無税範囲でやるFX 豪ドル円暴落のための備え
無税範囲でやるFXのリスクは2つあります。
- スワップポイント変動
- 暴落時の許容度
スワップポイント変動
ご存知のとおりスワップポイントは変動します。無税範囲でFXをやる場合は、その変動には注意しておく必要があります。
スワップポイントの大きな変動要因は二つです。
- 政策金利変動
- 為替変動
豪ドル円であれば豪と日本の金利変動の影響を強く受けます。日本の金利はここ数年ほとんど変動はないため、現状は豪の金利中心に注意していくことになります。
もう一つ、基本的に「円安になればスワップポイントが増加しやすい」という傾向にも注意しておきましょう。
特に「スワップポイントが増加傾向にある時」に注意が必要です。
普通のスワップ投資であれば、毎日の受取スワップポイントが増えるのはうれしいのですが、無税の範囲でやっている場合はその枠を超えてしまう可能性がでてくるので、ポジションを減らすなどの調整が必要なときもあります。
豪ドル円暴落時の許容度
前回、レバレッジ1.5倍〜2倍以内くらいでポジションを作っていけば大概の変動には耐えられるということを書きました。
これでリー万・ショックも乗り切ってはいるのですが、あくまで「私の場合」です。この許容度は、人によって違います。
暴落のときはどこまでも底なしに落ちていくような錯覚がおきることはよくあります。その錯覚が大きくなるとだんだんと恐怖に変わっていきます。恐怖をどこまで受け入れられるのかが許容度の目安になります。
投資家それぞれの許容度は、経験してみないとわからない部分があります。
経験上わかっているのは、最初は誰もがかなりのリスクを許容できると思ってしまうのですが、実際には含み損が膨らんでくると耐え切れなくなってしまうケースが多いということです。
この点を踏まえて、最初はかなり余裕をもってやって頂きたいのです。
ポジションを作るタイミング
スワップ放置ポジションは、「高値圏でポジションは作らず、ある程度安くなるのを待つ」と放ったらかしで少しくらいの暴落があっても含み損は膨らみにくくなります。
これだけ書くと、そんなの当然だろ。でも、そんなに理想どおりには作れないだろ!とお叱りを受けそうです。
でも、出来ないわけではありません。ある程度はできます。勿論、完璧ではありませんけどね。
この運用でポジションを作るタイミングとしては以下のページも参考にして頂けるかもしれません。
参考:資産倍増計画
この運用では、豪ドルがある程度下げてきたときのみポジションを作っています。そのせいか2010年の本格開始以来ポジションは大きな含み損をつくったことがありません。
今後もこのままいけるかどうかは保証できませんが、ポジション作成の目安の一つにはして頂けるのではないかと思っています。
気楽にやっている割には、なかなか順調に資金が増えているのでポジションをもっと増やしたいという欲もたまにでます。でも、その気持ちを押さえ込みながら続けているのが良いようです。
「気合を入れると心の余裕が減ることがある」
こういう運用法は、心の余裕がなくなってくると、いつもの売買が出来なくなったりするんです。なので、今のままいく予定です。
ちなみに、この運用法では今月もポジションを作っています。でも、来月以降豪ドル円の上昇が続くようであれば、ポジションは作らない予定です。
資産倍増計画口座では、上げ相場を追いかけていくポジションは基本的に作りません。
この運用法で追加ポジション作成は、そろそろ見送りの時期に入ろうとしています。
無税範囲でのスワップ投資でも、より安全にやるための目安になればと思います。
FX税金2013 目次
- 第1回知るだけで差がつく FX税金2013年
- 第2回復興税で税金の増える人減る人
- 第3回fx税金払わないですむ3つの基準
- 第4回無税のはずが税金70万円の笑えない話
- 第5回無税範囲でやるFXのやり方 その1
- 第6回豪ドル円暴落のための備え
- 第7回FX確定申告必要書類まとめ
- 第8回税務調査 加算税減らす窮余の3策
- 第9回FX・株式税務調査 都市伝説
- 第10回FX税金は税率ではなく負担率 専業主婦36%
- 第11回専業トレーダー自営業のFX税金
- 第12回税金からみた専業トレーダーになる目安
- 第13回専業トレーダーが税金上不利になる3つの理由
- 第14回大敗大勝のジンクスと損失繰越
- 第15回FX損益通算と金融所得課税の一体化問題
- 第16回国民年金・国民健康保険料 節約の一手
- 第17回必要経費と損失繰越で税金がこれだけ違う
- 第18回所得控除 税金を減らすポイントその2
- 第19回全額掛金控除 国民年金基金の資産効果
- 第20回専業トレーダーが確定拠出年金を始めた理由
- 第21回確定拠出年金 元本割れが気になったら読む記事
- 第22回税金還付をキャッシュバックと考えてみる
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- 第24回確定拠出年金 給付手数料節約の小技
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- 第27回元本確保型の欠点 インフレリスクとは
- 第28回インフレ時代の資産運用
- 第29回投資家の選択リスク
- 第30回ドルコスト平均法の効果と試練
- 第31回NISAに応用できるFX運用法
- 第32回ふるさと納税 2013
- 第33回ふるさと納税 手続きと手順
- 第34回FX税金2013 NEVERまとめ