オプション取引終了理由とFXオプション25年ぶり再開理由
前回、「暗黒時代に見えた希望」 FXオプション攻略2018版でオプション取引に希望を見出したところまで書きました。このお蔭で、かけだし証券万にも拘わらず、私はお客様を通じてオプション取引研究に取り組むことができました。
その続きです。
中小証券だかから出来たオプション取引研究
既に、1年上の先輩証券万で既にオプション主力のお客様を持つ方もいました。
当時、こういう新規金融商品を入社して日の浅い証券万が扱うというのは、大手証券では考えられないことでした。
大手証券では、現場に出るととともに「投資信託販売ノルマ」に追われてしまうため、株式やデリバティブや投資手法の研究をする時間や余裕はほとんどありません。
しかしながら、私の勤めた中小証券会社は、投資信託のノルマがなかったというのもあり、投資商品そのものの研究をする余裕がありました。
これ以外に、中小証券ならではのメリットもあります。
中小証券はオプションや先物などのデリバティブを手軽に始められる条件が揃っていたのです。
オプション開始条件が大手証券と中小証券では全く違うからです。
大手証券ではオプション取引するには最初に2000万円くらいの証拠金が必要でした。口座開設審査も厳しく「信用取引経験が1年以上」などの制約もありました。
でも、私の証券会社は300万円と比較的少額で出来ました。審査も「信用取引などの仕組みがわかっていれば大丈夫」という程度です。
こんな具合なので、新しもの好きのお客様の中には「試しにやってみようか」というお客様も結構いたのです。
私も、試験合格してから1口座開けて頂きました。
そのお蔭で、そこから数ヶ月お客様と一緒に勉強することができました。
このお客様のお蔭で、オプションの仕組みはよくわかりました。
利益の出し方もよくわかりました。
損失の出し方もよくわかりました。
その結果、オプション取引の現実もおぼろげながら理解できたのです。
オプション取引の現実とは、結論から書けば「魔法の杖なんてない!」ってことです。
確かに、オプション取引は仕掛け方次第で「儲かり易い環境」を持つことは出来ます。
これは事実です。
そしてリスクを限定させて大きな勝負をすることも出来ます。
これも事実です。
それぞれにメリット・デメリットがあります。
使い方を工夫していくことで、とても有利な使い方が出来るという投資商品ではあります。
でも、単純に何も考えずに「買いポジション保有するだけで儲かる」的なものではありません。それが、よくわかりました。。
そりゃあそうですよね。
誰でも儲かる投資商品というのは、成立しません。儲かっている人と損している人が五分五分、あるいは手数料分だけ損している人の方が多いという図式でなければ投資商品は成立しません。
昨年の仮想通貨のように一時的に「買えば儲かる」的な状況が発生することはあります。でも、永遠につづくことはありません。
数ヶ月売買して、オプションもそういう投資商品だということに気づかされたのです。
しかも、当時はオプション売買で投資家が負担する手数料も高かった。
ネット証券もない時代で株式手数料が1%という時代です。正確には覚えていないのですが、オプション手数料はその数倍の3〜5%はあったと思います。
総合的にみて、「信用取引を普通にやっていた方がまだ儲かるかも」という感じさえありました。
なので、数ヶ月でオプション取引は撤退となったのです。
暴落相場で、現物株を保有したままという方も多かったのでオプションで下げ相場で利益を取るポジションを取るという使い方もあったのですが、それを実行には移せませんでした。
「そんな気の長いこと出来ないよ」
お客様のそんな一言で、私の提案は一蹴されてしまったのです。
あれから25年以上の月日が流れました。
2018年の2月ごろに、今取引しているFXオプションと出会いました。
このオプション取引「手数料無料」なんです。
当時のオプション取引の大きな課題であった「高手数料」に悩むことはありません。
さらにですよ。
取扱い通貨ペア42もあります。
当時は「日経225」と「TOPIX」しかありませんでした。今回のオプションは、米ドル円などからランド・リラまで一通りの通貨ペアが揃っています。
この内容なら、是非やってみたいし、私以外の多くの投資家にも有効かもしれない。
こんな背景と理由から、私は25年以上ぶりにオプション取引に本腰を入れ始めました。
オプションはFXでも有効だった
2月から始めたFXオプションも、早4か月が経過しようとしています。この間、FXオプションならではのいろんな取引を一通り試してきました。
それによって多くの収穫がありました。
「FXオプションは、多くのFX投資家にとって有効」
FXオプションだけでも有効なのですが、FXと併せることで更に有効な使い方ができます。
今回の連載では、FXオプションの仕組みからFXオプションの使い方・戦力などをまとめていくつもりです。
FXオプション攻略 2018年版 目次
- 第1回「暗黒時代に見えた希望」 FXオプション攻略2018版
- 第2回オプション取引終了理由とFXオプション25年ぶり再開理由
- 第3回FXオプションとは 違いをFXとFXオプション比較で解説
- 第4回FXとFXオプションの共通点と相違点
- 第5回FXオプション「買い」の夢と現実
- 第6回FXオプション「売り」の魔力
- 第7回コールオプション現実の売買画像と損益分岐点
- 第8回プットオプション リアル売買と損益分岐点計算方法
- 第9回FXオプションの税金2018
- 第10回FXオプション FXよりも有効な税金対策としての使い方
- 第11回FXオプション無税枠活用「運用通貨選定まで」 その1
- 第12回FXオプション無税枠活用「期日」「権利行使価格」選定 その2
- 第13回損きりルールで利益がでてしまう理由 〜FXオプション無税枠活用法 その3
- 第14回FXオプション 無税枠活用におけるギリギリの税金対策等について
- 第15回FXオプション そのほかの基礎知識
- 第16回FXオプション 開始7か月の運用成績
- 第17回ストラドルの買い 一見とても魅力的なFXオプション戦略編の落とし穴
- 第18回ストラドル売り FXオプションにおける短期と長期比較
- 第19回ストラングル戦略 ストラドル戦略との比較でみた特徴
- 第20回ストラングル戦略 FXオプションでの現実的な使い方
- 第21回カバードコール戦略 スワップ派に必須知識
- 第22回カバードコール FXでの現実的な使い方
- 第23回高金利通貨でのカバードコールの仕掛け方
- 第24回10倍狙いのFXオプション戦略
- 第25回「スポット」とは・・方法と効用
- 第26回FX底値狙い 失敗しても「お小遣い」が貰える戦略
- 第27回一見勝率50%のFXオプション買いポジション戦略
- 第28回為替相場 長期堤相場で使える「カバプー戦略」
- 第29回スワップポイント複利戦略 数十倍に増やすならこの選択肢
- 第30回スワップポイント振替機能を使ったFXオプション複利運用
- 第31回「捨て駒」と「本気玉」 FXオプション「買い」2つの戦略
- 第32回FX底値と上昇狙い戦略と魔法の杖
- 第33回FXオプション 米ドル円と豪ドル円での使い方