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FX利益確定ルール 留意事項 1億円ためてみよう第16回

今回より純ドルコスト平均法連載にもどります。ポジション作成までのルールについては前回までで終了しています。今回からは「利益確定ルール」です。利益確定ルール作成のうえでの留意点について書かせて頂きました。

利益確定幅を狭くする弊害

純ドルコスト実践中の皆様は、それぞれ独自のルールを作成されているだろうと思います。「利益確定ルール」作成の際の留意事項がありますそれはこれです。

 

「利益確定幅は欲張ったほうが良い」

 

ご自身の運用ルールを作成するときに、利益確定の値幅を500pipsくらいの小さめの利益幅に設定されているケースがみられるのですが、私はあまり小さい値幅で決済するのはおすすめしません。これには2つの理由があります。

 

  • 小利決済だと資金が増えにくい
  • 上昇初期での決済は、その後の失敗に繋がりやすい。

 

こう書くと以下のような意見もあるかもしれません。

 

 

500pipsでも充分大きい気がするぞ。


 

この利益確定幅の基準は投資法によって違ってきます。スキャルピングなどで1回の売買で500pipsなんてのは欲張りすぎを通りこして非常識かもしれませんよね。でも、この投資法では利益が小さすぎる部類に入ってしまうのです。

理由その1「小利決済だと資金が増えにくい」

純ドルコスト平均法で大きく利益を上げるパターンがいくつかあります。その一つは「下げ相場で大きな買いポジションを作る」というパターンです。特に暴落気味の下げ相場だと安値で買いポジションが大きく作れるため買い平均値も下げていくドルコスト効果を享受できます。

 

あとは、スワップポイントを受け取りながら上げ相場待つだけということになります。そして、待ちに待った上げ相場が到来して利益確定の段階に入るわけです。

 

この売買は、投資法の周期からいけば最初から豪ドル円の1年間くらいの長期間の値動きを対象としたものとなります。この上げ下げの値幅は通常時で大体10〜20円、大きな波のときは20〜30円、更に10年に1回くらいは50円幅のものになります。

 

この値動きの中で500pipsくらいで決済するルールだと、どの波の中でも「上げ途中での決済」となるケースが多くなると想定できます。

 

無論、たまには10円以内で上げ相場が終わることもあるかもしれないので、それがいけないとまでは断定できないのですが、かなり悔しい想いをすることが多くなります。この「もっと儲けられたのに」という体験が重なっていくとそのストレスが運用上の不具合へと変化していきます。

 

理由その2は、その一つの形です。

理由その2:上昇初期での決済は、その後の失敗に繋がりやすい。

1億円

上げ初期で決済してしまうために、ポジションがゼロになり翌月から改めて買い直すことにもなります。大きな上げ下げの周期は1年単位くらいなので、その買いが上げ相場を買い上がっていく形になります。

 

利益確定決済した後にガンガン上がるというのは、気分が悪いものです。「儲け損なった」という気持ちになりやすく、それがその後のポジション作成に悪影響を及ぼすことがあるからです。

 

例えば「焦りによるルール違反」です。

 

純ドルコスト平均法の私の運用ルールでは、買い平均値よりも高くなるときは、レバレッジ1倍が基本になります。やってみるとわかるのですが、ポジションが全くなく、豪ドル円がガンガン上がっているときにレバレッジ1倍で買い続けるのはかなりの焦りを伴います。そして、上げ相場で含み益が乗っている時は投資家心理は楽観的になりやすいという傾向もあるため、勝負したくなるのです。

 

「ルール違反になるけど今月はレバレッジ4倍で勝負だ」

 

こんな感じでルール違反が始まると、どんどん道がズレていきます。このルール違反も最初のうちは成功することが多いです。その成功に気をよくして翌月以降も勝負をかけてしまうことにもなります。

 

「上げし相場はいずれ下がる」

 

相場格言を持ち出すまでもなく、当然のことながら上げ続ける相場がなく、いつかは下がり始めます。強気になってある程度ポジションを作ったときに相場は反転しだすという展開は誰もが一度は経験することです。もしも、高値圏で高レバレッジで大きなポジションを作ってしまい、大きな下げ相場に突入すれば結果はみえています。

 

純ドルコスト平均法といえども、その例外にはなりません。

 

大きく下げている途中で、毎月積立で買いポジションを増やしていこうとしてもなかなか出来なくなります。

 

含み損の増え方が大きくなり、下げ方次第では高レバレッジ故にロスカットの危険性もでてくるからです。その状況では、毎月の積立金で新規のポジションを作って買い平均値を下げるという当初の役割は果たせません。

 

新規ポジションを増やせば資金的余力が無くなります。つまり、毎月入金しても強制ロスカットを防ぐ役割を果たすだけとなります。それでも、強制ロスカットを防げればまだましです。豪ドル円は下げ始めると下げ足が速いため、毎月の積立入金では間に合わなくなることも想定されます。

 

やっと余力が出来たとしても、レバレッジ1倍程度のポジションを恐る恐る作ることになります。

 

  • 高値圏で高レバレッジで大きめのポジション作成
  • 安値圏で低レバレッジで少ないポジション作成

 

こういう形となるため、ドルコスト効果は期待できません。純ドルコスト平均法の利益の歯車が完全に狂ってしまいます。


生活習慣病とFX失敗は似ている。

FXの失敗は、がんや心筋梗塞など生活習慣病とよく似ています。遺伝の場合はさておき健康だった人がある日突然生活習慣病になるわけではありません。多くの場合、体調良好なときに無理をしたりストレスが蓄積されてある日倒れてしまうようなことになります。

 

FXの失敗も同様でその芽は、突然現れるものではありません。失敗の原因を振り返ってみれば、それは偶然でてきたりするものではなく、小さなルール違反などから始まるものがほとんどです。

 

FXの失敗で事前に対応できないケースほとんどないといっても過言ではありません。

 

この歯車が狂う出発点は「利益確定幅を小さくしすぎた」ことだったりするわけです。

 

この投資法は、ドルコスト平均法効果を得ながら資金を大きく増やしていくものです。豪ドル円以外の通貨でやる場合も、1年の上げ下げの値幅をある程度意識したうえで利益確定幅を設定すべきです。スワップ投資をしている方は既に理解されていると思いますが、利益確定500pipsというのはメインポジションの利益確定幅としては少ない部類に入ります。

 

スワップ投資で、1000pips幅の利益確定は珍しくありません。例えば、そろそろ利益確定するかもしれない資産倍増計画などは、最初から数年後の決済を想定しているため、2000〜2800pipsの利益決済が普通です。

 

参考:資産倍増計画 これまでの決済履歴

 

他の投資法からスワップ投資に移られてきた方の中には「ちょっと欲張って500pips」というケースもあるかもしれません。慣れるまではそれでもよいと思いますが、その弊害も認識して頂くようお願いいたします。

1億円ためてみよう 目次

 

純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。

 

SBIFXトレードを使ったドルコスト平均法運用状況

2014/11/20


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