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インフレ時代の資産運用

運用リスクのある商品を選ぶ際の参考にして頂ければと思います。

インフレ時代こそ大事な資産運用

前回記事元本確保型の欠点で確定拠出年金の運用商品はインフレ時代に合ったものを選ぶ予定だということを書きました。その中心となるのが、運用リスクのある運用商品です。

 

銀行預金以外の元本保証のない運用商品には、当然のことながら相場変動リスクがあります。運用商品の組合せでかなり悩むと思います。運用を開始しても数年マイナスということもあるので、後悔してしまう時期もあると思います。

 

ここで書いているのは、あくまで私の運用商品選びの視点ですので、それに合わせる必要は全くありません。参考程度に読んでください。昔からインフレ時代には以下の傾向があります。

 

  • 良質インフレ:株価と不動産が上昇しやすい。
  • 悪質インフレ:為替が下落(つまり円安)しやすい。

 

良質・悪質の区別の説明は長くなるので、ここでは単純に「政府日銀が制御できる想定内のインフレを良質」それ以外を悪質としておきます必ずこうなるわけではないのですが、長期間でみるとだいたいこのような傾向があります。

最初は良質インフレの可能性たかし

多分最初のうちは、良質インフレが続くだろうと思われます。問題はその後です。政策のかじ取りと金融政策次第では、悪質インフレに突入する可能性もあります。

 

これらを想定すると投資対象は、「株式」「海外株」「不動産投信」「FX」などに絞られてきます。これらの投資商品は確定拠出年金に限らずこれから日本国民が資産を守っていくうえで重要な役割を果たすことになるでしょう。

 

私は、確定拠出年金の運用商品も元本保証のない運用重視型に運用割合100%としています。今はデフレ気味でも、私が年金を受取る年齢の頃には確実にインフレーションが進行していると考えています。。

 

もしも、インフレ対応で運用リスクのある運用商品を選ぶ際に、注意して欲しい運用タイプが二つあります。

 

それは「債券型」「新興国型」です。

 

どちらも、好成績・将来性で高人気の商品ですが、インフレ時代・長期運用を意識すると留意すべき部分があります。

債券は金利上昇期に下落

インフレ時代には、金利上昇もし易くなります。金利が上昇すると債券値が下がります。

 

運用商品のなかには債券を中心に組み込んだ投資信託があり、かなりの好成績を出しています。おそらく今の低金利が続く限り好成績は続くはずです。

 

でも、インフレ進行などの金利上昇期には状況が変わります。

 

この債券系投信は、金利転換期には保有債券が大幅に下落する可能性があります。

 

無論運用者次第の部分も多いのですが、この点注意が必要です。

 

参考:米債券投信からの資金流出が6月以来最大、金利上昇で

 

これは、金利上昇期の下落を嫌って債券系投資信託から大きな資金流出が起きたという事例です。私達一般個人投資家は、動きが鈍い傾向があるので債券系投資信託を運用商品として選ぶときはご注意ください。

 

「金利が上がって債券が下がる」という部分で混乱されている方もいるかもしれません。以下のHPがわかりやすくまとめていて参考になります。

 

 

特に日本は低金利時代が長かったので政策転換の反動は大きいと思われます。

新興国は何かと暴落しやすい

海外株というと、短期の値動きや将来の高成長などに注目するがあまり中国・インド・ブラジルなどに投資する新興国系投資信託を検討したくなるかもしれません。でも、新興国は政治経済ともに不安定で暴落しやすい傾向があります。運用成績も短期でよい成績を出しても長期間続くことは稀です。

 

中には、これまでの中国のように急成長する国もあるかもしれませんが、それが今後も実現する確率は私達が思っているほど高くはありません過去の日本経済や中国の成長を例にとって「今後はこの国が成長する」という記事がよくあります。

 

でも、数十年前に日本が起こした高度成長は「日本の奇跡」と言われています。奇跡の言葉の意味をたどるまでもなくに数少ない成功例にすぎないことを忘れてはいけません。

 

短期売買でその国の株を買うのであれば良いと思います。でも、数十年先に受取る年金の運用先としてはあまりにリスクが高いと思います。新興国系投信を組み入れるとしても運用割合は低く抑えておくことをおすすめいたします。

FX税金2013 目次

2013/11/19


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