくていいから大きな利益が残る気がする。しかも、今は含み益だから決済すれば更に利益も増える」
こういう気持ちが数日前からちょこちょこと出ているのです。
その度に、「まだ停止ルールには該当していないから止めない」と自分に言い聞かせているところです。ここは意地でも停止ルールに該当するまでは稼動させるつもりではあります。
これは、「大きく稼げるチャンスを止めない」という意味もあります。
大きく稼げるチャンスとは
FXだけでなく相場運用で大きく稼げる局面には、お決まりのパターンがあります。その1つはこれです。
「今までとは違うルールで相場が大きく動き出した時」
相場師達の儲け話を読んでいてもそうです。彼らが巨額の利益を出すのは決まって「想定外の相場展開」の時期です。
現在でもこれは当てはまります。
例えば、リーマンショックなどがそうです。スワップ投資をしていた私は、当時負け組ですが反対の戦略で大きく利益を出した方もいるはずです。
今の円安相場もそうです。
日本経済の現状と安部政権の政策次第では、ここ数年の円高気味の往来相場が終わる可能性があります。
例えば、豪ドルは過去3年くらい70〜90円くらいの範囲で往来相場を続けていました。
今回の豪ドル上昇は、そこを突き抜ける形になってきています。これまでの流れに慣れてきた多くの投資家にとっては「想定外の相場展開」です。
私も裁量トレードで豪ドルの買いポジションを保有したままですが、それは「場帳・グラフではまだ売りではない」から持っているだけです。
気持ちとしては、「そろそろ売りだろ」と思っています。
話を自動売買に戻します。
自動売買では裁量トレードほど大袈裟ではありませんが、ちょっとだけ似た部分があります。
今まで不調だったりほどほどの調子だったストラテジーが大きく稼げるのは「想定外の相場展開」のときが多いのです。
そんな流れに乗って利益を出しているのが「Fx Thunder」です。
次は損切りとなる可能性は高いのですが、それでも大きく利益を出すチャンスでもあります。自分の心に弱気が出ても大勝の芽は潰してはいけないということです。
大勝の芽は潰さない
今後、「Fx Thunder audjpy」が8連勝以上する可能性も当然あります。そして波に乗ってしまえば、10連勝以上となるかもしれません。
10連勝となれば、このストラテジーだけであと30万円以上の利益が出ます。
過去には起きなくてもこれから起きることは沢山あります。そういう時が大きな稼ぎ時となります。
「大勝の芽は潰さない」
これは、私がストラテジー停止ルールを作る際に留意している事項の一つです。
ちなみに、この後いつもの通り損切りになると、このストラテジーは大体ー100で損切りなので2つのポジション合計で200pips×3万通貨で6万円の損切りとなります。
これくらいの損切りが起きるという覚悟だけは決めてあります。
この辺は、部下を育てようというのと似ています。誰でもそうなのですが、「他人の欠点をみつけて叱る」ことは出来ても「他人の長所を見つけて褒める」のはなかなかできません。
褒めるは甘やかすとも違います。部下を褒め続けて長所を伸ばしてやるには我慢と根気も必要です。
自動売買のストラテジーを使うときにも同様の発想が有効です。
ストラテジーの欠点を制御するだけでなく、長所が伸びているときにガンガン伸ばしてやるという発想です。
連勝のときは、長所が爆発しているときです。
自分の弱気などが原因で、その連勝を止めてはいけないと思っています。
でも、たまに止めちゃうんですけどね。
そこが、私の未熟な部分です。
FX自動売買 私の基礎編目次 | FX自動売買比較
FX自動売買で大切にしている考え方をまとめているのが私の基礎編です。
- その1勝利へのこだわりと限界のうけいれ
- その1の2相場で儲ける2つの方法
- その2FX自動売買 韓非子にまなぶ理論と運用技術
- その3リバモアに学ぶ努力の仕方
- その4自動売買でもポジポジ病にご注意
- その5の1ストラテジーの選び方 戦う前に勝つにはどうするか
- その5の2最大ドローダウンと己の力量の見極め
- その6ナポレオンに学ぶ 自動売買ルールの磨き方
- その7世界最強ナポレオン軍団に学ぶFX自動売買ルール
- その7の2自動売買ストラテジールール 私の事例
- その8羽生善治棋士に学ぶ自動売買ストラテジー欠点対処法
- その9FX自動売買が勝機をつかみやすい理由
- その9の2自動売買失敗 最悪のシナリオの想定とは
- その10リスクを取らないリスク
- その11ミラートレーダーウォッチリスト 焦り防止活用法
- その12自動売買で儲けるための根源
- その12の2FX自動売買失敗 私のお決まりパターン
- その13自動売買好調なときは中庸の心
- その13の2弱気が大勝の芽を潰す
- その13の3負けやすいお金でFX運用していませんか
- その14谷川浩司棋士から学ぶFX大損防止法
- その15FXブログの利益記事が気になったら読む
- その16ロスチャイルド家訓「僥倖を夢見るな」の真骨頂
- その17自動売買で利益が増大するコツ
- その18FX自動売買生活スケジュール
- その19FX自動売買 日々の留意事項
- 最終回FX自動売買運用 今後の課題
これからFX自動売買を始めようと思っている方は以下の体験談も参考になるかもしれません。