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運用商品と信託報酬 確定拠出年金加入時の重要ポイント

加入する運営管理機関によって運用商品の内容はかなり違います。運用成績は将来受取る年金額に直接響いてくるので、運用コストである信託報酬などもチェックしてじっくりと比較検討しましょう。

運用商品と信託報酬はかなり違う

信託報酬

確定拠出年金の運用商品は、使う運営管理機関によって大きな違いが出ます。

 

一般的には国内大手投資信託会社に外資系を取り混ぜたものになっています。ただ、財閥系金融機関を中心にその企業と関係の深い投信会社の運用商品を中心に提供しているパターンも多いようです。名前はだせませんが、運用のヘタな投信会社って結構あります。そういう会社の運用商品が中心だと、折角の節税効果も相殺されかねません。

 

確定拠出年金は、加入する運営管理機関によって運用できる商品は決まってしまいます。そして、運営管理機関の変更は、不利な部分も多いのであまりやるべきではありません。加入予定の運営管理機関の運用商品とその運用成績をチェックしておくことは最重要ポイントの一つです。

 

尚、運用成績は純粋な成績だけでなく、類似投資信託と成績を比較することも重要です。例えば、現在日本株系の投資信託はどこの投信会社でも好調です。

 

でも、各投信会社の運用成績には差がでています。ズバ抜けて成績が良いものには注意が必要ですが、ズバ抜けて悪い会社であれば、更に注意が必要です。

 

私が最後まで悩んだスルガ銀行とSBI証券は以下のような品揃えです。

 

SBI証券

国内投資信託+外資系+SBI系の投資信託で合計28種類あります。運用対象は、国内株式・海外株式・債券・REITなど一通りそろっています。

 

私が今後の運用成績に注目しているのは「セレブライフストーリーシリーズ」です。年金給付開始時期に合わせて運用内容(特に為替ヘッジ率)が変化していく仕組みであり、堅実な運用が期待できる内容です。

 

SBI系の投資信託は低信託報酬のものが多くなっています。

 

スルガ銀行

国内投資信託+外資系で33種類の投資信託がそろっています。使っている投資信託会社が偏りが少なくバランスがとれています。

 

  • 野村アセットマネジメント 5本
  • 大和証券投資信託委託   5本
  • 日興アセット       8本

 

この大手3社のほかにも8社の商品があります。SBI証券との比較でいくと、中国・インド・BRICSなど特定地域の投資信託がそろっているのも特徴のひとつです。。

 

以上、2013年10月段階での状況です。


信託報酬 運用商品にかかるコスト

確定拠出年金では、銀行預金以外の運用商品は投資信託が中心です。投資信託は元本保証がないかわりに大きな運用収益も期待できます。この投資信託運用にはコストがかかります。そのコストには2種類あります。

 

  • 信託報酬
  • 信託財産留保額

 

信託報酬は運用会社等に対して「報酬」として支払う運用手数料のことをいいます。信託財産留保額は、途中解約時などに負担する手数料です。

 

信託報酬は毎年かかる費用です。現実には日割りで徴収されているようです。プロに運用委託する手数料というところですね。信託報酬は、低リスクの債券系は0.5%前後と低目で、高リスクの外国株式特に新興国系は2%近くと高くなる傾向にあります。

 

ちなみに、元本保証系運用商品の銀行預金には信託報酬はありません。

 

信託報酬は、運用が抜群にうまい投資信託業者でなければ低いにこしたことはないです。正直、25年間証券業界をみてきて運用力抜群という日本の投資信託会社はみたことがありません。

 

同じような運用商品でも、投信会社によって信託報酬の差が1%を超えるものも珍らしくはありません確定拠出年金の運用は、数十年という長期になるので、毎年1%の差でも積み上げると大きくなります。

 

勿論、信託報酬の差を運用成績で補ってくれるのであれば良いと思います。過去10年くらいの運用成績と信託報酬の両方を見ながら運用商品選びは慎重にやるべきでしょう。

 

信託報酬の低さでも注目しているのがSBIアセットマネジメントの2つの運用商品シリーズです。

 

  • セレブライフストーリーシリーズ 信託報酬 0.462%
  • EXE−iシリーズ 信託報酬 0.2415%

 

両方とも、投資信託や海外ETFなどに投資する形式のため実質的な負担は+0.2%くらいになります。それを考慮しても、他社で同タイプの投資信託よりも1%前後低い信託報酬となっています。そして、「セレブライフストーリーシリーズ」には高人気のバンガード投信もかなりの比率で組み込まれています。

 

バンガードは米国ミューチュアルファンド業界においてインデックスファンドシェア2012年NO1で約2.4兆ドルをを運用する世界最大級の投信会社です。信託報酬0.15%と世界NO1の低コスト投資信託でも知られています。

 

なんでSBIにしなかったんだよ!

 

なんていわれそうですよね。でも、この投信の運用開始が最近なので実績がわからないのです。

 

SBI証券は、資産残高が50万円以上となると、毎月の掛金にかかる手数料が163円に下がるので2年くらいして、これらの投資信託が好成績を収めているようであれば、運営管理機関の変更検討したいと思っています。

 

バンガード系が組み込まれた投資信託の購入には、NISA枠を使うという発想もありです。私はNISAはSBI証券で開設手続き中です。

 

参考:SBI証券をNISAで使う理由

私の選んだ運用商品

私がスルガ銀行の確定拠出年金で選んだのは国内REITです。REITは不動産投資信託で東京オリンピック効果を狙っています。オリンピックの不動産効果がでやすいのは、これからの3〜4年と想定しての運用商品選定です。

 

ちなみに運用割合100%です。いろんな商品を組み合わせるのもいいのですが、シンプルにいくことにしました。思惑が外れたら運用商品を変える予定にしています。

 

運用商品の変更方法には二つの方法があります。次回はその辺をご説明します。

FX税金2013 目次

2013/11/09


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