ドルコスト平均法購入 SBIFXトレードでのやり方
たまにですが、「SBIFXトレードにドルコスト平均法という注文方法がないがどうすればいいのですか」という質問を受けることがあります。
ご指摘のとおりで、ドルコスト平均法運用は1通貨売買が出来るというSBIFXトレードの特徴を活かした運用法のため、注文数量などは手計算ですることになります。慣れれば簡単なのですが、最初はどうやって注文すればよいか悩むかもしれません。今回は、毎月の手順をまとめました。
ドルコスト平均法のやり方の復習
毎月の約定代金は、以下の計算式で算出します。
入金額 × 購入レバレッジ = 約定代金
まずは、その月の購入レバレッジを決めます。私のルールでは買い平均値を基準に「下げ相場では高レバレッジ」「 上げ相場では低レバレッジ」としています。この調整については次回以降詳しく書かせていただきます。
仮に「レバレッジ2倍」と決めたとしましょう。入金額が10万円であれば、以下のようになります。
- 入金額10万円
- レバレッジ2倍
- 約定代金 10×2=20万円
購入するレバレッジが2倍であれば、約定代金20万円分の豪ドル円買いポジションを作るということになります。購入する約定代金が決まったら、購入数量を計算します。
毎月の購入数量は、以下の計算式で算出します。
約定代金 ÷ 豪ドル円の為替値 = 購入数量
この原稿を書いているときの豪ドル値は、92.4168円です。この計算式に合わせると以下のようになります。
20万円 ÷ 92,4168 = 2164.10
ほぼ確実に数点以下の端数がでます。このような場合、私は小数点を切り上げて2165豪ドル買いとします。
成行注文で2165豪ドル買い注文を出します。すぐに約定するはずです。計算してから注文するまでには豪ドル値が動くのが普通ですが、あまり気にする必要はありません。
約定代金が、200020円という感じになると思います。これを毎回きっちりあわせるのは至難の技です。合わなくても大勢に影響はありませんので気にしないで下さい。
ちなみに、この運用法のポジション作成で指値注文は使ったことがありません。計算時の豪ドル値に合わせたい方は指値注文を使うのも良いとおもいます。
ただ、指値注文を出すと指値が入らずに成約に時間がかかるときがあります。その間成約したかどうかが気になったりして仕事や他のことに集中できなくなるので私は指値注文ではなく成行注文を使っています。
値が動くといっても、5〜10銭程度ですので買い平均値にはほとんど影響がないからです。この辺は、個人の好みで決めて下さい。
今月の積立分の数量を購入したら、豪ドル円急上昇でもない限り翌月までは何もすることはありません。
2か月分以上購入する月
月によっては「レバレッジ0倍」としてポジションを作らないつきがあります。今月2013年12月がそうなのです。こういう場合は、翌月以降に2か月分まとめてポジション作成することがあります。
この12月入金分の10万円はポジション作成までは待機資金として証拠金として入金したままにしておきます。
翌月2か月分作成すると決めた場合、その月の入金は10万円でも待機資10万円を加えた20万円に対するレバレッジをかけた数量を購入します。仮に、レバレッジ2倍と決めたのであればこうなります。豪ドル値は、先ほどと同じ92.4168円としています。
- 約定代金:20万円 × レバレッジ2倍 = 40万円
- 購入数量:40万円 ÷ 92.4168円 = 4328.2
端数を切り上げて4329豪ドルの買いポジションを作成します。こんな感じで、毎月買いポジションを作成しています。
最初はとまどうかもしれませんが、慣れれば簡単です。
純ドルコスト平均法2014年 目次
- 第1回目標1億円 純ドルコスト平均法2014
- 第2回純ドルコスト平均法 実績と誤算
- 第3回机上では儲かるドルコスト平均法
- 第4回その1 再投資のレバレッジリスク
- 第5回ドルコスト平均法購入のやり方
- 第6回スワップポイント縮小時代への対応
- 第7回資金管理ルール 改正点その1
- 第8回精神的レバレッジとプロスペクト理論
- 第9回毎月のポジショ作成ルール
- 第10回買い平均値について
- 第11回積立額に対する利回計算目安
- 第12回豪ドル円周期と利益確定ルール
- 第13回豪ドル円20年以上の値動きからみた利益確定ルール
- 第14回ルール必須 成功の3ポイント
- 第15回「人の行く裏に道あり花の山」裏山を歩くためのコツ
- 第16回豪ドル暴落相場の戦い方
- 第17回FX大勝への道
- 第18回FXでも大事なPDCAサイクル
- 第19回夢をかなえる純ドルコスト平均法
運用状況や旧ルール解説は以下でまとめてあります。