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リスクを取らないリスク | FX自動売買 私の基礎編 その10

 

リスクを取らないことは最大のリスクである      〜羽生善治

 

リスクを取らないリスクとは

この言葉は、深そうでいまひとつ意味が通じないかもしれません。

 

でも、これも自動売買をやっていく上で心得ておくべき基本項目の1つだと思っています。

 

FX自動売買が低リスクで安全な運用だという幻想はこの記事を読まれている皆様はお持ちではないと思います。

 

自動売買を成功させるためには、リスクを的確に理解しておくことが大切となります。そしてリスクをある程度取ることが成功への道でもあります。多くの投資家がリスクを減らすために様々な工夫を自動売買で試みています。

  • ストラテジーの入れ替え
  • ストラテジーのいじり方
  • レバレッジのとり方
  • 資金管理の仕方

どれも、リスクを減らすことは重要なのですが、いきすぎると違う方向にいってしまったりします。

 

羽生棋士は、著書「大局観」の中でこう書いています。

 

リスクを取らないことが最大のリスクだと私は思っている。

 

なぜなら、今日勝つ確率が最も高い戦法は、3年もたてば完全に時代遅れになっているからだ。

 

同じ戦法を手堅く取り続けるということは、一見すると最も安全なやり方のように思えるが、長いスパンで考えたら、実はもっともリスキーなやり方なのである。

 

将棋の世界は日々進化しています。FX自動売買も将棋の世界と似たような状況があります。自動売買でもリスクを取らないことを重点に置きすぎるとなぜか失敗してしまう傾向があるようです。

 

為替変動の方向性は、数ヶ月もすれば大きく変わります。

 

方向性が変われば、ストラテジーも変えねばいけません。

 

その時の「ストラテジーの入れ替え基準」も年月が経てば変化していかざるを得なくなります。

 

昔の安全策は、未来の危険策となることもありえます。

 

ここは、自動売買と裁量トレードで大きく異なる部分です。

100年前のやり方が通じる裁量トレード

裁量トレードであれば、昔からやっている方法をそのままやっていても通じます。私のやっている「場帳・グラフによるサヤすべり取り」などもその1つです。

 

これと似たような方法は数百年前から現在までヨーロッパの富豪達もやっているとも言われています。私は、商品先物でやっていた方法をFXでほぼそのままやっています。

 

基本部分は商品先物でやっていた内容とほぼそのままです。

 

なんで裁量トレードは昔のやり方が通用するのかという疑問もあるかもしれません。

 

私見ですが、人間のほうが機会よりも柔軟性があるからだと思います。裁量トレードで使う場帳やグラフの見方自体が、直感的な部分が多く、ルールに縛られない部分があります。

 

臨機応変の対応ができるところが裁量トレードの強みです。

 

その点、自動売買はプログラムできっちり管理されているため「変化に弱い」という欠点があります。

 

単独のストラテジーは、為替の流れが大きく変われば、使い物にならなくなるものもあります。

 

だからこそ、ストラテジーの入れ替えが必要なんですよね。

 

「リスクを取らないリスク」についての具体例をもう1つご紹介しておきます。

一見リスク低いと思われているやり方

例えば、リスクを減らせると思われているやり方の1つとして「みんなが利益を出しているストラテジーを使う」という考え方があります。

 

各種ブログやFX業者さんの情報で最も評判の良いストラテジーを使おうという発想です。

 

このやり方は、一見リスクが少なく感じるかもしれませんが、裏を返せばリスクがかなり高い可能性のある方法でもあります。

 

全てのストラテジーには好不調の波があります。

 

多くの人が既に利益を出しているということは、好調になってからかなりの時間が経っているということになります。

 

好調期が長ければ、そろそろ不調期に突入するリスクが高まってきているという見方が出来ます。

 

利益を出したという声が多くて、高評価であればあるほどこのリスクは高くなります。

 

裁量トレードでも、まだ上がると感じて高値を掴んでしまう「高値掴み」という現象がありますが、それと似たような状況です。

 

人間の本能なのかもしれませんが、「儲かった」という声が多ければ多いほど、「一刻も早く稼動させないと儲けそこなう」という気持ちが強くなり、吸い寄せられるようにストラテジーを稼動させたくなるものです。

 

でも、そういう気持ちが強いときほどちょっと冷静になってそのストラテジーを見つめなおしてみましょう。

 

「稼動を見送った」後に、そういう高評判ストラテジーは好成績を連発し続けるかもしれません。でも、長い目でみるとあまり近づかない方が正解だったというケースが多い気がします。

 

自動売買ブログで紹介されているストラテジーを使うときなどは、評判よすぎる場合は「連敗したらすぐい逃げる」などの止め時を決めたりして、不調期突入の対策を考えておきましょう。

 

次回へ続きます。

FX自動売買 私の基礎編目次 | FX自動売買比較

FX自動売買で大切にしている考え方をまとめているのが私の基礎編です。

 

 

これからFX自動売買を始めようと思っている方は以下の体験談も参考になるかもしれません。

FX自動売買の実践 私の苦労談

FX自動売買2012 システム紹介編 目次

2012/12/20


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