GMOクリック証券CFD取引 2つのデメリット
どんなCFD口座にも完璧はありません。お気に入りのGMOクリック証券CFD口座にもデメリットと感じる部分があります。くりっく株365と大きく制度が違っていて戸惑う部分についてまとめました。
GMOクリック証券CFD取引 ちょっと戸惑う部分
GMOクリック証券CFD口座の取扱銘柄の調整金の種類と特徴については既に書かせて頂きました。先日も書きましたが、私のような長期保有も多い両建て系売買には調整金が売買同値の銘柄が向きます。
現実に「コーン」「日本225」「米国30」などの銘柄が売買の中心になっています。
でも、良い事ばかりではないんです。
くりっく株365などと同じ感覚で使っていると戸惑うこともあります。まずは、「レバレッジの低さ」です。
くりっく株365では、最高50倍くらいの売買ができることもあるということについては連載の中で書かせて頂きました。
参考記事:くりっく株365はなぜ高レバレッジで取引が可能なのか?
この高レバレッジ傾向は、必要証拠金が少額で済むため配当重視で保有するときも資産余力をたっぷりととっておけるメリットがあり資金管理も楽です。
GMOクリック証券のCFD取引は、くりっく株365に比べると全体的にレバレッジが低くなっています。取引の重なる「日本225」「米国30」「FTSE100」などは、最高レバレッジが10倍までだからです。
いずれの銘柄も、くりっく株365では25〜50倍くらいが可能です。このため、同じポジション数の売買でも必要証拠金がかなり違ってきます。
ちなみに、GMOクリック証券CFD取引のレバレッジはカテゴリーを中心に違っています。
- 株価指数CFD 10倍
- 商品CFD 20倍
- バラエティCFD 5倍
- 株式CFD 5倍
くりっく株365と取引銘柄がかぶる日本225などは株価指数CFDのカテゴリーに入ります。コーン・大豆などは商品CFDです。ツイッターなど個別株は株式CFDに入ります。
株式CFDのレバレッジ5倍は随分低目に感じるかもしれませんが、値動きの激しさを考慮すればこれくらいで調度よいという気がします。
参考までに、株式投資の信用取引のレバレッジは約3倍です。3倍でも「信用取引は危険」と巷では言われているからです。
ただ、「株価指数CFD 10倍」はちょっと低すぎるかなと感じています。
GMOクリック証券のCFD取引は、「セーフティバルブシステム」と呼ばれています。これは、FXでは見たことのない制度です。
簡単に書くと、「新規ポジションを作ると自動的にロスカットの逆指値注文も設定される」というものです。これによって、1銘柄の損失によって口座全体が崩壊するのを防ぐというメリットがあります。
風船をポジションに見立てて、が次々に爆発しないための安全弁的な仕組みがセーフティバルブシステムです。
例えば、日本225の買いポジションを18000で作ったとすると17500円くらいで損きりのための逆指値注文が自動的に入るという具合です。この逆指値は、自動的に決まります。
そして、その計算式は、必要証拠金を元に行われるためいかに余裕資金を入れてあっても買いポジションに近いところで逆指値注文が設定されるので注意が必要です。
まあ、「約定後にロスカットレートの変更」をすれば大きな問題にはなりません。
例えばこんな感じです。
私のように長期保有中心の売買をする場合、この変更は必須です。充分な余裕資金を入れてあってある程度の下落は想定内であれば、それに合わせた設定に変更しておく必要があります。
この2つの制度の違いは、売買に少なからず影響を及ぼします。
保有できるポジションは3分の1くらい
くりっく株365では、現状以下のポジションを保有しています。
参考:配当相当額月1万ペース 只今のくりっく株365ポジション状況
証拠金100万円で「日経225 3枚売りーNYダウ 3枚買い」というポジションです。
「くりっく株365 1枚」は「GMOクリック証券CFD取引 10枚」とほぼ同じと先日書きました。
同様のポジションをGMOクリック証券CFD取引で作ろうとすると「日本225 30枚売りー米国30 30枚買い」という具合になります。
私の基準では、GMOクリック証券CFD取引だと証拠金100万円では「日本225 10枚売りー米国30 10枚買い」くらいが安心して長期保有できる限度かなと思っています。なので、証拠金100万円でのくりっく株365と同様のポジションを持つとすればGMOクリック証券では3倍の300万円を口座入金することにしています。
資金的には200万円くらいで同じくらいのポジションを仕掛けることも可能ではあります。
あくまでこれは私の基準ですが、「レバレッジの違い」と「セーフティバルブシステム」を考慮すると全く同じような感覚で売買は難しいかなという気がします。この辺は運用法にもよると思うので、口座利用の際はご留意頂ければと思います。
CFD取引2017年 目次
- 第1回CFD取引 税金面の優位性と2016年振り返り
- 第2回CFD取引口座選びで重視した4ポイント
- 第3回くりっく株365 たった4銘柄でも人気定着
- 第4回CFD取引と現物株比較
- 第5回くりっく株365はなぜ高レバレッジで取引が可能なのか?
- 第6回くりっく株365配当投資 6つのメリット 前編
- 第7回配当頻度と無期限保有可能 株365配当投資6つのメリット後編
- 第8回くりっく株365 リスクヘッジ手段としての使い方 3つの優位性
- 第9回FXとCFD 相関係数を利用した異銘柄売り
- 第10回くりっく株365 3つの両建て向け制度
- 第11回くりっく株365「転売・買戻しの申告」 3つの優位性
- 第12回CFD取引 調整額からみた分類 両建て派必須知識
- 第13回CFD取引資金 数百円からできるTwitter(ツイッター)
- 第14回GMOクリック証券CFD取引 2つのデメリット
- 第15回CFD取引 スプレッドと売り派のメリット
- 第16回配当相当額を狙ったくりっく株365 NYダウ運用
- 第17回日経225をNYダウ暴落用に使う2つのメリット
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- 第19回CFDコーン 売り有利の理由
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- 最終回「勝ち易い時に勝てばよい」 CFD取引2017
2017年現在、使用している3つのCFD口座