ユーロドル(EURUSD) MT4合成スプレッド比較
MT4での自動売買でよく使う通貨ペアのひとつがユーロドル(EURUSD)です。私の自作EAでも、ユーロドルは主役通貨ペアです。どこのMT4業者でも、ユーロドルの表向きのスプレッドは低いのですが、合成スプレッドでの比較になるとちょっと様子が違ってきます。
合成スプレッド比較表は、表向きのスプレッド+スワップポイント差による投資家負担部分の総計をまとめたものです。
この比較表は、MT4自動売買でどれくらいの投資家負担があるのかの参考になるはずです。
スワップポイント差による投資家負担はちょっとわかりにくいのですが、例えば買いスワップ4円・売りスワップー7円で両建てポジションを持ったと仮定するとわかりやすいと思います。この両建てを1日保有するとスワップポイント差の3円分だけマイナスになります。これが、スワップポイント差による投資家負担です。
1万通貨で10円は0.1pipsに相当しますので長期間で見れば、売りポジションと買いポジションの両方が同じくらいの割合で発生するのが普通のMT4運用では、この投資家負担が積もっていくことになります。少しでも有利なMT4業者を検討するという意味ではこの合成スプレッドは参考になるだろうと思います。
ユーロドル(EURUSD) MT4基礎データーと比較表
今回の比較の基礎数値は、2014年7月のデータを使用しています。
ユーロドル(EURUSD)スワップポイント 基礎データ
買いスワップ |
売りスワップ |
スワップ差 |
|
---|---|---|---|
OANDA Japan |
−3.53 |
−12.26 |
約16 |
FXTF MT4 |
−6 |
3 |
3 |
FXTF MT4 |
−7 |
4 |
3 |
スワップ差計算式:買いスワップ+売りスワップ=絶対値||。
売買数量1万通貨、アルパリジャパンはスタンダード口座、OANDAJAPANはベーシックコースのスプレッドを使用しています。この基礎データーをもとに作成したのが以下の合成スプレッド比較表です。スワップ差は、両建てした場合の1日の負担額なので、片張りが基本の自動売買では半分(÷2)で計算しています。
ユーロドル(EURUSD) 合成スプレッド表
スプレッド |
スワップ差÷2 |
合成スプレッド 1日 |
スワップ差÷2 10日分 |
合成スプレッド 10日 |
|
---|---|---|---|---|---|
OANDA Japan |
0.5 |
8 |
0.58 |
80 |
1.3 |
FXTF MT4 |
0.9 |
1.5 |
0.915 |
15 |
1.05 |
FXTF MT4 |
2.5 |
1.5 |
2.515 |
15 |
2.65 |
単位pips。スワップポイント差10円=0.1pipsで換算しています。
MT4で使われているEAはポジションを短期売買の傾向があります。それ故、基本的には合成スプレッド1日の部分を参考にすれば良いかなという気がします。ただ、自作EAなどでポジションを長期保有するような場合には、合成スプレッド10日が参考にされてください。
今回の比較では、スキャル・デイトレ系の短期売買型EAを使うのであればOANDA Japan、数日ポジションを保有するタイプであればFXTF MT4が有利という結果になりました。