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ドルコスト平均法心理面のポイント 1億円ためてみよう第21回

ドルコスト平均法のルールについては一通り終わりました。今回よりまとめ部分に入ります。ここからは、ドルコスト平均法で心理面での注意事項についてまとめておこうと思います。

 

純ドルコスト平均法は、ルールどおりやっていれば大きくやられるケースは稀だと思います。もしも、失敗をするとすれば心理面の焦りなどから起こるルール違反がその主因となります。その視点での注意事項をまとめていきます。

円安で焦るときの対処法

ドルコスト平均法は、下げ相場でその真価を発揮します。そのため、上げ相場がいつまでも続くような展開では焦ってしまうようなことがあります。2014年12月現在のような円安相場でも「どこまでも上昇しそうな感じが」濃厚となっています。こういう時に焦らないようにするための対処法を今回はまとめました。

 

黒田バズーカー以降、長期円安の傾向が顕著になりました。私もこれからずっと円安が続くのではないかという錯覚を持つこともあります。こういう時の有効な一手としては「歴史を振り返る」というのがあります。過去の値動きを見ると気分が落ち着くことも多いのです。

 

参考までに米ドル円の過去25年の値動きをまとめてみました。

 

参考記事:米ドル円相場見通し 円安どこまでいくの

 

今とよく似た超円安展開は過去に何度かありました。

 

  • 1995〜1998年:80円割れから145円までの円安
  • 1999〜2002年:101円から135円までの円安
  • 2004〜2007年:101から125円手前までの円安
  • 今回:2011〜2014年:75円から119円台(12月4日現在)

 

こう並べてみるとわかるのですが、米ドル円の過去3回の円安は約3年間と期間が揃っています。今回の円安も3年が経過していますよね。

反動円高の可能性と140円台への飛躍

歴史の教訓からいけば、反動円高がおきそうな時期に入ってきているという見方もできます。でも、これまでの円安時期とは違う部分もあります。

 

  • 日本企業の稼ぐ力が弱まっていること。
  • 少子高齢化が顕著になっていて将来の不安感が増している。
  • 政府と日銀が強力に円安誘導している。

 

この視点からいくとここ25年で最大の円安幅65円が再現されて米ドル円が140円台までいくという見方もできます。でも、今は見えにくいですが、明るい条件も少しづつ出てきています。例えば「輸出が伸び始めている」などです。

 

円安による輸出増などの効果が徐々にでてきているのは日本復活にとっては好材料であり数少ない円高要因です。円安材料が多いように感じるのですが、これは情報特有の特徴でもあります。

 

  • 円安時期はもっと円安になる情報が多い
  • 円高時期はもっと円高になる情報が多い

 

よく相場で「順張り」「逆張り」という言葉を使いますが、情報は基本的に順張りに偏る傾向があります。だから、情報で売買すると失敗してしまうんです。

 

私自身、長期的視点では円安相場が続くと思っているので昨年より、米国債や米国株を買い始めました。今年に入ってからは、円安対策用の米ドル円買いポジションも長期保有しています。これがビックリするほど上昇しています。

 

私は利息が債券価格に織り込まれたストリップ債というのを中心に保有しているのですが、昨年購入したものが1.5倍になっています。

 

  • 円安で2割以上
  • 債券価格が2.5割以上上昇
  • 合計1.5倍に増加

 

こんな内訳です。債券なので基本的に満期まで待てば米ドルでの償還金は保障されています。でも、元本保証度の高い債券が短期でここまで上昇するのはちょっと異常です。

 

こういう時期は危ないんですよね。

歴史の示すもの

「歴史は繰り返す。しかし、全く同じ歴史は繰り返さない」

 

これはよく知られる諺です。そして、相場運用にそのまま使える言葉です。多くの人々がチャート研究に没頭する理由の一つは、過去との類似性をみつけるためでもあります。

 

「同じパターンがあれば、今後もそれが適用できる。」

 

移動平均線のゴールデンクロスにせよRSI70での売りにせよ、それを売買根拠とする一番の根源は「歴史は繰り返す」という教訓を活かすための行為です。実際、これが使えることもあります。

 

でも、その一方で「全く同じ歴史は繰り返さない」というのも事実です。なので、過去にとらわれて「ここで下げるはず」と過信していると痛い目に遭います。

 

一番良いのは「大雑把に捉えて利用する」ことです。あるいは「自動売買でプログラム化して感情を全く排除する」という利用法もあります。先程の例でいけば、今回の円安で一番チャート上の形が似ているのは、「1995〜1998年」の145円までいったときのパターンです。でも、そこまで行くと期待してはいけません。それよりも、「急激に上げた後には急激な下げがあるのがいつものパターン」を重視すべきだと思っています。

 

「円高を恐れず、円安に焦らず」

 

この心構えで純ドルコスト平均法を長く続けていくつもりでいます。ルールをしっかりと守っていけば危ない目には遭わないはずですので、しっかりと増やしていきましょう。

1億円ためてみよう 目次

 

純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。

 

SBIFXトレードを使ったドルコスト平均法運用状況

2014/12/06


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