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復興税で税金の増える人減る人 FX税金編

今回は今年の大きな改正点である「復興税」についてです。

復興特別所得税とFX税金

FXの税金は申告分離20%となっています。でも、今年からは単純に20%というわけにはいかなくなります。2013年より所得税には復興特別所得税がかかるためです

 

この影響はFXや株式取引にもあります。

 

GMOクリック証券HPより2011年12月2日に、東日本大震災からの復興施策に必要な財源確保に関する特別措置法が公布されました。このため、2013年1月1日から2037年12月31日までの25年間、復興特別所得税として所得税額に2.1%が上乗せされます。

 

FXの税率20%は、所得税15%・地方税5%に分かれます。

 

復興特別所得税は、所得税にかかり地方税にはかかりません。そのため、計算式はこうなります。

 

復興特別所得税 計算式

 

  • 復興特別所得税 15%×0.021=0.315%
  • FXの税金合計 20%+0.315% = 20.315%

 

2012より、ちょっと高くなりますね。100万円の利益で3150円というところです。個人口座でFXをやっている方は、税金が増えることになります。

 

法人口座は、ちょっと事情が違います。

 

法人口座では、復興特別法人税というのがかかります。法人税の10%なのでなかなか高率です。でも、法人の場合、ちょっとヒネりがあります。

法人の復興税

法人口座をお持ちの方は、復興特別法人税がかかります。10%の税率だけみると、かなりの増税という気がしてしまいます。でも、法人の場合は法人税率そのものが下がっています。

 

中小法人だとこうなっています。

 

  • 年800万円以下の部分 18% ⇒ 15%
  • 年800万円超の部分  30% ⇒ 25.5%

 

このため、10%の復興特別法人税がかかるとこうなります。

 

  • 15% × 1.1 = 16.5%
  • 25.5% × 1.1 = 28.05%

 

税率だけみると税率が下がっています。

 

法人の場合は、他の改正も絡んでくるんで単純にはいえないのですが、復興特別法人税が純粋に上乗せになるわけではありません。復興特別法人税を払っても実際には税金が減るケースも多いようです。

 

ここが税金の不思議なところですね。日本の法人税が世界的にも高いという批判を受けているので、それに配慮したためかもしれません。

 

でも、復興のための資金は必要だから個人にだけ課税すれば「法人優遇」と批判されます。こういう事情から、表向き復興法人特別税ができたという流れもあるかもしれ、あせmm。

 

実際、当時こういう批判記事もありました。

 

参考:マスコミが正しく報じない「復興増税」

 

確かに、復興税が始まって法人の税金が減るという話はあまり聞かなかった気がしますね。

法人口座と個人口座で差

まとめると、同じFX取引でも法人口座と個人口座のどちらで運用しているか差が出てきます。法人口座であれば今年からは「少し減税」の可能性が高く、個人口座であれば今年からは「少し増税」ということになります。

 

だからといって、法人口座でやろうとはならないんですけどね。法人の場合、法人税のほかにも払う税金がいろいろあるからね。県税・市民税・事業税と合わせると20%は軽く超えてしまいます。

 

法人口座・個人口座のどちらで運用するかは悩ましい部分ではあります。私は、まだまだ個人口座運用中心で行く予定です。

FX税金2013 目次

2013/09/07


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