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ストラドル売り FXオプションにおける短期と長期比較

ストラドル売りをFXオプションで行う場合の短期と長期比較をしてみました。私のストラドル戦略の利用方針もご紹介します。

短期のストラドルの売り

ストラドルの売りは、「狭い値幅での往来相場が続く」と想定されるようなときに有効な戦略です。

 

具体的には、コールオプション・プットオプションの両方の売りポジションを作ります。

 

このページの最初の画像をご覧ください。教科書やネット上での「ストラドルの売り」の一般的な仕掛けは、こんな感じで作ります。

 

ストラドル戦略 参考画像

 

薄青色部分が「ストラドル買い」薄赤色部分が「ストラドル売り」でポジションを作るプレムアミ部分です。

 

ストラドル売りは、薄赤色部分2つのポジションを作ります。

 

  • コールオプション売り 0.287
  • プットオプション売り 0.319
  • プレミアム合計   0.606

 

0.606は1万通貨保有で、0.606×1万通貨=6,060円となります。銭で置き換えると60,6銭と同価値ですね。

 

このプレミアムは、期日が9月12日です。

 

9月6日時点のプレミアムですので、期日まで1週間の「短期のストラドル売り」ということです。

 

期日までに権利行使価格111.50円から60.6銭以上の上げ下げが無ければ利益、それ以上動けば損失となります。

 

上げ下げ60.6銭ですので、利益の出る値幅が1.212円ほどあります。見方によっては「分が良さそうだ」とも感じます。

 

判断難しいところですよねぇ。

 

米ドル円は、長期間一定値幅の往来が顕著な通貨ペアです。その意味では、この仕掛けが分が良い勝負と感じる時期もあります。

 

その一方、動き出せばこの程度の値幅は1日で動くときもあります。

 

そうなれば、一晩でポジションが含み損になります。

 

ストラドル戦略の「売り」「買い」ともに仕掛ける時期を考えながら行っていかねばなりません。

 

この有利不利の見方は、「短期で仕掛けるか」「長期で仕掛けるか」でも違ってきます。

 

ここまでは「短期で仕掛ける場合」でした。

 

人によってあるいはその時点の相場環境によって、どちらが優位に見えるかは違いがあるでしょう。

 

この見方は仕掛ける期日を変えても違ってきます。次は、「長期で仕掛ける場合」をみてみましょう。

長期のストラドル戦略

先程のページで下の方にある2つ目の画像と説明をご覧ください。

 

これは、期日を2ヶ月半先にした「長期のストラドル戦略」を仕掛ける場合のものです。

 

長期になると損益分岐点は短期のときと大きく変化します。

 

長期のストラドル買い

 

米ドル円が114.53円超に上がるか、108.47円未満に下がればそれ以降の値動きでは利益が拡大する。その範囲内であれば損失となります。

 

つまり、この時点の米ドル円値が111.50円ですので、上がるにせよ下がるにせよ3円くらいの変動が無ければこのストラドル買いでは利益になりません。

 

長期のストラドル売り

 

米ドル円が108.668ー114.332円の範囲内であれば利益確保となる。これ以上動くようであれば、動いた分だけ損失が拡大する。

 

損益は「ストラドル買い」のほぼ真逆になります。

 

米ドル円現在値111.50円から3円以内の値動きですので短期のときよりは相当余裕があります。

 

皆さんならどちらで仕掛けるでしょうね。

 

「ストラドル売り」も悪くはないかなという気もするかもしれません。

 

でも、これから2ヶ月半の間、米ドル円が上下6円の範囲内で動くかどうかと考えれば、心もとない感じもします。

 

米ドル円は、動き出せば一気に10円以上動くことがあります。「売り」で攻めるのであれば、大きく動き出したときの対応策は予め決めておく必要があります。

私のストラドル戦略利用方針

「ストラドルの買い」「ストラドルの売り」それぞれに有効な部分と不安な部分があります。

 

私自身は、今のところ「ストラドル戦略は短期のストラドルの買いに限定」して使っています。

 

今回の事例でも、60銭以上動けば利益となる訳なので、これくらいであれば1週間の間に動いて利益をもたらせてくる可能性も見込めるからです。

 

「長期のストラドル買い」については、利益を出すのはなかなか厳しい気がします。プレミアム自体が時間とともに減価していくため、相場が動かなくてもプレミアムが下がっていきます。

 

これって、FXでマイナススワップポイントポジションを長期保有しているときの心境に似ています。

 

落ち着かないですよね。

 

こんな理由から、今のところ「長期のストラドル買い」は仕掛けたことがありません。

 

「ストラドルの売り」に関しては、短期でも長期でも不安は消えません。

 

米ドル円が大きく動き出したときに着実に損きりを実行できるかどうかの自信もないのです。

 

「ストラドルの売りポジション」を仕掛けて損きりできずにいれば、大きな損失を被るリスクがあります。

 

売りで仕掛けるのであれば、次の説明させていただくストラングル戦略の方が向くという気がします。

 

FXオプション戦略に万能なものはありません。相場局面に応じて使い分けしていくことが大切になります。

FXオプション攻略 2018年版 目次

2018/09/10


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