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「スポット」とは

期日が来たら決済が原則のFXオプション。でも、利益が延びそうなときにはそのままFXポジションに転換して保有するという手があります。「スポット」と呼ばれる清算方法を使うのですが、そのやり方と効用についてまとめました。

FXオプション期日後FXポジションに転換する方法

FXオプションには、期日に清算せずにそのままFXポジジョンにして保有し続けるという方法があります。

 

これは、特殊なものではなくFXバニラオプションの制度です。

 

  • コールオプション買いポジションに利益が乗っている。
  • でも、そろそろ期日になる。
  • 利益はまだまだ伸ばせそうだ。

 

こういう局面などでは「期日を超えたらFXポジションとして保有し続ける」ことが出来ればうれしいですよね。

 

期日を超えても利益を伸ばしていける可能性が維持できますからね。

 

これは現実に可能です。

 

やり方もとても簡単です。

 

FXオプションポジション清算方法を「スポット」にしておけば良いだけだからです。

FXオプション清算方法 「スポット」と「キャッシュ」

ポジション清算方法というのは、「期日」までFXポジションを保有した場合の処理方法のことです。これは、ポジションを保有したら予め決めて指定しておく必要があります。

 

そもそも、期日のFXオプションポジション清算方法には2つの方法があります。

 

スポット

 

満期の際にFXの相当建玉を保有します(イン・ザ・マネーの場合のみ建玉が反映されます。コールの場合原資産価格が権利行使価格を上回る、プットの場合原資産価格が権利行使価格を下回る)

 

 

キャッシュ

 

満期の際に現金で差額を支払います(FXの相当建玉を即時に決済します)

 

説明文は、いずれもサクソバンク証券公式ページでのものです。

 

簡単に書くと、「キャッシュ」にしておくとポジションの状況に関係なく「期日」に損益が清算されます。

 

「スポット」とした場合、状況に応じて「FXポジションになるケース」と「損益清算とされるケース」のどちらかに分かれます。

 

例えば、清算方法の設定を「スポット」としておきます。

 

権利行使日にオプション買いポジションが権利行使価格を上回るような状況だった場合には、FXオプションポジションはそのままFXポジションとして保有し続けるということが出来るわけです。

 

ちなみに、FXオプションポジションは何もしないとポジションが出来た段階での清算方法は「スポット」になっています。

 

デフォルト設定で「スポット」なので、何もしなければ期日に条件が揃えばFXオプションポジション⇒FXポジションになってしまいます。

 

もしも清算方法を「キャッシュ」としたい方は、「スポット⇒キャッシュ」に変更する必要があります。

 

コールオプション買いで「利益が乗ったら伸ばそう」というつもりでいる場合は、念のためにポジション清算方法が「スポット」になっていることを確認しておきます。

 

オプション「買い」の場合は、単純にこの考え方でできます。

 

もしも、オプション「売り」で似たようなことをする場合にはちょっと注意して欲しいことがあります。

注意点:「満期時にイン・ザ・マネー」の意味

実際に清算方法を「スポット」にしておいて期日にFXオプションポジションがFXオプションになるという場合、4種類のFXオプションそれぞれ以下のような形でFXポジションになります。

 

コールオプションの場合

 

  • コールオプション買い⇒FX買いポジション(含み益)
  • コールオプション売り⇒FX売りポジション(含み損)

 

プットオプションの場合

 

  • プットオプション買い⇒FX売りポジション(含み益)
  • プットオプション売り⇒FX買いポジション(含み損)

 

カッコ内は、建ったばかりのFXポジションがどういう損益状態になり易いかという意味です。

 

そのまま清算されてしまうか、FXポジションになるかはFXオプションポジションの状況によります。

 

先程の公式ページ「スポット」説明文の前半にはこのように書かれています。

 

満期の際にFXの相当建玉を保有します。イン・ザ・マネーの場合のみ建玉が反映されます。

 

注意して頂きたいのは「イン・ザ・マネー」の考え方です。

 

イン・ザ・マネーの意味をそのまま調べると「利益の出ている状態」と解釈できます。公式ページ別のところでは「満期時にイン・ザ・マネーだった場合」とも書いてあります。

 

そのまま当てはめると「満期時に利益が出ている状態」と解釈できます。

 

でも、こう考えると先程の「コールオプション売り⇒FX売りポジション(含み損)」という部分は、理解不能になります。

 

ここは、私も理解に苦しんだ部分です。サクソバンク証券さんに問合せして解決しました。

 

以下のように、単純に考えると良いようです。

 

 

 

コールオプションのイン・ザ・マネー

 

権利行使価格よりも高くなっていれば、イン・ザ・マネー状態となる。

 

プットオプションのインザマネー

 

権利行使価格よりも低くなっていれば、イン・ザ・マネー状態となる。

 

 

 

このインザマネーの定義では、「コールオプション売り」「プットオプション売り」のポジションを保有している方にとっては含み損のときにFXポジションへの転換対象となるということを意味します。

 

私だけかもしれませんが、含み損のFXポジションが建つというのは、「インザマネー=利益の出る状態」と理解していると納得いかない部分がありました。

 

この「スポット」の仕組みがややこしいと感じた場合は、清算方法は「キャッシュ」を指定しておくことをおすすめします。

 

最初は戸惑うかもしれませんが、「スポット」の仕組みは、理解してしまえば有効な一手として使えるだろうと思っています。

FXオプション攻略 2018年版 目次

2018/10/03


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