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ドルコスト平均法 損きり不要の理由 1億円ためてみよう第20回

損きりルールについての質問とその解説をまとめました。

損きりについて

純ドルコスト平均法についていくつか同じ質問を頂きました。

 

「損きりルールはないのでしょうか」

 

どこで損きりするのだろうと思っていた方が結構多かったようです。「利益確定ルール」はあっても「損きりルール」は存在しないので不思議に思って質問してきた方もいらっしゃいました。私からの回答はこちらです。

 

「はい、損きりはしません。」

 

純ドルコスト平均法は、もともと損きりせずに長期運用をやっていくことを前提に売買ルールを作ってあります。豪ドル円が20円や30円あるいは、リー万級の大暴落が再び起きたときでも耐えていけるようにルール設定しています。今のところ、この辺のルールはうまく機能しています。

 

今後も基本的に「損きり」はしないでやっていけるルールを維持しようと思っています。

 

ルール上は大丈夫かなと思っています。ただ絶対ではありません。そして、ルール上は大丈夫でも損きりになる可能性にも留意が必要です。

心理的負担による損きりはありうる

ドルコスト平均法 損きり

先程「ルール上は大丈夫」と書いたのには理由があります。それは「心理的負担」による損きりだけは防ぎようがないからです。

 

暴落相場などで大きく下げた時などは、「まだロスカットされない」という仕組みがあっても「これからまだまだ大きく下げる」という恐怖が増大していきます。恐怖心が増大していくと理屈ではどうしようもなくなります。

 

この心理状態は過去に経験した方もいるかもしれません。

 

この恐怖にどこまで耐えられるかには個人差もあります。私が耐えられても皆さんが耐えられるかどうかはわかりません。逆に皆さんが耐えられても私が耐えられない可能性もあります。

 

私のルールでは、恐怖心が増大するような状況には陥らないように配慮してやっているつもりです。これが、多くの方に「慎重過ぎる」と指摘される理由でもあります。

 

当然と言われてしまいそうですが、恐怖心に負けての損きりはロクなことがありません。恐怖心に負けての損きりはなぜか大底でやりやすい傾向にあり、その後に後悔することも多いものです。

 

自分が苦しいときは他の方も苦しんでいる時が多く、なぜか損きりも同時に実行される傾向があります。そのため、値の形成上そこが大底になってしまうことにもあなります。私も昔はこのパターンで随分悔しい想いをしました。

 

純ドルコスト平均法は、ずっと続けることで大きく資産を増やしていく投資法です。それ故、大暴落の1回や2回は当然経験すると想定しておかねばなりません。皆さんのルールでも、そういう時でも耐えられる仕掛けはしておくようにしてください。


恐怖心による損きり 2つの仕掛け提案

純ドルコスト平均法で「損きり」を経験しなくて済むために2つの策を提案しておきます。

 

  1. 自分を追い込まない配慮を続ける
  2. 破滅はキヨヒサの後になるよう運用する

 

1番目は、ルールを守るだけでなく現在のポジション状況を定期的に確認しておくようにすることです。今のポジションが最悪の場合どこでロスカットされるかなどは把握しておくようにします。私は豪ドル円が高値圏にあるのにレバレッジが2倍を超えているときなどは意識して翌月以降レバレッジを下げるように購入ポジションを減らしたりします。

 

これはどなたにでも出来ると思います。

 

そしてもう一つは、「破滅はキヨヒサの後になるよう運用する」ということです。これは、この連載でも既に書きました。

 

「私よりも買い平均値を有利にする」という意味で解釈している方もいるのですが、そうではありません。私のポジションのロスカットラインよりも低い状況でポジションを維持して欲しいという意味です。

 

具体例で説明します。私の現在ポジションの買い平均値は、92.9628円です。

 

2014年12月ポジション状況:300万円が見えてきた 豪ドル円ドルコスト平均法 

 

現在豪ドル円が100円台ですので、これより低い値で買うのは当面無理です。そこまで待って下さいという意味ではありません。どこで強制ロスカットされるのかを把握することが重要です。

 

このポジションがどの辺で強制ロスカットされそうになるかを計算してみましょう。先程のページの表の数値を元に計算してみます。

 

総約定値:買い平均値×数量

 

92.9628円×39,751豪ドル=3,695,364円

 

必要証拠金:総約定値÷25(レバレッジ25倍のため)

 

3,695,364円÷25=147,814円

 

ロスカットまでの余裕資金:運用資金合計ー必要証拠金

 

2,121,279円ー147,814円=1,973,465円

 

ロスカットまでの値幅:ロスカットまでの余裕資金÷ポシジョン数量

 

1,973,465円÷39,751=49.65円

 

証拠金からロスカットまでの余力があるので、実際にはこれよりも1〜2円くらい余裕があります。ただ、細かくやりすぎても今の時点であまり意味はないので約50円としておきます。

 

92.9628円よりも50円下落した42.9628円私のポジションの強制ロスカットライン目安となります。

 

「破滅はキヨヒサの後になるよう運用する」というのは、現時点では皆さんのロスカットラインを私よりも下になるよう運用を続けていくという意味です。強制ロスカトラインが私よりも上となっている場合は、一時的に予備資金を入れておくのも良いと思います。

 

こうしておくことで、「暴落で含み損が増えてきたけどキヨヒサはまだ損きりしていないな。もうちょと踏ん張ってみるか」という気持ちの押さえが少しは効くと思います。

 

現状のゆるい値動きを見ていれば「そこまで考えなくてもいいだろ」という意見もあるかもしれません。でも、こういう余裕のある時期だからこそ備えはしっかりとしておくべきだと思っています。

 

  • 純ドルコスト平均法では損きりはしません。
  • でも、ロスカットに対する備えはきっちり行っておく必要があります。

 

ここは、長く続けていくためにとても重要な部分ですので疎かにされないことを希望します。

1億円ためてみよう 目次

 

純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。

 

SBIFXトレードを使ったドルコスト平均法運用状況

2014/12/03


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