ドルコスト平均法効果を高める売買ルール 1億円ためてみよう第11回
私達がやっている純ドルコスト平均法での売買ルールは、通常のドルコスト平均法のメリットを享受しながらその効果をさらに高める工夫をしてあります。内容は単純なのでいろんあ応用が効くだろうと思います。
毎月の購入ルールとドルコスト平均法効果の確認
毎月の購入ルールは以下のようになっています。
検討:買い平均値より高いか低いかを元に購入数量を決定。
- 安値更新・安値近辺時:基本4倍、弱気2〜3倍
- 買い平均値以下:基本3倍 弱気1〜3倍
- 買い平均値以上:基本2倍 弱気0〜1倍
- 高値更新時:基本1倍 弱気0倍
- 利益確定後の再投下資金は最大レバレッジ2倍以内とする
- 3年目以降レバレッジが2倍を大きく超えているときは上記規定に縛られずに下げるのは可
*倍は平均レバレッジのこと
計算式:(ポジション総額+スワップポイント)÷投入資金
毎月の手順は以下ページにてまとめてあります。
参考記事:純ドルコスト平均法 毎月の手順
同じレバレッジでも購入数量は違ってくる
まずは「ドルコスト平均法効果の復習」をしておきましょう。
毎月、その時点の状況で購入レバレッジをどれくらいにするかを決めます。私のルールでは、毎月レバレッジ0〜4倍の範囲内で決めていますドルコスト平均法効果によって、同じレバレッジでも購入数量は違ってきます。
- レバレッジ0倍
- レバレッジ1倍
- レバレッジ2倍
- レバレッジ3倍
- レバレッジ4倍
購入レバレッジは、単純にこの5パターンのどれかに決めています。1.5倍とか2.5倍というのはありません。月10万円の積立で仮に豪ドル円が100円であれば購入数量は以下のようになります。
- レバレッジ0倍:0豪ドル
- レバレッジ1倍:1000豪ドル
- レバレッジ2倍:2000豪ドル
- レバレッジ3倍:3000豪ドル
- レバレッジ4倍:4000豪ドル
豪ドルが80円まで下がると以下のようになります。
- レバレッジ0倍:0豪ドル
- レバレッジ1倍:1250豪ドル
- レバレッジ2倍:2500豪ドル
- レバレッジ3倍:3750豪ドル
- レバレッジ4倍:5000豪ドル
同じレバレッジでも豪ドル円の水準が違ってくると購入数量が違っていることを確認できます。為替値が下がれば同じレバレッジでも購入できる数量が増えます。これにより、下げ相場で買い平均値を効率的に下げていけるのがドルコスト平均法のメリットです。
- 上げ相場では自然に売買数量が減って高値掴みしにくい
- 下げ相場では自然に売買数量が増えて買い平均値を効果的に下げる
同じレバレッジでの購入でも、ドルコスト平均法的な買い方をすることで、この2つが自然にできます。このドルコスト平均法効果に加えて、相場環境に合わせてレバレッジを変化させることで、下げ相場での買い平均値低下効果をさらに高めていくようにしたのが、私達がやっている純ドルコスト平均法です。
現在の買い平均値は以下で確認できます。
このグラフの下の表のところに「買い平均値」の項目があります。ここは、毎月積立実施時に更新している部分です。2014年10月現在は92.6059円です。現在保有している豪ドル円買いポジションの1豪ドルあたりの買い平均がこの値という意味になります。
そろそろ「買い数量増加の時期」到来かも
2014年4月〜10月は、レバレッジ1倍での買いでした。私と全く同じに買っていて、「もっと買いたい」という気持ちを抑えるするのが大変だった方もいるかもしれません。私もそうでしたが、特に始めたばかりの頃は買い数量を大きく増やしたい誘惑にかられます。この誘惑に負けてしまうと、高値の買いポジションを沢山保有してしまうことにもなります。
ここ数ヶ月は、豪ドル円が高値にあったため、あまり買わずに余裕をとっておかねばならない状況が続いていたのでここは我慢せざるをえませんでした。
ここのところ豪ドル円も下げてきています。待ちに待った、「買い数量増加の時期」に入るかもしれません。11月の積立時に豪ドル円が買い平均値92.6059円を下回るようであればレバレッジを上げて買い数量も増やす予定です。
「下げ相場には、数量を増やして買い平均値を下げていく。」
純ドルコスト平均法では、下げ相場では毎月の購入数量が増えるため、合計の買いポジションも大きく増えます。これによって、毎日のスワップポイント受取も増えます。その反面、豪ドル円の下げがあまりに大きいとちょっとビビってしまうこともあるかもしれません。
そういう時は、高レバレッジでの買いポジション作成は無理をする必要はありません。レバレッジを上げずにやって頂いても構いません。
いずれにせよ、ここまでしっかりと下げ相場を待ち続けたのですから、これからの下げ相場はしっかりと攻めていきましょう。
とはいえ、11月に豪ドル円がどうなっているかはわからないんですけどね。
スワップ派なのに下げ相場を待つのはちょっと不思議な気もするかもしれません。最初のうちはそうかもしれませんが、慣れるとスワップ投資で利益をだしていくための流れがわかってくるはずです。
- 下げ相場は買いのチャンス
- 上げ相場は利益確定のチャンス
スワップ投資なんて、この基本的な流れに乗せて欲を出さなければそんなに失敗することはないんです。
気楽にまいりましょう。
「下げ相場でも上げ相場でも平然とのんびりしていられる」
スワップ投資をうまくやっていくための基本は、この心理状態を維持できるルールを作り守っていくことでもあります。それだけで、利益が増えていく体制が整います。まずは、来月の積立日まで豪ドル円の値動きを見守りたいと思います。
1億円ためてみよう 目次
- 第1回:「メルマガ読者1億円計画」
- 第2回:月1万円積立で1億円となるペース維持
- 第3回:誰にでもできてあまり差がでない資産運用
- 第4回:メリットその2:豪ドルの相場観ほぼ不要
- 第5回:メリットその3:自分のペースでできる
- 第6回:大損失とドルコスト平均法
- 第7回:FXで儲からない理由とドルコスト平均法
- 第8回:大阪堂島米相場と純ドルコスト平均法
- 第9回:資金管理ルール2014
- 第10回:予備資金をお忘れなく
- 第11回:売買ルール
- 第12回:買い平均値を基準に判断
- 第13回:レバレッジ4倍を投下するタイミング
- 第14回:豪ドル円暴落周期性のまとめ
- 第15回:3年目以降の大損防止ルール
- 第16回:利益確定ルール留意事項
- 第17回:高値掴み防止ルール
- 第18回:全ポジション決済のルール
- 第19回:FX利益確定 2000pips狙いの理由
- 第20回:ドルコスト平均法 損きり不要の理由
- 第21回:円安で焦るときのFX対処法
- 第22回:FXでのルール破りするときの考え方
- 第23回:低スワップポイント時代の対応
- 第24回:低レバレッジが大勝利の鍵
- 第25回:暴落相場で勝負できるための3つの要素
- 第26回:場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ
- 第27回:円安インフレ時代への準備はできていますか
純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。