FXと育児の類似性 全ポジション決済のルール 1億円ためてみよう第18回
買い平均値からある程度上げたら収穫の時期にはいります。利益確定の基準をまとめました。私には2歳の子がいるのですが、長い期間をかけて資金を増やしていく運用形式は、育児とも重なるものがある気がします。
全体の買い平均値より15円以上上昇したら利益確定検討
利益確定ルールの2回目です。前回、「買い平均値よりも10円以上上昇したら新規買いポジション一時停止」のルールンいついて説明させて頂きました。
買い平均値よりも10円以上高くなっている状況は、豪ドル円の値動きからいけば相場全体に過熱感がでてきて天井圏に入っている時期近辺となっています。
更に上昇する可能性もありますが、反対に急落してしまう危険性も高くなっています。
利益確定できずに下げ転換することもあるので、高値掴みを避けていくためのルールでもあります。新規買いポジションの一時停止をした後は、待ちに待った利益確定時期に入ります。利益確定の目安は2つあります。一つ目はこれです。
全体の買い平均値より15円以上上昇したら利益確定検討
これは、全ポジションを決済しても良いという基準でもあります。具体例として、現在の私の口座で考えてみましょう。
2014年11月現在の買い平均値は、92,7662円です。このルールどおりにいくと92.7662円+15円=107.7662円となるので、107円台を超えたところからは全ポジションを利益確定をしても良いことになります。
本日の豪ドル円レートが100円台後半です。あと7円です。
まあ、ここまでも充分に上昇したという感じが出ていますので過度の期待はしていません。下げ転換するようであれば次の上昇期を待つことにします。焦りは禁物です。
ここで下げ相場に本格突入という可能性も充分にありますよね。上げ下げを的確に当てることは出来ませんので、いつも期待どおりに利益確定できるわけではありません。
育児ににたFXの楽しみ
ここで利益確定できればうれしいのですが、下げ転換してもあまり気にはしません。大きく下げた時には、買い数量を増やし買い平均値を下げていけば次回のチャンス時には更に大きく利益を出せるようになるからです。
ここは育児と似ています。
子供が数人いる方は既にご経験済みかもしれませんが、同じように育てても子供の育ち方はそれぞれです。
若いうちから開花して活躍するタイプもいれば、反対に若いうちはなかなか芽が出なかったのに諦めず努力をしたお陰で年を取ってから実力が発揮できる人もいます。
純ドルコスト平均法の利益の出し方は、どちらのパターンもありです。
この運用法成功のコツは、子供の成長を楽しむがごとく、運用資産が増えるのを楽しむことかもしれません。実際、私は毎月1回資金の増減状況をチェックするのが楽しみです。資金が徐々に増えていく様子は、子供の成長を頼もしく見守る気持ちに似ています。
買いポジションのみなので豪ドル円が大きく下げる局面においては含み損を抱えることになりますが、高値圏では少量の買いポジションで抑えているので下げ相場では「待ってました」という気分でじっくりと待つことができます。
そして、利益確定を待ちながらも日々のスワップポイントは発生し続けます。
2014年11月現在の保有ポジションは38,757豪ドルです。減ったとはいえ、毎日のスワップポイントは250〜300円くらいあります。2年前始めたポジションの少ない頃は、毎日のスワップポイントは数十円でした。
コツコツとルール通りに毎月積立てきただけですが、利益もスワップポイントもジワジワと増え続けています。この資産増加を見ているのは、純ドルコスト平均法のもう一つの楽しみでもあります。利益確定が今年できなくても苦にならないようにするために、次の上昇期まで気楽に待てるこの仕組みの確立は重要です。
1億円ためてみよう 目次
- 第1回:「メルマガ読者1億円計画」
- 第2回:月1万円積立で1億円となるペース維持
- 第3回:誰にでもできてあまり差がでない資産運用
- 第4回:メリットその2:豪ドルの相場観ほぼ不要
- 第5回:メリットその3:自分のペースでできる
- 第6回:大損失とドルコスト平均法
- 第7回:FXで儲からない理由とドルコスト平均法
- 第8回:大阪堂島米相場と純ドルコスト平均法
- 第9回:資金管理ルール2014
- 第10回:予備資金をお忘れなく
- 第11回:売買ルール
- 第12回:買い平均値を基準に判断
- 第13回:レバレッジ4倍を投下するタイミング
- 第14回:豪ドル円暴落周期性のまとめ
- 第15回:3年目以降の大損防止ルール
- 第16回:利益確定ルール留意事項
- 第17回:高値掴み防止ルール
- 第18回:全ポジション決済のルール
- 第19回:FX利益確定 2000pips狙いの理由
- 第20回:ドルコスト平均法 損きり不要の理由
- 第21回:円安で焦るときのFX対処法
- 第22回:FXでのルール破りするときの考え方
- 第23回:低スワップポイント時代の対応
- 第24回:低レバレッジが大勝利の鍵
- 第25回:暴落相場で勝負できるための3つの要素
- 第26回:場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ
- 第27回:円安インフレ時代への準備はできていますか
純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。