月1万円積立で1億円 1億円ためてみよう 第2回
今のペースを続けられれば月1万円積立でも26年後には1億円となります。しかしながら、固定利回りでも元本保証があるわけではないので、山あり谷ありは覚悟しています。前回記事「メルマガ読者1億円計画」では、現在進行中の4つの1億円計画などについて紹介させて頂きました。今回より、ドルコスト平均法運用に入っていきます。
ここからが本番、しっかり増やしていきましょう。
ドルコスト平均法 ここまでの運用成績について
2012年10月に始めたドルコスト平均法効果を活かしたFX積立も今月で24か月分の積立となりました。うれしいことに、運用資産の増え方は、当初の期待以上に順調です。
この調子でいくと、あと13年くらいで1億円になります。
こう書いてもそんな感じはしないかもしれません。実は、私もそんな気はしていません(笑)。でも、今の調子で運用が続けられれば実現してしまうんですよね。ちょっとこちらをご覧下さい。
まだ、200万円くらいなのに本当に1億円になるのかと感じるのは当然だろうと思います。
これは、毎月10万円づつ積立たときの運用利回別の1億円までのシミュレーション表です。複利運用の威力を改めて感じます。積立を続けて年利20%複利で運用が続けられれば15年で1億円が作れることになります。
ちなみに月10万円にこだわる必要はありません。1万円でも3万円でも無理のないペースで続けることが大切です。
積立が1万円のときはこの10分の1の数字でみていただけば大丈夫です。参考までに先ほどの表で1億円までの年数を計算してみると以下のようになります。
- 月10万円 約15年で達成
- 月5万円 約18年で達成
- 月3万円 約21年で達成
- 月1万円 約26年で達成
月1万円でも長い時間をかければ1億円は充分狙えますね。
でも、この計算がおかしく感じるかもしれません。
- 月10万円で15年だったら月1万円なら15×10倍=150年くらいじゃないの?
- いくら複利運用だからって、26年は短すぎる気がするぞ!
とかですね。ちょっと意外な感じがするかもしれませんが、計算違いではありません。
参考までに書くと、月10万円の積立で年間20%のペースで運用できれば、26年で10億円となります。なので、月1万円で1億円というのは誇張したものではありません。
簡単に計算できる積立複利利回り目安
私の積立は、当初1.5万円から始めて10万円まで増額してきましたなのでこの表で単純に利回りはわかりません。でも、この表を利用することで簡単に利回り目安の計算ができます。
ここでの計算はご自身の運用成績を確認するときにも使えます。
積立利回りの計算をゼロからやるとちょっとややこしいので覚えておくと便利です。まずは、年利20%の2年目段階の増加率をちょっと計算します。
- 積立総額:10万円×24ヶ月=240万円
- 利回20%での運用資産額:約292万円
- 増加率:292÷240=121%
大雑把ですが、2年経過時点で積立総額に対して121%まで増加していれば、20%の利回りでまわっているという目安とできます。私の口座の現在状況はこうなっています。
- 積立総額: 161.5万円
- 含資産考慮後の運用資産: 約200万円
- 増加率: 200÷161.5=123%
先ほど計算した増加率:121%とほぼ同じ増加率となっています。ここで全ポジション決済するとこの2年間の運用利回りは年20%ペースでできていることになります。
先ほどの表では、年利20%ペースで運用できれば、月10万円の積立で15年後には1億1千万円くらいまで増えました。途中から月10万円に増額しているので、これよりは少し遅れるかもしれませんが、大体あと13年後という目安で考えています。
山あり谷ありも覚悟しておくべき
一応、この2年間は複利20%ペースで運用できています。でも、将来はわかりません。この成績は、緩やかな相場環境のお陰でもあります。
豪ドル円は年に一度は大きく下げることが多い通貨ペアです。今年はそれがありませんでした。そのお陰で運用資産推移は、右肩上がりでこれからも減ることなく増えていくような誤解さえ与えかねないような形になっています。
参考:ドルコスト平均法によるFX積立状況 2014年9月初旬
このままいくはずはありませんよね。
いまのところ大きな下げのない今年はな特殊な年と考えるべきです。多分、来年以降は大きく下げる局面があるはずです。買いポジションでやっている積立なのでその時期には当然含み損を抱えることになります。
でも、その時こそ大きなチャンスです。大きく下げる時期にきっちりと運用を続けられれば買いポジションの買い平均値を下げられるので、その後の上昇期に大きな利益となっていきます。
これは、これまでの積立でのポジション作成状況をチャート上に表示したものです。注目して欲しいのが、昨年8月ごろのポジション作成部分です。豪ドルが80円台に落ちたときに、いつもより大きい買いポジションを作成していますよね。
これは偶然ではなく必然的にこうなったものです。ドルコスト平均法とこの運用ルールによってこういう買い方ができました。基本ルールをしっかりと守ってやっていけば、これからも多分大丈夫だろうと思っています。
でも、始めて2年程度、まだまだ狸の皮算用にすぎません。
来年の今頃も「年利20%ペース継続中 あと12年で1億円」という報告ができるようになればいいなあと思っています。
これからの留意事項
これからこの運用法で心に刻んでおく心得は以下の2つです。
- 幻想にこだわらない。
- 単年度の運用利回りにはこだわらない。
1年や2年の運用成績など所詮幻想にすぎません。大事なのは長い期間で利益を積み上げていくことだけです。利回りも一時的な結果にすぎません。豪ドルの下げ傾向が1年間続けば、この運用口座は含み損となるのは当然の成行きだからです。だからといって、そこで止めてしまえば元も子もありません。その下げ相場は最初から想定してあったものなので、私はそこで止めたりはしません。
この2年での一番の収穫は、表向きの利回りではありません。このルールを守ってコツコツやっていけば、いずれ大きな資産となっていくだろうという手応えです。
この運用法をこれから始めようとお考えの方は、このあたりを誤解されないようにお願いいたします。5年・10年という長い期間で大きな資産を作っていくというのが、この運用法の趣旨です。あせらずゆっくりと毎月コツコツやっていかれることをおすすめいたします。
まずは、この運用法の復習から始めてまいります。
開始してから2年、基本ルールがあやふやになっている部分もあるかもしれません。ここからが本番ですので、基本をしっかり確認しておきましょう。
1億円ためてみよう 目次
- 第1回:「メルマガ読者1億円計画」
- 第2回:月1万円積立で1億円となるペース維持
- 第3回:誰にでもできてあまり差がでない資産運用
- 第4回:メリットその2:豪ドルの相場観ほぼ不要
- 第5回:メリットその3:自分のペースでできる
- 第6回:大損失とドルコスト平均法
- 第7回:FXで儲からない理由とドルコスト平均法
- 第8回:大阪堂島米相場と純ドルコスト平均法
- 第9回:資金管理ルール2014
- 第10回:予備資金をお忘れなく
- 第11回:売買ルール
- 第12回:買い平均値を基準に判断
- 第13回:レバレッジ4倍を投下するタイミング
- 第14回:豪ドル円暴落周期性のまとめ
- 第15回:3年目以降の大損防止ルール
- 第16回:利益確定ルール留意事項
- 第17回:高値掴み防止ルール
- 第18回:全ポジション決済のルール
- 第19回:FX利益確定 2000pips狙いの理由
- 第20回:ドルコスト平均法 損きり不要の理由
- 第21回:円安で焦るときのFX対処法
- 第22回:FXでのルール破りするときの考え方
- 第23回:低スワップポイント時代の対応
- 第24回:低レバレッジが大勝利の鍵
- 第25回:暴落相場で勝負できるための3つの要素
- 第26回:場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ
- 第27回:円安インフレ時代への準備はできていますか
純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。