負けやすいお金でFX運用していませんか | FX自動売買 私の基礎編 その13の3
相場の世界で昔からある使われている言葉のひとつに、「負けやすいお金」というのが存在します。このお金を使うと運用がうまくいかないと言われているお金です。
「そのお金を使うと運用技術がいかに優れていても失敗する」
これは、例えばこういうことです。
- 使途の決まったお金で相場をやってはいけない
- 借金で相場をやってはいけない
そんなの常識と思う方もいれば、「なんで?関係ないじゃん?」という方もいるでしょう。
これらがうまくいかない理由は、前回まで書いた「追い詰められた心境になる」ということです。
なかには、気にならない強心臓の方も中にはいるかもしれませんが、普通の人はほとんどダメです。
読者からのメールでも、たまにこういったお金で運用をしたいという相談があります。私はこういう相談を受けた場合は、基本的にFX運用はしないようアドバイスさせていただいております。
このお金はFXには使わず銀行預金など元本保証のものにしておいた方が良いと思います。
FXは、今後余裕資金が出来たらやればいいです。
相場が逃げませんからいつ始めても利益を出すチャンスはありますよ。
こんな感じです。
もしかすると、読者の中でもこういったお金でFX運用をしたくなるときがくるかもしれません。参考までに私の職場の先輩の話を書かせて頂きます。
「お気楽FX 相場生活入門」 1月17日 更新情報
- その13の3負けやすいお金でFX運用していませんか
- その14谷川浩司棋士から学ぶFX大損防止法
- その15FXブログの利益記事が気になったら読む
- その16ロスチャイルド家訓「僥倖を夢見るな」の真骨頂
- その17自動売買で利益が増大するコツ
- その18FX自動売買生活スケジュール
- その19FX自動売買 日々の留意事項
- 最終回FX自動売買運用 今後の課題
借金で金相場の話
私が証券会社に勤めていたときの先輩の話です。
その方は、私に林先生の存在と運その用法の素晴らしさを教えてくれた一人でした。
私と同様に場帳とグラフをつけていた仲間です。といっても、証券会社社員は株式投資での運用は社内規定で禁止されています。私達が自分のお金で運用していたのは商品先物です。
その先輩は最初小豆相場で着実に利益を出していたのですが、いつの頃か金相場に手を出していました。
金相場は、先物相場の中でも難しい商品でセミプロ以上で手を出している人は少ないということはその先輩も知っています。
私自身、自分より運用技術が上の先輩がやっている事なので「多分、大丈夫だろ」と思っていました。
後で知ったことなのですが・・・・・
利益がでていた小豆運用を止めて金相場を始めた理由・・・それは借金でした。
先輩は、林先生の運用法に出会う前に先物相場で大きな損を出して借金を抱えていたのです。その金額は20年前の時点で1千万円以上あったようです。
林先生の手法を下に小豆相場でちょこちょこと利益を出していたのですが、それでは借金返済が進まないために大勝負に出たのです。
結果は・・・・・大失敗でした。
私が、証券会社退職をするころには借金が更に膨らみ当時「トイチ」と呼ばれた高利貸しからお金を借りるまでになっていたのです。
それも数社から借り、お金を借りては他の高利貸し業者の利息返済に充てるという自転車操業の日々です。
それでも、相場運用は止めなかったようですが、追い詰められたその心境ではうまくいくはずがありません。
この方とは、転職後交流は全くありません。数年後、妻(妻も同じ証券会社勤務でした)が友人を通じて自己破産して失踪したらしいということを知りました。
無論、証券会社は退職しています。友人達や親類には借金を残し、離婚して行方不明となってしまったのです。
この実話は、私の中でも大きな教訓として残っています。
FXでも同じ
幸い、自動売買を借金でやっているという方はまだ聞いたことがありません。スワップ投資では、数年前に実際にいました。当時、レバレッジ5倍くらいでスワップ投資をすると年利40%くらいになったため、借金をしても儲かると考えたようです。
このやり方は、円高のときに含み損を抱えて崩壊して、借金を増やす結果になったようです。
損切り当たり前の自動売買を借金でやるというのは、あまり思いつかないことかもしれません。
でも、自動売買でも使途の決まったお金で運用したいという相談は結構あります。
「この100万円は将来の子供の進学資金で絶対に減らせないんです。年利10%でもいいので確実に増やせる方法はないでしょうか。」
「このお金で生活費をなんとしても稼ごうと思います。」
「自動売買が儲かると聞いたのでやってみたいんです」
こういうパターンは、なかなか厳しいです。それは、多くの方がご理解されているはずです。
自分を追い詰めたら負け
「負けやすいお金」全てに共通するのが「自分を追い詰めたら負け」ということです。自動売買を続けていくと時には苦しい局面もあるかもしれません。
その時には、今回記事を思い出していただければと思います。
次回、その14です。
FX自動売買 私の基礎編目次 | FX自動売買比較
FX自動売買で大切にしている考え方をまとめているのが私の基礎編です。
- その1勝利へのこだわりと限界のうけいれ
- その1の2相場で儲ける2つの方法
- その2FX自動売買 韓非子にまなぶ理論と運用技術
- その3リバモアに学ぶ努力の仕方
- その4自動売買でもポジポジ病にご注意
- その5の1ストラテジーの選び方 戦う前に勝つにはどうするか
- その5の2最大ドローダウンと己の力量の見極め
- その6ナポレオンに学ぶ 自動売買ルールの磨き方
- その7世界最強ナポレオン軍団に学ぶFX自動売買ルール
- その7の2自動売買ストラテジールール 私の事例
- その8羽生善治棋士に学ぶ自動売買ストラテジー欠点対処法
- その9FX自動売買が勝機をつかみやすい理由
- その9の2自動売買失敗 最悪のシナリオの想定とは
- その10リスクを取らないリスク
- その11ミラートレーダーウォッチリスト 焦り防止活用法
- その12自動売買で儲けるための根源
- その12の2FX自動売買失敗 私のお決まりパターン
- その13自動売買好調なときは中庸の心
- その13の2弱気が大勝の芽を潰す
- その13の3負けやすいお金でFX運用していませんか
- その14谷川浩司棋士から学ぶFX大損防止法
- その15FXブログの利益記事が気になったら読む
- その16ロスチャイルド家訓「僥倖を夢見るな」の真骨頂
- その17自動売買で利益が増大するコツ
- その18FX自動売買生活スケジュール
- その19FX自動売買 日々の留意事項
- 最終回FX自動売買運用 今後の課題
これからFX自動売買を始めようと思っている方は以下の体験談も参考になるかもしれません。