ふるさと納税 手続きと手順
本当に税金が減るかなど、最初はいろいろ不安になるのが「ふるさと納税」です。最初は小額でやって仕組みを確認するというのもよいかもしれませんね。
ふるさと納税の手順
去年この「ふるさと納税」の記事を書いたときには、「本当に税金が減るのか」という質問も沢山いただきました。私も初めてだったこともあり、「多分、大丈夫だと思います」という自信のない返事をしていたのですが、無事税金も減り実質2000円の負担で済みました。
やっと、少しは自信をもって語れます。
そして、おいしい特産物を沢山いただきました。昨年は、牛肉やソーセージなどを中心に頂いたので、なかなか食べきれずに数ヶ月楽しめました。まず事前準備で抑えておくべきことがあります。
ふるさと納税は、地方税の1割の範囲内で行うと実質負担が約2000円で収まる仕組みです。これを超えて行うと負担額が大きくなるので、ご注意ください。
ふるさと納税は、以下の流れで行います。
まず、どこの自治体に寄付をするかを決めます。ふるさと納税関連サイトはここ一年でかなり増えてきているのですが、私は「ふるさとチョイス」あたりを中心に利用しています。
他にも多くの紹介サイトがあるので、いろいろみながら納税先を決めて申込みをします。基本的には、納税先の市役所HPで申し込みます。ただ、最近は申込み事務を代行しているサイトもあり、自治体によってはそのサイトに全て任せているというところも出てきています。
申し込むと数日以内に、振込み案内のメールが自治体より届きます。
自治体を決めたら寄付をします。寄付方法は、自治体ごとにバラバラです。寄付方法は大きく3通りほどあります。
- 銀行振込(手数料 振込人負担)
- 振込用紙が送付されてきて郵便局などで納付する(手数料無料)。
- クレジットカード決済(ポイントもつく事多し)
こう書くと3番目のクレジットカード決済が出来てポイントも獲得できる自治体を中心に探す方がいるのですが、それは止めたほうが良いです。
全般的にクレジットカード決済が出来る自治体の記念品は、ちょっとショボ目の傾向があるように感じます。クレジットカード決済は、その自治体がクレジットカード会社に手数料を払わねばならないため、その分記念品への予算が減ってしまうからかもしれません。←あくまで私の推測ですけどね。
なので、ふるさと納税をしようと決めた自治体がクレジットカード決済をたまたま採用しているときは利用するという感じで選んだほうがお得感は高いと思います。
私が今年寄付した先も銀行振込のみ可能という自治体でした。住信SBIネット銀行の月3回の無料振込枠を使っています。
住信SBIネット銀行に限らず、ネット銀行口座は無料振込枠があるところが多いので、そういう銀行口座を持っておくとこういう時に便利です。
寄付する時期も重要です。
来年の確定申告に間に合わせるには2013年中に寄付をする必要があります。今の時期は問題ありませんが、12月下旬に寄付する場合は2013年の扱いになるかどうか微妙になります。不安なときは、予め寄付先の自治体に確認しましょう。特に12月25日以降に寄付する場合は要注意です。
私も、昨年は12月20日ごろから始めたためかなりバタバタしました。結局全件3月の確定申告に間に合ったのですが、一日違うと間に合わなかった自治体もありました。
寄付すると寄付金受領証明書が、寄付先の自治体より発行されます。
確定申告時にはこの証明書を添付します。大事に保管しておきましょう。
ほとんどのケースで、この証明書が届いた後に記念品が届きます。届く時期は自治体によってバラバラです。ちなみに、今年の記念品は11月27日に届きました。
これまでで一番早かったです。
寄付先の温泉地情報をみたところ、なんと「半額キャンペーン」など実施していて1泊3000円からのプランもあります。来年雪が解けてから使おうかと思っていたのですが、それまで待てないかもしれません。
まだ雪も降っていないみたいですしね。
私事はさておき、話を続けます。
来年2月中旬になったら確定書提出です。ふるさと納税をした場合、確定申告所の所定欄に記入します。寄付金受領証明書もFXの年間報告書と一緒に提出して手続き完了です。
ちなみに年末調整では駄目です。
サラリーマンの方も確定申告が必要です。ただ、手間はかからないのでFX投資家はFX申告のついでにちょっと書類記入すればいいだけです。
この確定申告段階で所得税が減ります。
ふるさと納税を行うことで、寄付金として確定申告時の所得税を減らすとともに、翌年の地方税も減額されます。これは、地方税の納付通知書が届く時期に確認できます。
ふるさと納税は、計算式がちょっと複雑です。所得税計算のときに使用する税率によって所得税と地方税の減る割合が違ってきます。昨年の私の事例を書き出すとこうなっています。
寄付金額 |
50,000円 |
---|---|
所得税減額分 |
4,800円 |
市民税減額分 |
25,920円 |
県民税減額分 |
17,280円 |
税金減額合計 |
48,000円 |
実質負担額 |
50000円ー48000円=2,000円 |
地方税の一割という目安を守ってやれば合計で「寄付金額ー2000円」の税金が減るはずです。でも、地方税の計算書が届いたら計算して確認してみてください。複雑な計算式よりも実際の税金減額分を計算すれば納得できるはずです。
医療費控除や生命保険控除より楽 最初だけとまどう
こう長々と書くとふるさと納税の手続きがとても難しく感じるかもしれません。でも、実際はかなり簡単です。医療費控除や生命保険料控除の方が記入方法が難しいです。
一度やれば慣れますので心配無用です。
私も、毎年お楽しみの恒例行事として続けるつもりです。
FX税金2013 目次
- 第1回知るだけで差がつく FX税金2013年
- 第2回復興税で税金の増える人減る人
- 第3回fx税金払わないですむ3つの基準
- 第4回無税のはずが税金70万円の笑えない話
- 第5回無税範囲でやるFXのやり方 その1
- 第6回豪ドル円暴落のための備え
- 第7回FX確定申告必要書類まとめ
- 第8回税務調査 加算税減らす窮余の3策
- 第9回FX・株式税務調査 都市伝説
- 第10回FX税金は税率ではなく負担率 専業主婦36%
- 第11回専業トレーダー自営業のFX税金
- 第12回税金からみた専業トレーダーになる目安
- 第13回専業トレーダーが税金上不利になる3つの理由
- 第14回大敗大勝のジンクスと損失繰越
- 第15回FX損益通算と金融所得課税の一体化問題
- 第16回国民年金・国民健康保険料 節約の一手
- 第17回必要経費と損失繰越で税金がこれだけ違う
- 第18回所得控除 税金を減らすポイントその2
- 第19回全額掛金控除 国民年金基金の資産効果
- 第20回専業トレーダーが確定拠出年金を始めた理由
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- 第23回確定拠出年金手数料まとめ
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- 第27回元本確保型の欠点 インフレリスクとは
- 第28回インフレ時代の資産運用
- 第29回投資家の選択リスク
- 第30回ドルコスト平均法の効果と試練
- 第31回NISAに応用できるFX運用法
- 第32回ふるさと納税 2013
- 第33回ふるさと納税 手続きと手順
- 第34回FX税金2013 NEVERまとめ