知るとしらないで大きな差 それがFX税金
2013年FX税金対策。第1回は税金知識の大切さについて書かせて頂きました。
資産増加に必要不可欠 税金の知識
利益がでるようになればなるほど悩まされるのが税金です。FXでも税金対策のために法人を設立したという話もチラホラきくようになりました。
まだ気が早いといわれそうですが、9月に入るとそろそろ税金対策を考え始める時期です。年間収支がプラスになるかマイナスになるか微妙な時期ですが、知識の確認はしておいたほうが良いと思います。
2013年のFX税金制度は2012年と基本的には一緒です。
基本部分は同じなので、去年確定申告した方はそれほど苦労はしないはずです。
ただ、FXを始めたばかりあるいはまだ確定申告をしたことがないという方も多いだろうと思います。この連載では、復習の意味も兼ねて基礎部分を網羅しながら書かせて頂きます。
FX税金連載は毎年やっています。でも、税金は複雑で、制度変更がよくあるので毎年確認が必要な部分でもあります。今年も復興特別所得税が入ってくるという変更がありますしね。
私のメルマガでは、税金に力を入れているのですがその理由はとても単純です。資産を増やしていくうえで税金知識は必要不可欠だからです。
まずは、その必要性からおさらいしましょう。
知ると知らないで大きな差
知ると知らないで大きな差がでるのが、税金の知識です。私はこの重要性はサラリーマン時代に生命保険の営業をしているときに知りました
。
当時、節税をかねた生命保険があってそれを営業で紹介していたのですが、その節税効果はとても大きく多くの方に加入して頂きました。逆に、内容を知ろうとしない方も多く、私は「もったいないなぁ」と思っていました。
FXの税制では、画期的な節税方法があるわけではありません。でも、税金の知識をある程度持っているかどうかでかなり差がでるのは同じです。
最近FXを始めた方は、まだ確定申告なんてしたことないという方もいるでしょう。また、FXを続けていても「損した年は何もしなくたっていいだろ。損して気分悪いし、しかも面倒臭い。」というような心情もあるかもしれません。
でも、「昨年損したけど確定申告やっていない」という方は勿体無いですよ。
とても、勿体無いです。
今からでも昨年の損失繰越を認めてもらえるケースもあるようです。
私自身、損失繰越を知っているお陰でかなり助かっています。
数年間読んでいただいているメルマガ読者にはお馴染みの話ですが、私は平成20年に公開口座で1400万円の損を出しています。調度、リーマンショックの頃です。この年は先物などで利益がでていたのですが、それでも損失繰越した額は1000万円を超えました。
その翌年以降に運良く利益で埋め合わせることが出来たのですが、そこで減らせた税金は400万円以上です。
当時は、店頭FXが総合課税・くりっく365が申告分離20%という時代だったので現在以上に損失繰越の効果がありました。税制が統一された現在でも、200万円以上の効果はあります。
これは、一つの事例ですが、これから資産を大きく増やすためにも税金知識を身に着けておかれることをおすすめいたします。税金は複雑・・・と敬遠しがちですが、それほど難しいものでもありません。
これまで確定申告を何度かした方はおわかりだと思います。一度やってしまえば、翌年以降は基本的に同じような書類を出していくだけです。
損の年と利益の年では書類が違ってくるのですが、これも一度経験してしまえば「自分のお手本」が出来ます。前年度の提出書類を翌年のお手本としていけるので、翌年以降はどんどん手間がかからなくなります。
言ってみれば、慣れてしまうまでの苦労です。
損失繰越として認められれば翌年以降利益を出したときの節税対策ともなります。100万円の損失であれば、翌年以降100万円までは税金がかからないで済みます。これ大きいですよね。
100万円以上利益を出せば20万円税金を減らす効果があるからです。
確定申告をしておかないと、この制度を利用できません。
やはり・・・・勿体無いです。
まずは改正点より・・・
去年までの税制の特徴などは下記ページにてまとめてあります。
参考:FX税金最新情報
このページの中ほど「FX税金2012」の部分です。この内容を基本部分としながら、補足していく形でやっていきます。あまりダブらないように注意しながら、わかりやすく説明するよう努力してまいります。
FX税金2013 目次
- 第1回知るだけで差がつく FX税金2013年
- 第2回復興税で税金の増える人減る人
- 第3回fx税金払わないですむ3つの基準
- 第4回無税のはずが税金70万円の笑えない話
- 第5回無税範囲でやるFXのやり方 その1
- 第6回豪ドル円暴落のための備え
- 第7回FX確定申告必要書類まとめ
- 第8回税務調査 加算税減らす窮余の3策
- 第9回FX・株式税務調査 都市伝説
- 第10回FX税金は税率ではなく負担率 専業主婦36%
- 第11回専業トレーダー自営業のFX税金
- 第12回税金からみた専業トレーダーになる目安
- 第13回専業トレーダーが税金上不利になる3つの理由
- 第14回大敗大勝のジンクスと損失繰越
- 第15回FX損益通算と金融所得課税の一体化問題
- 第16回国民年金・国民健康保険料 節約の一手
- 第17回必要経費と損失繰越で税金がこれだけ違う
- 第18回所得控除 税金を減らすポイントその2
- 第19回全額掛金控除 国民年金基金の資産効果
- 第20回専業トレーダーが確定拠出年金を始めた理由
- 第21回確定拠出年金 元本割れが気になったら読む記事
- 第22回税金還付をキャッシュバックと考えてみる
- 第23回確定拠出年金手数料まとめ
- 第24回確定拠出年金 給付手数料節約の小技
- 第25回運用商品と信託報酬のポイント
- 第26回配分変更とスイッチング
- 第27回元本確保型の欠点 インフレリスクとは
- 第28回インフレ時代の資産運用
- 第29回投資家の選択リスク
- 第30回ドルコスト平均法の効果と試練
- 第31回NISAに応用できるFX運用法
- 第32回ふるさと納税 2013
- 第33回ふるさと納税 手続きと手順
- 第34回FX税金2013 NEVERまとめ