スルガ銀行確定拠出年金管理口座からみる投資家の選択リスク
確定拠出年金は、どのような運用商品を選ぶかによって将来受取れる年金額が大きく左右されます。それ故、加入者が運用商品をコロコロと変更することもあるかもしれません。確定拠出年金に加入すると加入者ごとに口座番号(ID)が発行されて運用し状況がいつでも確認できるようになります。運用商品の変更も簡単にできます。
もしかすると確定拠出年金の一番のリスクはここかもしれません。
私が2013年11月から始めるスルガ銀行の口座管理画面をもとにこの投資家の選択リスクについて説明させて頂きます。まずは、口座管理画面をご覧下さい。12月からの運用開始のため、11月19日現在はまだ運用は始まっておりません。今後、運用成績情況などもご紹介していく予定にしています。
ここでからログインです。スルガ銀行の運営管理機関はSBIベネフィットシステムです。そのため、口座管理画面もSBIベネフィットシステムを使用します。
掛金の運用商品への配分状況を確認できます。配分変更も手軽です、
運用方針変更検討の際に便利な画面です。
口座管理画面全体をさらっとみて、派手さはないのですがわかりやすく操作しやすいという印象を持ちました。確定拠出年金ならではの難しい語句の説明が随所にあるため、使いやすい気がします。
簡単というのがくせ者
簡単というのは当然評価すべきことですが、長期運用上はとても注意すべき部分でもあります。ちょこちょこ変更は運用上不利になることが多いからです
多分、配分変更やスイッチングを頻繁にやっている人の運用成績はそれほど良くはないだろうと思います。
なぜなら、運用リスクのある商品は、ほぼ例外なく好不調の波があります。いつまでも不調の運用商品、逆にいつも好調な運用商品、ともにまずありません。そして、運用商品の変更検討のタイミングは、誰もが大体同じです。
「運用成績が不調の時」
これは、当然といえば当然かもしれません。でも、このタイミングでの変更は、思い切りうまくいくことあるのですが、裏目にでることも多くなります。
株式やFXの運用でうまくいかない時期には「天井で買い、底で売る」というパターンになるのですが、確定拠出年金でも運用商品の変更タイミングが悪いと同様の状況になる可能性があります。変更後に好調になるこという悔しい思いもするかもしれません。
特に含み損が拡大している時期のスイッチングはかなり慎重にやるべきです。私は、含み損が拡大している時期こそ続けるようにしています。
相場環境と運用方針がよほどおかしくない限り、成績はいずれ回復してきます。毎月定額の掛金なので、下げている時期には、いつもより沢山買えます。安値で沢山買えれば、買い平均値を下げていけます。そして、運用環境が好転してきたときには、利益を享受しやすくなります。
価格下落期というのは、ドルコスト平均法のメリットを大きく活かす時期という見方もできます。私が、過去25年の投資歴のなかで数回やったドルコスト平均法系運用は、全てこの方針でやって最終的に利益となっています。
無論、だから必勝法というわけでも将来の成功を保証できるわけではありません。ただ、「調子が悪くても我慢した方が良い時期がある」というのはご理解頂ければと思います。確定拠出年金もドルコスト平均法をうまく機能させられるかどうかば、成功の鍵となります。
ドルコスト平均法を活用した積立投資は、私もFXでやっています。
この2013年11月現時点のグラフだけみると、気楽に着実に増えているという印象を持つかもしれません。でも、この運用はまだまだ大した下げも経験していないためです。もう少し大きめの豪ドルの下げがあれば、本当の意味でドルコスト平均法の特徴をよく示したグラフとなってくれるはずです。
間違っても、ドルコスト平均法は簡単に儲かるという安直な印象は持たないで下さいね。ドルコスト平均法運用は。それなりの試練があるのが普通です。次回、その辺についてまとめます。
参考:純ドルコスト平均法の活用法 関連ページ紹介
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