高値掴み防止ルール 1億円ためてみよう第17回
スワップ投資での窮地に陥るパターンの一つが「高値掴み」です。為替値が上昇してくると人間の気持ちは楽観的になりやすく、後からみると「なんでこんなところで買ったんだ?」と思いたくなるようなところで買いポジションを作ってしまうことは誰にも経験があると思います。
私自身、それで苦しんだ一人です。この純ドルコスト平均法では「高値掴み防止」目的で作ったルールがあります。それを今回はご紹介します。
私の利益確定ルール その2
今回より、利益確定ルールに入ります。利益確定ルールは以下の項目となっています。
利益確定ルール
- 買い平均値より10円以上上昇したら新規買いポジション一時停止
- 全体の買い平均値より15円以上上昇したら利益確定検討
- 個別ポジション買値より20円以上上昇したら利益確定検討
そろそろこの基準に該当しそうなところにきているので、現状に合わせて補足解説させていただきます。まずは「買い平均値より10円以上上昇したら新規買いポジション一時停止」についてです。
買い平均値が基準
買い平均値は、現在保有中の豪ドル円買いポジションの平均値です。2014年11月現在の買い平均値は、92.7662円となっています。
参考:ドルコスト平均法 運用状況
このページの運用資金推移グラフの下「現在の合計ポジション」表のなかに「買い平均値」という項目があります。これが、現在時点の買い平均値となります。毎月、積立分で豪ドル円買いポジションを作成する都度この平均値は更新しています。
計算が面倒だな。
なんて心配は要りません。SBIFXトレードの口座管理画面では買い平均値は自動的に計算してくれるからです。余談ですが、SBIFXトレードで便利な機能の一つがポジショングラフです。通貨ペアのグラフ上にこれまでどこのポイントでポジションをどれくらいの数量作成したのかを簡単に表示してくれます。
参考:SBIFXトレード口座 2014年8月頃のポジショングラフ
赤丸のところでポジションを作成しています。横の数字は作成した買いポジション数量となっています。純ドルコスト平均法のこれまでの状況を一目で確認できるので重宝しています。
一見、うまいところで買えているように見えるかもしれません。でも、毎月月初にルールどおりに買っているだけなんです。小さい数字でみにくいのですが、作成数量も合わせてみていただくと、ドルコスト平均法の効果を改めて確認することができます。
スワップ投資歴の長い方は既にお気づきの方も多いのですが、、裁量トレードでこれよりも上手に買いポジションを作っていくのはなかなか難しいのです。それが自然に出来てしまうのが純ドルコスト平均法の長所でもあります。
高値圏での買いポジション停止のためのルール
話を戻しますが、この「買い平均値より10円以上上昇したら新規買いポジション一時停止」のルールは、豪ドル円高値圏で買いポジションを抑制するためのルールです。
誰もが理解しているスワップ投資成功法則の一つは「高値圏で買いポジションを作らなければそうは負けない」ということです。当たり前すぎることなのですが、実行はなかなかできません。
人間は、為替値が上がれば上がるほど「もっと上がるに違いない!」という気持ちになるからです。円安が長く続いたときなどは、「絶対に上がる」という一種異常な雰囲気も出てくるため、それに呑まれがちになります。
でも、大体その辺が天井となるのは相場の常でもあります。純ドルコスト平均法では、ルールでポジションを作れないことにして高値圏でのポジション作成を防ぐようにしています。
買い平均値より10円以上上昇間近
そして、2014年11月末現在の豪ドル円は102円台近辺にあります。先ほど書いた買い平均値は「92.7662円」ですので、10円上昇値は102.7662円となります。
そろそろこの基準に該当しそうですね。
もしも、12月段階でこの102円台後半まで豪ドル円が上昇したときにはこのルールによりポジション作成をしない可能性があります。ただ、毎月の積立金入金だけは行います。
この入金した積立金は、将来豪ドル円が買ってもよい状況になった際にまとめて新規買いポジション作成に使用することになります。実際にどういう状況になるかは、来月の状況で判断します。
この投資法は、机上の空論ではなく実際に私が1億円を作るまでを説明しながらお見せしていく予定です。
1億円ためてみよう 目次
- 第1回:「メルマガ読者1億円計画」
- 第2回:月1万円積立で1億円となるペース維持
- 第3回:誰にでもできてあまり差がでない資産運用
- 第4回:メリットその2:豪ドルの相場観ほぼ不要
- 第5回:メリットその3:自分のペースでできる
- 第6回:大損失とドルコスト平均法
- 第7回:FXで儲からない理由とドルコスト平均法
- 第8回:大阪堂島米相場と純ドルコスト平均法
- 第9回:資金管理ルール2014
- 第10回:予備資金をお忘れなく
- 第11回:売買ルール
- 第12回:買い平均値を基準に判断
- 第13回:レバレッジ4倍を投下するタイミング
- 第14回:豪ドル円暴落周期性のまとめ
- 第15回:3年目以降の大損防止ルール
- 第16回:利益確定ルール留意事項
- 第17回:高値掴み防止ルール
- 第18回:全ポジション決済のルール
- 第19回:FX利益確定 2000pips狙いの理由
- 第20回:ドルコスト平均法 損きり不要の理由
- 第21回:円安で焦るときのFX対処法
- 第22回:FXでのルール破りするときの考え方
- 第23回:低スワップポイント時代の対応
- 第24回:低レバレッジが大勝利の鍵
- 第25回:暴落相場で勝負できるための3つの要素
- 第26回:場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ
- 第27回:円安インフレ時代への準備はできていますか
純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。