FXで儲からない理由とドルコスト平均法 1億円ためてみよう第7回
FXで利益を増やしていくために乗り越えなければいけないのが「利益の苦しみ」です。これを乗り越えていくためにもドルコスト平均法は効果的です。
FXで儲からない本当の理由
今回は、FXで利益を出せない本当の理由について書かせていただきます。
「それは損きりできなくて大損するからだろ!」
もしも、これがFXで儲からない本当の理由だと思っているのであれば、是非読んでいただきたい内容です。実は、FXで儲からない本当の原因は「利益の出し方」にあるのです。
まずは、下記の文章をお読みください。
一般投機家にとって、建て玉に利益が乗るということは、とても苦しいものである。それは、中途半端に利が乗っているからだ。
利益勘定が苦しいというのはおかしい、という人がいるかもしれない。恐らくその人は相場をしたことがない人である。
苦しいから利食いが早いのである。利食いは利の乗った玉を維持する苦痛から逃れるためだ。その反対に引かされている玉を持つことは、いささか甘美の快感である。だから辛抱が続く。追証を入れるほど甘美の快感が増幅していくのである。
利食いが早く、引かれ腰が強いのは相場する人の常道である。従って100人のうち98人が相場で儲からない。
利の乗った玉は、ある期間の苦しみを乗り越えると、「利を伸ばせ」という桃源の境が判ってくる。少々相場が反対に動いても別条ない利乗り幅である。〜 相場開眼より
文章にもあるように、「利益を伸ばす苦しみ」と言われて、そんなバカなと思った方もいるかもしれません。それとは反対に「確かにそうだ」と納得している方もいるはずです。
小さな利益で決済して「なんで我慢できないんだ」という経験は誰でもお持ちのはずです。決済してしまう一番の理由は、苦しみから逃れることでもあります。それが「利益を伸ばす苦しみ」なんです。
運用法にもよるのですが、少なくともスワップ投資で利益を出せるようになるためには、この「利益を伸ばす苦しみ」を乗り越える必要があります。
これは、難しそうだと思う方もいるかもしれません。でも、この「利益を伸ばす苦しみ」を意識して克服していけば誰でもできるようになります。
1000pips級の利益を出せる理由
運用法は違いませが、●●▲■での運用ではそれを克服していけるようになっています。
この運用法では、日々スワップポイントを受け取りながら定期的に1000pips級の利益をだすことで、この運用利益を実現してきています。過去には非公開口座もあったので、実際にはこの2倍くらいの利益をだしています。
読者より「なぜ1000pips級の利益を定期的に出せるのか」という質問をいただくことがあります。
これは、運用法実践で自然に克服が出来るようにしてあるからなのです。これについては、横道にそれすぎるのでここでは詳しく書きません。でも、純ドルコスト平均法にも利益を大きく伸ばせる仕組みが備わっています。ただ、最初はちょっと苦しいかもしれません。
ドルコスト平均法成功 桃源の世界がポイント
相場の展開にもよるのですが、純ドルコスト平均法を始めて数ヶ月〜1年くらいすると1回くらいは順調に含み益が増加する局面に遭遇します。
おそらく、ここで一旦決済して利益確定したくなります。
これが「利益を伸ばす苦しみ」の時期です。なので、ここで決済してはいけません。もしかすると、その後下げ相場に突入して含み益が消えることになるかもしれませんが、あまり気にしないで下さい。目指す利益は、目先の小利ではないからです。
人間というのは不器用なところがあり、小利で決済を続けると利益を大きく伸ばすことが出来なくなります。
つまり、大相場がきて大きな利益を狙えるときでも小利で決済をして後悔をすることになります。逆にそこを乗り越えると先ほどの引用文の桃源の世界が見えてきます。
利の乗った玉は、ある期間の苦しみを乗り越えると、「利を伸ばせ」という桃源の境が判ってくる。少々相場が反対に動いても別条ない利乗り幅である。
ここまでくればしめたものです。毎月の積立を続けながらこの段階までいけば、「この純ドルコスト平均法がなぜ有効なのかを本当に理解していただけるのかもしれません。
純ドルコスト平均法での利益確定は、買い値から15円〜20円くらい上昇したくらいから行います。利幅で1500〜2000pipsということになるので、そんなの実現できるかをいう疑問を持つ方もいるかもしれません。そして、「そこまで我慢できない」という方もいるかもしれません。
でも、我慢してください。
ポジションを作ってから利益確定まで数年ということもあるかもしれません。それでも、問題はありません。1500〜2000pipsの利益幅とそれまで貯まったスワップポイントだけでかなりの利益率になります。
利益が少し乗っているときというのは、慣れないうちは気持ちがそわそわして相場が気になってしょうがないものです。ここで目先の利益につられてはいけません。ここで我慢していくことで次のステップが見えてきます。
その後に、利益が更に増え始めるとある時点から気分がすっと楽になってきます。そこまでいけばしめたもので、後は目標値まで上昇するのを気楽な気分でスワップポイントを受け取りながら待てばいいだけです。
- 下げ相場では数量を増やして買い平均値を下げておく。
- 含み損もでるがここは我慢する。
- 上げ相場に入って利益が乗り始めた時がちょっとだけソワソワする
- 更に上昇すると気にならなくなる。
- 目標まで上がれば待ちに待った利益確定
これが、純ドルコスト平均法での基本的な流れです。
私のルールでは基本的利益確定幅は、1500〜2000pipsくらいにしてあります。利益確定のルール設定は自由にして頂いてよいのですが、あまり少ない利益幅では大きく資産は増えませんので、小さくしすぎないようにしてください。逆にこれ以上大きくするという場合は、決済までの年数は更にかかるということをご理解のうえ実行くださいませ。
1億円ためてみよう 目次
- 第1回:「メルマガ読者1億円計画」
- 第2回:月1万円積立で1億円となるペース維持
- 第3回:誰にでもできてあまり差がでない資産運用
- 第4回:メリットその2:豪ドルの相場観ほぼ不要
- 第5回:メリットその3:自分のペースでできる
- 第6回:大損失とドルコスト平均法
- 第7回:FXで儲からない理由とドルコスト平均法
- 第8回:大阪堂島米相場と純ドルコスト平均法
- 第9回:資金管理ルール2014
- 第10回:予備資金をお忘れなく
- 第11回:売買ルール
- 第12回:買い平均値を基準に判断
- 第13回:レバレッジ4倍を投下するタイミング
- 第14回:豪ドル円暴落周期性のまとめ
- 第15回:3年目以降の大損防止ルール
- 第16回:利益確定ルール留意事項
- 第17回:高値掴み防止ルール
- 第18回:全ポジション決済のルール
- 第19回:FX利益確定 2000pips狙いの理由
- 第20回:ドルコスト平均法 損きり不要の理由
- 第21回:円安で焦るときのFX対処法
- 第22回:FXでのルール破りするときの考え方
- 第23回:低スワップポイント時代の対応
- 第24回:低レバレッジが大勝利の鍵
- 第25回:暴落相場で勝負できるための3つの要素
- 第26回:場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ
- 第27回:円安インフレ時代への準備はできていますか
純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。