確定拠出年金 給付手数料節約の小技
確定拠出年金年金給付時の手数料節約方法についてまとめました。重要ポイントは、加入前に制度をチェックです。
年金給付手数料 節約方法
今回は、前回記事に関連した確定拠出年金手数料節約のミニ知識をご紹介します。前回記事作成発行後に「確定拠出年金って給付時にも手数料とるんですか?」という内容のメールを数通いただきました。
前回記事:確定拠出年金手数料まとめ
この記事の以下の部分です。
年金給付時の手数料
- SBI証券 1回につき420円
- スルガ銀行 1回につき420円
毎回なので、毎月年金を受け取るようにすると手数料負担だけで420×12ヶ月=5040円となります。受取期間が10年間だとすると5040円×10年=50400円です。結構な金額ですよね。
でも、この手数料は節約できます。
単純な理屈で、受給回数を減らせば支払う手数料回数も減ることになります。確定拠出年金は、受給回数はかなり自由に選べるようになっていますのでご紹介しておきます。
年金を一時金で受取れば手数料は1回のみ
確定拠出年金は60歳から受取ることが出来ます。その際に裁定請求という手続きをするのですが、そこで「受取年数と受取回数」などを決めます。裁定請求は60歳の受取開始が近くなった時期に書類が届くようなイメージです。
受取年数も5〜20年の範囲、1年の回数も1〜12回の範囲で選べるので、「受給年数5年で受取を年1回」で設定すれば、給付は5回にまとめることが出来るので、手数料も420円×5回=2100円で済みます。
ちなみに、スルガ銀行は受取回数1回も可能です。通算加入期間10年以上で60歳以降になったら管理資産全部を一時金で受け取ることもできます。
一時金で受け取れば給付のかかる手数料は420円の1回のみです。1回ですので、年金というよりは満期金という感じになりますね。この制度を活用すれば、積立預金の満期金のような感覚で確定拠出年金を使えます。
実は、私も一時金で受け取るつもりでいます。
その満期金の使い道がなければ、自分で運用するのもありです。その頃には、運用技術もかなり上がっているはずなので、今よりもマシな運用ができるだろうと思います。
各運営機関で規約が定められていてそれに従いますので、一時金で希望する方は加入前に予め調べておくべきです。私が加入したスルガ銀行では可能ということしかいえません。実際、某金融機関HPのQ&Aでは、こう書かれています。
大体、どこの金融機関でもこういう書き方になっています。これだけではどういう一時金受取が可能かは判断できません。規約は公開されていないことが多いため、特殊なケースしか認めていない可能性もあるからです。スルガ銀行も送付されてきた資料だけでは今ひとつわからないので、電話で確認しました。
一時金で受取りたいという希望がある場合は、加入前に必ず確認しておきましょう。話が飛んだので、最後にもう一度まとめてみます。
給付手数料節約のコツ
- 年金受給回数を減らせば手数料節約が可能
- 毎月受取より1年1回の受取
- 一時金受取ができるのなら一時金も選択肢
- ただし、一時金受取はどこでも出来るかは不明のため要確認
年金受取りは10年以上先のことになりますが、ミニ知識として覚えておくと役に立つ時がくるかもしれません。規約変更もあったりするので、メールや手紙で届く変更案内などは要チェックです。
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