くりっく株365「転売・買戻しの申告」 3つの優位性
私が感じている「転売・買戻しの申告」3つの優位性についてまとめました。
両建て派 転売・買戻しの申告の有難さ
くりっく株365独自制度「転売・買戻しの申告」については以下でまとめてあります。
CFD口座でこの制度をもっているのはくりっく株365だけです。
実際の売買は、こんな感じになります。
くりっく365の「建玉整理」によるものですが、くりっく株365では「転売・買戻しの申告」と呼ばれているものと同じものです。
くりっく365ではよく使っていて、先日もこんな売買をしておりました。
参考:2016年11月14日 くりっく365での売買事例 +837,100円
このやり方は、大きく3つの優位性があります。
通常の口座であれば、両建てをして決済すると手数料やスプレッドの負担が2倍になります。それは通常の口座では「売りポジション⇒買い決済」「買いポジション⇒売り決済」とそれぞれ個別に決済する必要があるからです。
これに対して、くりっく株365の「転売・買戻しの申告」は「買いポジション⇒売りポジションで相殺」という感じでポジションを整理できます。結果として、「転売・買戻しの申告」では、通常の両建てに比べて半分のコストで済むことになります。
見方を変えると、「転売・買戻しの申告」を使えば両建てポジションを通常の裁量トレードで「買いポジション⇒売り決済」したのと同じスプレッド・手数料負担で出きるという意味にもなります。
このスプレッド・手数料負担は案外大きいものです。
先ほどの決済事例でも、両建てポジションを単純に決済すれば75万円くらいの利益だったものが、建玉整理(「転売・買戻しの申告」と同じ)を使うことで、837,100円となり87,100円利益が増えています。
これだけ差がついたのは、売買通貨が南アフリカランド円で、スプレッドも拡がっている時間帯に建玉整理(「転売・買戻しの申告」と同じ)を実行したという事情も絡んでいます。
「買いポジション・売りポジション共に値が確定」しているので、システム上スプレッドが大きく拡がっている時間帯でもこの方法を使えば両建てポジション整理に苦しむことはありません。
両建てポジションを急いで決済したくなる局面というのは、荒れ相場でスプレッドが異常に拡がっているようなことも多いのですが、建玉整理(「転売・買戻しの申告」と同じ)を使えばその辺を気にする必要はなくなるのです。
わかりにくい部分はあるかもしれませんが、少なからずメリットがあることは感じて頂けると思います。
「転売・買戻しの申告」では、両建て外しの失敗も防ぐというメリットもあります。
「損きりすべきときに一旦両建て」
こういうパターンで両建てを使ったことがある方は、この意味がご理解いただけるかもしれません。本来やってはいけない両建てではあるのですが、多くの方が一度は経験するやり方でもあります。
両建てした後のポジションの処理の仕方ってなかなか難しいのです。このパターンは、かなりの確率で「傷口を拡げる結果」を招くことになるからです。
そろそろ上がるだろうと思って、売りポジションを外したところ更に大きく下がっていくなどはよくあることです。一旦損きりしてまた両建てをしてなどとやって損失をさらに拡大させていくこともあります。
こういう時の心理は複雑なもので、「個別ポジションを決済して両建てを解消しよう」という気にはなれません。手数料やスプレッドの2重負担が勿体なくなったりするのです。
私自身、この両建てが原因で過去に大怪我をしました。
買いポジションを大底に近いところで両建てにした後、相場が転換したにも関わらず買いポジションを外して売りポジションを残すという愚を行ったためです。
この時は、買いで大きくやられ、売りでも大きくやられてしまいました。こういう失敗をすると損失が2倍・3倍になってしまいます。
「転売・買戻しの申告」を活用できればこういう失敗を防げます。
損きりしたくないけどまずいと思ったポジションは、まず両建てにします。その後、数日は放っておくのです。
くりっく株365は、各種調整金が売買同値なのでポジションを両建てにして長期間保有しても両建てポジションで確定した「含み損」「含み益」が増減することはありません。極端に書けば、両建てにして含み損100万円を確定したとして1年間放っておいてもその100万円はそのままなのです。
含み損で頭が熱くなっている時は、どんな売買も裏目に出やすいものです。でも、少し時間をおくと適切な対処ができることが多いものでもあります。
数日もすると、含み損で熱くなっていた気持ちが落ち着いてきて、正常な思考能力が戻ってきます。
そこで「今回は負けを認めよう」という結論に至れば、「転売・買戻しの申告」で両建てポジションを消してしまえばよい訳です。
これまでのように、「両建てポジションをどうやって外していくか」と悩んで悪手を打つ可能性は大幅に減ります。
おすすめはしませんが、「もう一度勝負しよう」という選択肢もあります。その際は、片方のポジションを外して再び荒波の中に突入していくことになります。
このやり方であれば、どちらにするかを数日ゆっくりと考えて決断することができます。
両建てには、先ほどの「損きりすべきときに一旦両建て」とは逆の使い方があります。それは、「利益をさらに伸ばす」という使い方です。
私が両建てを多用する一番の理由がこれです。
これは、商品先物の世界では「両建てからの変化」として研究されてきたポジション操作です。良いリズムに乗っている時などは、ポジションを決済してしまうとその流れを止めてしまうことになります。
勢いに乗っている時は、その勢いを活かしたいものです。
そういう時は、両建てを活用することでその流れを止めずに売買を続けることで利益を伸ばしていけます。
先ほどの売買例では、両建て後にすぐに建玉整理(転売・買戻しの申告)を使って利益確定をしています。
記事にも書いたのですが、状況次第では買いポジションを更に増やしたりする可能性もありました。そこで買いポジションを増やしてそのまま上げ相場に乗っていくという事も考えていたのです。
でも、当時はそこまでの勢いはないと判断してポジションをゼロにしています。
その後の南アフリカランド円の相場展開をみると、そこで買いポジションを乗せたとすれば、今頃は利益を倍にできる状況だったので惜しいところでした。
ただ、その後の勢いに乗れなかったのは、私の両建て運用の技術が未熟なところだと思っています。いずれは、そういう乗り方もできるかもしれませんので、あまり気にしないでおきます(笑)。
CFD取引2017年 目次
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- 第8回くりっく株365 リスクヘッジ手段としての使い方 3つの優位性
- 第9回FXとCFD 相関係数を利用した異銘柄売り
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2017年現在、使用している3つのCFD口座